孤高のハダカの王様 // 北米と欧州スキーツアー //

カナダ・バンクーバーと時々アジア
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KAORU OFFICIAL BLOG

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.22

2008-05-14 22:47:10 | スペアーヘッドトラバース 2006
風が強すぎる

昨晩の経験を生かしテント作りに励む、しかしここでもジニー(仮名)の「口だけ」が始まる。

おれにテントに風があたらないようにうに雪壁を作るように指示する
ニック(仮名)にテント作りを指示する
自分も雪壁作り、テント作りに参加するが相変わらずよく動く口だ
少しは手と足を動かせよ。
昨日と同様に立ち位置がまったく変わらない。

こっちも25kgを背負って一日中歩いて疲れているし、風が強くとてつもなく寒いのでジニー(仮名)の素行がとても気になりイライラする


しまった、バックパックの中でガスボンベからガスが漏れていた
テントとスリーピングバックがガス臭くなってしまった、これで寝るのか?これで寝れるのか?


0700pm ようやく雪壁を作り終えテントも出来上がりゆっくり休める準備ができる。

あっちではエリック(仮名)とショーン(仮名)が夕食の準備をしてくれている。テントに入り夕食を待つ間に今日一日を振り返る。
疲れた、まだあと2日もあるのか、おれは大丈夫なのか?不安が頭をよぎる。

それにしても風が強すぎる、寒い。
今晩は眠れるのだろうか、、、
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カオルとスペアーヘッドトラバース vol.21

2008-05-14 15:22:03 | スペアーヘッドトラバース 2006
ウィスラー山頂と同じ標高

このハイクダウンで稜線を越え、NadenGlacier(ナデングレイシア)に出ることができる。

NadenGlacier(ナデングレイシア)を横断し、MacbethGlacier(マクベスグレイシア)に出る。
時計はすでに0515pmをまわっている。
そろそろメンバーの疲れも色も濃くなってくる。

MacbethGlacier(マクベスグレイシア)に出たところで風も強くなり、一様に今晩のキャンプ地がどこになるのか心配している様子だ。

MacbethGlacier(マクベスグレイシア)を滑走しIagoGlacier(イアゴグレイシア)へ抜けようとするが、その後のキャンプ地が見つからない為ガイドのエリック(仮名)とショーン(仮名)がミーティングを始める。


エリック(仮名)>>イアゴマウンテンの方へ抜けるには時間が掛かりすぎる
ショーン(仮名)>>そうだな、イアゴへは行かないほうがいいだろう。
エリック(仮名)>>MacbethGlacier(マクベスグレイシア)はどうかな?
ショーン(仮名)>>以前あそこで(マクベスグレイシアを指差しながら)ビバークしたことあるぞ、でもツアーじゃないけど。
エリック(仮名)>>あそこが一番いい、明日イアゴへ向かうことにしよう。


協議の結果MacbethGlacier(マクベスグレイシア)でキャンプすることになった。でも山頂付近でキャンプをする訳にもいかないので200mメートル程標高を下げたところでキャンプすることにする。

口達者なジニー(仮名)もかなりお疲れの様子、まっさらなノートラック斜面を気持ちよく滑れるということで喜んでいるマイケル(仮名)ピート(仮名)karlとは対照的に今すぐここで休みたいと言いたげな表情をしている。
あとちょっとだよ、頑張ろうジニー(仮名)。

0600pm 最後のひと滑走でキャンプ地に滑り込む、それにしても風が強い、強すぎる。
ふと高度計を見ると『2180m』となっている、よく見慣れた数字だ、ウィスラーの山頂と同じ高さだ。


MacbethGlacier(マクベスグレイシア)での今日のキャンプ地はウィスラー山頂と同じ標高だ。
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