こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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腕を上げられない痛み

2023年04月12日 | 診療日記

先日、遠方から来院している方の受診時間にご主人を連れてきて「主人を診てください」と言い、急遽ご主人を治療する事になりました。

詳しく聞くと「以前から右腕を上げる時に痛みがあった処、一週間前に仕事先の階段を踏み外して右脇腹を強打してから、全く肩が上がらなくなり痛みもでてききた」様です。

過日に整形外科を受診してレントゲンを撮ったが骨には異常が見当たらないので鎮痛剤とシップ薬の投与を受けて来たが、痛みが取れずに夜も眠られない日が続いたので、今日に主人を連れて来たが、何とかなるかとの訴えで触診から始める事にしました。

骨に異常が無いのならば筋肉か靱帯の問題だろうと考えて、肩周辺の筋肉で挙上動作に関わる筋肉の付着部の圧痛を診ると、小胸筋とその拮抗筋の大円筋、それに肋骨に付着する前鋸筋に圧痛があり、棘上筋には圧痛は診られませんでした。

小胸筋・大円筋の付着部へのカウンターストレインを行ってから肋骨部の新陳代謝を促して、肩関節の靱帯性ストレイン解消処置おこないました。

その結果痛みは半減し、関節可動域がやや良くなったので、その日の治療は終了です。

翌日に再診をして各筋肉付着部の残っている圧痛を取り除いた後に、関節可動域改善法を行って「ほぼ良くなっているので痛みが残っているようでしたら、又来て下さい」と伝えて治療は終了しました。


高齢婦人がボタン掛けしづらいと訴え

2023年04月07日 | 診療日記

定期的に体調保持目的で鍼治療で来院している方が「最近、袖のボタンを掛けるのがしづらくなった」との訴えで検査をすると、左右の母指の動きに制限があることが判明する。

左右に可動制限があることから関節リュウマチを疑うが、最近の検査では異常は無かったと言い、痛みを伴っていないので、可動制限の検査を行う事にする。

神経伝達の不調と考えて母指IP関節の調整を行うと、左右の母指に伸展位置への過度制限が診られるので、動きの良い屈曲位へ持って行き暫くすると拍動が感じられてきたので、再度の検査でスムーズな動きが出来る様になりました。

帰り支度で上着の袖をするときに、「ボタンが留めやすくなりました」と喜ばれて、鍼治療共々本日の治療は終了です。