こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑 外形扁 面二(8)

2018年11月08日 | 日記

東医宝鑑 外形篇(外科)一
二、面(八)

三、眼

四、外障の場合

外障は肺の病である。晴が外からかげると暗い。
目痛で赤脈が上から下がる症は太陽の病であり、下から上る症は陽明病、外から内に入る症は小陽病、赤脈瞖がはじめ上から下る症は太陽に属するので、表を治し、必ず眉稜骨が痛み、または脳と首が痛み、または偏頭痛する。治法は温めて散らすことである。
温剤として臘茶飲、散剤は夏枯草散・選奇湯を使う。赤脈瞖がはじめ下から上へあがる症と、または内皆から外に出る症はみな陽明に属し、その症勢は熱があり、その治法は下して冷えさせる。下させるには明日流気飲・銭氏寫青丸・局方湿白元に黄連・黄柏を加えたものを使い、冷ますには一味黄連羊肝元を使う。赤脈瞖が外から内に入るのは小陽で、半裏半表で治し和解させねばならず神仙退雲丸を使う。
外障には肝臓積熱・混晴・努肉攀晴・両瞼粘晴・膜入水輪・釘り根深・黒瞖如珠・花瞖白陥・水瑖深瞖・王瞖浮満・順逆生瞖・鶏冠蜆肉・瞼生風栗・胞肉膠凝・漏晴膿出・蟹晴疼痛・突起晴高・風起喎扁・倒睫挙毛・風牽瞼出・神崇疼痛・施螺尖起・鶻眼凝晴・轆轤転関・被物撞打・撞刺生り・血灌瞳人・味目飛塵飛絲・天行赤目・赤目後生瞖・胎風赤痢・風赤瘡疾・衛風涙出・暴風客熱・瞼硬晴痛・痛如鍼刺・痒極難任・瞳人乾缺・黄膜上衝・赤膜下垂・赤膜下垂・小階赤脈・小児通晴・小児胎中生贅・小児青盲などの症がある。

臘茶飲    赤脈瞖が上から下る症は温めて散らす。
    処方 芽茶・附子・白芷各一銭、細辛・川芎・防風・羌活・荊芥各半銭、塩ひとにぎりを入れて服用する。

夏枯草散   肝虚で瞳が痛く冷たい涙があふれ、明るいのを嫌う症を治す。

明日流気散  肝経が不足し風熱が上がって見るものがかすむ症を治す。

神仙退雲丸  瞖膜・内外障が昏暗になる症を治す。
    処方 当帰酒洗一両半、川芎・木賊・童便浸して焙ったもの、蜜蒙花・荊芥穂・地骨皮・白蒺藜・甘菊・羌活各一

       両、川椒炒・七銭半、爪蔞根・枯実・蔓荊子・薄荷・草決明妙・甘草灸各五銭、蛇蛻・蟬蛻・黄連各三銭を

        作末して蜜で丸め毎一両を一〇丸つくって茶漬け又は白湯一丸づつ呑み下す。

石決明散(一名大決明散)  肝熱で目がはれて痛み、瞖膜が生じ、または脾が熱く、目のなかに鶏冠のようなものが出来る

        症に使う。
    処方 石決明・草決明各一両、羌活・梔子・木賊・青箱子・赤芍薬各五銭、大黄・荊芥各二銭半を作末して毎二銭

       を麦門冬湯で服用する。

揆雲散    風毒が上がり、眼目がくらく、かゆくて痛い症ヺ治す。
    処方 柴胡二両、羌活・防風・甘草各一両を粉末にして毎二銭を薄荷湯または茶漬けで服用する。 

局方蜜蒙花散 風眼で目がくらく、赤くはれる症を治す。
    処方 蜜蒙花・白蒺藜・羌活・木賊・石決明を各等分して毎一銭を茶漬けで服用する。

蟬花散    肝経に熱があって涙の多い症を治す。
    処方 草竜胆・甘菊・蜜蒙花・蔓荊穂・川芎・蟬殻・青箱子・草決明・梔子・防風・木賊・白蒺藜・甘草を各等分

       に粉末にして毎二銭を茶漬けまたは荊芥湯で服用する。


東医宝鑑 外形扁(外科) 2面 7 

2018年11月03日 | 日記

東医宝鑑 外形篇(外科)一
二、面(七)

三、眼

二、眼が肝の穴になる場合の続き

撥雲退瞖晴丸  内傷に常服すると良い。
     処方 黒脂麻五両、密豪花・木賊・白蒺藜・蟬退・青塩各一両、薄荷・白芷・防風・川芎・知母・荊芥穂・枸杞

        子・白芍薬・生甘草各五銭、甘菊六銭、当帰酒洗三銭を作末して蜜で丸め、一丸づつ食後かみ下す。
        内傷には円瞖・氷瞖・渋瞖・散瞖・滑瞖・横開瞖・浮瞖・沈瞖・偃月瞖・棗花瞖・黄心瞖・黒花瞖・胎  

        患・五風変・雷頭風・驚振・緑風・鳥風・黒風・青風・肝虚省目・高風雀目・肝虚目暗の二三種ある。

補肝散     円瞖(黒目に白点のあること)を治す。
     処方 柴胡一銭半、白芍薬一銭、熟地黄・白茯苓・甘菊・細辛・甘草各七分、柏子仁・防風・各五分を水で煎じ

        て服用する。

補腎元     円瞖(黒目に白点のあること)を治す。
     処方 肉蓯蓉・枸杞子各一両、巴載・山薬・破古紙炒・茴香・牡丹皮各五銭、青塩二銭半を作末して蜜で梧子大

        に丸め、空腹時に塩湯で三〇~五〇丸呑み下す。 

空青元     沈瞖(白点が黒水下にあること)を治す。
     処方 防風・生乾地黄と知母を各二両、車前子・石決明・細辛各一両、空青二銭を作末して蜜で梧子大に丸め、

        一〇丸を茶漬けで飲む。

通肝散     氷瞖(これは肝臓の病である)を治す。
     処方 山梔子・白蒺藜・枳殻・荊芥・甘草各五銭、車前子・鼠粘子炒各二銭半を若竹葉煎じて湯で調服する。

八味還晴散   内傷諸般の障瞖昏花を治す。
     処方 草決明一両、白蒺藜・防風・木賊・梔子仁・甘草各五銭、蟬殻・青箱子各二銭半を粉末にして毎二銭を麦

        門冬湯で服用する。

羚羊角散    緑風の内傷昏花を治す。
     処方 甘菊・防風・川芎・羌活・車前子・川鳥・細辛各五銭、半夏麴・羚羊角・薄荷各二銭半を作末して毎二銭

        を生薑・荊芥煎湯で服用する。

羚羊角丸    緑風の内傷昏花を治す。
     処方 羚羊角屑一両、、石決明・草決明・車前子・犀角屑各七銭半、独活・防風・蔓荊子・甘菊・梔子・甘草各

        五銭を作末して蜜で梧子大に丸め温水で三〇丸呑み下す。

寫肝散        鳥風の昏暗を治す。
    処方 大黄・甘草各五銭、都李仁・荊芥穂各二銭半を空腹時に水で煎じて服用する。

蛤粉丸    雀目を治す。
    処方 蛤粉・黄蠟を等分にして蠟をとかして粉をまぜて棗子大に丸め、猪肝二両を割って薬をその中に入れてゆわ

       き、水一杯で煎じて熱いうちに取り出して目をくぶし、さまして飲む。

風疳丸    小児の肝疳雀目を治す。
    処方 青黛・黄連・天麻・五霊脂・夜明砂・川芎・蘆薈各二銭、草竜胆・防風・蝉殻各一銭半、全蝎二枚、乾蟾頭

       三銭、を作末して猪肝汁で麻子大に丸め薄荷油一〇丸呑み下す。

雀盲散    雀目で夜目が効かない症を治す。
    処方 雄の猪肝を竹刀で割って、夜明砂を少し入れてゆわき、水に漬けて七分ぐらいして取り出して細かくかんで

       汁を飲む。

還晴丸    高風雀目で内障になりかける症を治す。
    処方 石決明煆・覆盆子・芨蔚子各二両、槐実炒・人参・細辛・防風・ソロ茯苓・甘菊・柏子仁・川芎各一両を作

       末し蜜で丸め。温水で三〇丸呑み下す。