ゴールデンウィーク中に遠方から所用で北海道に来ていると言う方からの問合せで『帯状疱疹後に眼と頭の痛みが続いているので診てほしい』と電話がありました。
来院してからの問診で、最初に眉毛の上に痛みがある湿疹が出来て、続いて額から頭の方へ湿疹が広がっていたので、友人たちが帯状疱疹だと思うので病院の診察を勧められて皮膚科を受診。 病院での診察でやはり帯状疱疹との診断で投薬を受けて湿疹は消えて来たが、暫くしても痛みが続く状態が一ヶ月くらい経つが、旅行中も収治まらないのでネット検索して電話問合せをしたとの事でした。
診ると、眉の上から頭頂部へかけて湿疹の後が残り、そこに沿って痛みが出ている様で、三叉神経第1枝の眼窩上神経の帯状疱疹後神経痛の症状でしょう。 その後立位検査でも前後の揺れから中枢神経症状が考えられ、背臥位での頭蓋骨検査では蝶形骨のストレインもありましたので、蝶形骨と前頭骨の縫合調整を行った後に膀胱系経絡と交感神経スイッチに鍼治療を行って安静時間経過後に、痛みの状態が改善されているようでした。 「大分楽になりました」とその後の宿泊予定の温泉へ向かって行かれました。
因みに顔面頭部の帯状疱疹後には主に顔面神経では顔面筋運動神経障害で神経麻痺による弛緩が起こり。三叉神経では第1枝の感覚神経障害で疼痛が起こって来ます。
今回の症状では帯状疱疹後に三叉神経第1枝眼窩上神経の感覚神経障害である帯状疱疹後神経痛が起こっていたと考えたられます。