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米国カリフォルニア州LLCを設立

2020-12-21 | 会社設立

カリフォルニア州LLCの設立時間については、会社名に制限された文字が含まれていない、且つ経営業務が規制対象とされない場合、一般的に5営業日以内に会社の設立手続きが完了します。カリフォルニア州の州務長官室会社部は特急サービスを提供していません。なお、雇用主番号(EIN)及び個人納税者番号(ITIN)の申請には約6~8週間かかり、銀行口座の開設には約2週間かかります。全ての流れは合計で約9~11週間を要します。

 

カリフォルニア州のLLCは、その経営業務が規制業種(農業、アルコール飲料、航空、銃器・弾薬、野生動植物、商業漁業、海上輸送、採鉱及びボーリングなど)に属する場合には、ビジネスライセンスや許可の別途申請が必要です。

 

カリフォルニア州のLLCは他の州で営業活動を行う場合に、営業活動を行う州での州外法人登録が必要となります。

 

LLC設立手続き

 

(1) 登録代理人と登録住所の準備

(2) 類似商号調査

(3) カリフォルニア州の州務長官室に登記料を支払う

(4) カリフォルニア州の標準版運営契約(Operating Agreement)の作成

(5) 第一回メンバー会議の議事録

(6) Statement of Information(情報報告書)の提出 

(7) 法人口座開設の議事録又は決議書の作成(必要であれば)

(8) 会社登記書類一式の作成(金属製の会社印、株券(株式証明書)、メンバー名簿、取締役名簿及び株式引受人名簿等を含み)

(9) 雇用主番号(EIN)を申請

(10) 個人納税者番号(ITIN)を申請

(11) 法人口座を開設

 

LLCの基本構造

 

カリフォルニア州LLCの基本的な組織構造は次のとおりです。

 

(1) 最低1名の会社発起人(メンバーでもマネージャーでも可)

(2) 最低1名のメンバー(国籍を問わず、法人でも自然人でも可)

(3) 最低1名の自然人であるマネージャー(CEO、CFO又は秘書)

(4) 取締役又はマネージャーが会社の代表として法的書類に署名し、且つ議事録を作成する

(5) 最低登録資本金の制限がない

 

必要書類

 

米国カリフォルニア州LLCの設立に以下の書類と情報が必要です。

 

(1) 各メンバー、取締役、マネージャー(及び秘書(もしあれば))のパスポートのコピー及び住所証明書類(直近3ヶ月以内の公共料金の領収書又は銀行取引明細書)。メンバーが法人の場合、その設立証明書類及び会社の株式の10%以上を所有しているメンバーの身分証明書類及び住所証明書類をご提供ください。

(2) 組織構成図(メンバーが法人の場合)

(3) 米国カリフォルニア州会社の営業証明書類(例えば、仕入れ意向書・販売意向書・契約書、会社案内パンフレットまたは事業計画書など)

(4) カリフォルニア州会社の雇用主番号(EIN)

(5) カリフォルニア州会社の取締役の個人納税者番号(ITIN)

(6) カリフォルニア州会社の取締役の米国住所証明書類

 

年次更新

 

米国カリフォルニア州のLLCは毎年Statement of Information(情報報告書)を提出し、且つフランチャイズ税を申告・支払う必要があります。前述はカリフォルニア州の年次更新に対する基本的な要求です。

 

なお、米国カリフォルニア州のLLCは州務長官室に設立登記を完了した後、米国カリフォルニア州LLC法の各規定(会計証憑及び勘定科目内訳書の保存、法人税申告書の提出等)に従わなければなりません。


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