異常気象・・眠れぬクマさん。

この冬、世界各地で異常気象が自然界にさまざまな変化をもたらしている。
北国ロシアでも今冬は、「観測史上初めて」(露気象台)という歴史的な暖冬となり、クマが冬眠に入れない状態となっている。また暖冬の影響で昨年高騰した原油価格は下落傾向になったとのプラスの面もある。一方、欧州では18日、異例の強風が吹き荒れ、各国で多数の死者が出たほか、交通機関がマヒする被害となっているようです。
野生動物に異変!? ロシアで歴史的暖冬  【 Sankei WEB 】
ロシアは昨年は「100年に1度の大寒波」(同)に襲われたが、今年は厳寒(マロース)期にもかかわらず、モスクワは異例のプラスの気温の日が続いている。人間は暖房費の節約ができるなどメリットがあるが、自然界では、野生動物たちが冬眠できない事態となっている。
暖冬で増水した川が氾濫(はんらん)、巣穴が浸水し、クマたちはほかの冬眠場所を探し回り、タヌキなども冬眠のリズムを崩されているようです。
「酔っぱらい」のような状態になっているのはハリネズミだ。モスクワ郊外にある自然公園「ロシヌイ・オストロフ」のヤフキン副所長によると、冬眠からさめたハリネズミが、木の根元にある隠れ家を探してふらふらと森の中を歩き回り、キツネなどの肉食動物の獲物になっている。
灰褐色のノウサギは、すでに白色の冬毛に生えかわったものの、雪がないためにかえって目立つ存在となり、危険が高まっている。
ただ、雪がないために餌は豊富になっている。イノシシやシカは餌となる草や虫などを容易に見つけることができ、ビーバーも冬ごもりのための準備をせっせと行っている。

◇日本でも異変が起きている。福井県勝山市では今月11日朝、民家にクマが侵入し、台所の煮物などを荒らして逃げる騒ぎがあった。同市職員や猟友会が約40メートル離れた竹林で体長120センチ、推定5~6歳のクマを捕獲した。
県自然保護課によると、痕跡情報を含め昨年12月中は18件、今年1月は18日までに6件の出没情報があった。いずれも前年同月はゼロだった。
琵琶湖(滋賀県)に飛来する冬の渡り鳥、コハクチョウの群れ同県草津市志那町の湖岸で観測されたのは例年と比べて3週間以上遅い昨年12月20日ごろだった。シベリアからの南下が遅れたことなどが原因とみられている。

◇世界自然保護基金(WWF)は昨年11月、気温が上昇する2080年には、オーストラリアで約7割、欧州や南アフリカで4割の鳥類が絶滅するという予測を発表した。英国の経済学者スターン氏はこのまま温暖化が進めば、1929年の世界大恐慌レベルの経済的打撃を受ける可能性があるとする報告書をまとめ、早急に対策をとることを警告。北極の氷の融解のスピードが増しており、北極グマの絶滅の危機も指摘されるなど、動物への影響も大きい。
科学者らの分析をまとめる国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は第3次報告書(2001年)で世界の平均気温は20世紀の100年間で平均0・6度上昇、100年後には最高5・8度上昇するとしている。近く発表される第4次報告書も同様の指摘がなされるとみられている。


今年、エルニーニョの影響で日本が暖冬傾向にあると聞いていましたが・・、
ロシアなどでも異常気象が起こっているようで、、生態系が崩れることが心配ですね。。



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