こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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オスグット病の少年

2023年01月26日 | 診療日記

先日、定期的に来院している男性が見えて、中学生の息子がサッカーの練習後に膝の痛みがあるので予約を入れたいと、その他に両足先の冷えがあるので、それもお願いしますと言って予約を入れてお帰りになりました。

予約当日にはご両親に連れられて来て、痛みはサッカーの練習後にあり、夜には痛みが余りなく左膝が特に痛いがたまに右も痛くまるようでした。  両足先が濡れているかの様に冷えが強く出ていて、血行のの悪さを物語っていました。

目視では左脛骨粗面部の膨隆が見受けられて、触診では圧痛がありました。これは脛骨の成長に伴って大腿四頭筋の成長が遅れてくる事で大腿四頭筋の付着部である脛骨粗面の過度の緊張が骨にまで及ぼしての疼痛があると判断をして、大腿四頭筋のストレッチを行い膝蓋骨の動きを良くしましたら疼痛消失です。

前日の夜にも本人はインターネットで情報収集して、膝を曲げて背臥位でのストレッチを行ってきたと言っていましたが、骨と筋肉の成長スピードが釣り合わず過度の運動で収縮している筋肉を急激に伸ばすストレッチは脛骨粗面に過度のストレスを掛けることになり、最悪は脛骨粗面の剥離が起こって修復を極度に遅らせてしまいますので、此れからはしないように注意をして、本人も触れる事が出来る内側広筋・外側・広筋・大腿直筋のマッサージと膝関節の90°屈曲迄のストレッチを勧めました。

足先の冷えでは頭蓋仙骨療法を行い、脳脊髄液の流通改善で足先まで温かみが出て、本人も温かくなったと実感して終了でした。

 


冬期間スキー場でアルバイトの高齢者

2023年01月11日 | 診療日記

夏はパークゴルフ、冬はスキー場でアルバイトの元気な高齢者ですが、運動器の不調で年に何度かご来院頂いています方から「右足の足首を伸ばすと痛みが走るので診てほしい」との電話がありました。

来院して症状詳細を問診すると、腸脛靱帯部にも痛みがあると言われ、触診では座骨神経が通る梨状筋部に圧痛があり、筋肉の収縮が頻繁になり肥厚化で座骨神経が圧迫されての解剖学的変位が起こっての梨状筋症候群様末梢神経障害で、特に脛骨神経系に問題が起こっていて、足関節の底屈で痛みが生じていると判断をしました。

治療法は梨状筋付着部の起始部である仙骨と腸骨の関節を広げる様に解放させて梨状筋の収縮を和らげる操作と仙骨自体の運動性を高めるリリース操作を行いました。

治療終了後に痛みが起こる動作をしてもらうが、総ての痛みが消失していました。

 

 

 

 


半年ぶりに電話

2023年01月06日 | 診療日記

今年高校を卒業して短大生になる高校生で、手首と腱鞘炎の治療をしてから半年ぶりに電話があり「ご無沙汰しています、今回は足首の捻挫で病院へ行ったのですがサポーターの購入と湿布薬の投薬があり、一週間くらいなるが痛みが引かないので何とか治るだろうかとの問い合わせ」がありました。

来院すると、右足を引きずる様に診療台まで来て、腰掛けさせて右足を診ると内出血の痕跡が外くるぶし周辺に残っていて「足関節外側靱帯損傷」を想像させ、検査では外果前下方と踵立方関節付近の圧痛が顕著なので、距踵靱帯・踵腓靱帯・踵立方靱帯の過伸長による障害であると推測しました。

治療は内返しが過度に起こっての各靱帯の損傷ですので、オステオパシー誇張法による各関節を疼痛が出現する少し手前まで広げてその位置を確保しながら時間をおくと、内因性鎮痛物質が神経細胞へ流れ出て疼痛を和らげていきます。

治療終了後に痛かった状態を再現してもらうが、総ての痛みが消失していて、何処にも痛みが無いと喜んで帰られました。

足首捻挫で後遺症として残りやすいのが、距骨と踵骨との関係が1番治り難く治療も難しくなるので、入念な治療に心がける必要がある。