先日、遠方から来院している方の受診時間にご主人を連れてきて「主人を診てください」と言い、急遽ご主人を治療する事になりました。
詳しく聞くと「以前から右腕を上げる時に痛みがあった処、一週間前に仕事先の階段を踏み外して右脇腹を強打してから、全く肩が上がらなくなり痛みもでてききた」様です。
過日に整形外科を受診してレントゲンを撮ったが骨には異常が見当たらないので鎮痛剤とシップ薬の投与を受けて来たが、痛みが取れずに夜も眠られない日が続いたので、今日に主人を連れて来たが、何とかなるかとの訴えで触診から始める事にしました。
骨に異常が無いのならば筋肉か靱帯の問題だろうと考えて、肩周辺の筋肉で挙上動作に関わる筋肉の付着部の圧痛を診ると、小胸筋とその拮抗筋の大円筋、それに肋骨に付着する前鋸筋に圧痛があり、棘上筋には圧痛は診られませんでした。
小胸筋・大円筋の付着部へのカウンターストレインを行ってから肋骨部の新陳代謝を促して、肩関節の靱帯性ストレイン解消処置おこないました。
その結果痛みは半減し、関節可動域がやや良くなったので、その日の治療は終了です。
翌日に再診をして各筋肉付着部の残っている圧痛を取り除いた後に、関節可動域改善法を行って「ほぼ良くなっているので痛みが残っているようでしたら、又来て下さい」と伝えて治療は終了しました。