2024.03.12(火)
よく降るなあ。
屋内で仕事をしている分には何の支障もないけど。
昨日の11日にも思ったけど、日常でない状況では、天候に左右されることが本当に多い。
私の気分の上がり下がりなんて、どうってことない問題だ。つくづくそう思う。
東日本大震災から13年だ。
あの年に生まれた子らは今年中学生になる。
これを長いと感じるか、あっという間と思うか、きっと人それぞれだ。
私はダラダラ生きてきたから、長い時間が流れたように思う。
でもあの日と、それに連なる日々の記憶は鮮明だ。
今まで経験したことのなかった揺れと、そのあと事務所に泊ったこと、翌日戻った家ではデカイ本棚が少しだけ動いていたこと。
一人暮らしの母はまだ車椅子ではなく、美容院で大きな揺れにあったが、スタッフの皆さんの誘導で「大丈夫だったわ」とあとで言っていた。
それ以後、暖房のない電車で帰宅する夜が続いたこと、相方がテレビの映像を嫌がったこと、石巻の仕事仲間と交わしたメールと宅配物便の数々。
1か月後にスピッツライブに行ったけれど、あの夜の久しぶりの解放感(ココに)。
使い回された陳腐な言い方だけど、人の数だけそれぞれの日々や思いがあって、それは被災された方にこそ言えることだろう。
13年目の報道には、見事な頑張りや強いつながりで立ち直った人たちのドラマが多く流れ、それには理屈ではない感動を覚えるが、そういう人たちばかりでないことは、普通に生きている私たちにもわかる。わかる人でありたい。
いつも同じことを言っている。言わないと忘れそうで、そういうところは自分を信じていない証拠かもしれない。
早朝、録画しておいた『お別れホスピタル』(ココ)の第三話までを見る。
私自身はお産のときに入院しただけだが、付き添いは何度か経験している。
そのまま帰るのがきつくて、灯りの落ちた広い夜の待合室で、しばらく気持ちを整えてから帰路についた日々を思い出すこともある。
病室に一人で最期のときを受け止めたことも二度ほどある。
言い方は軽いけれど、でも病院はドラマの宝庫だ。
人は見方によっては、人生をちゃんと主人公で終えることができるのかもしれない。そんなことはないのかな。
『お別れホスピタル』は、私には優れたドラマ。
群像劇は、患者も世話をする側の人間たちも、丁寧に描いて心地よい。役者がみんなステキ。
きれいごとですまないことばかりで、それを認めてから穏やかな時間が始まるのかもしれない。
それでもドラマは、少しだけ救いを見せてくれる。それくらいは許されてもいいんだろう。
なかなか認められずに、うじうじと暮らしている私には、その救いはマジでうれしい。
シャッフルで流れてきた「孫悟空」~「SUGINAMI MELODY」。
「孫悟空」で、印象的なリズムを刻むギター、重厚なうねりを聴かせるベース、それをバックでちょっと崩して支えるドラムの重なりが、スムーズでないところが気持ちいい。
サビの突き抜けた開放的な疾走感。
そこからの、愁いを秘めた「SUGINAMI MELODy」の悲しい優しさ、テクに走らない癪なくらいに素直なボーカル。
スピッツのカップリングの妙・・・、わかっていたのに目の当たりにして、嬉しくなる。
「孫悟空」を私はライブで聴いたことがない?
「SUGINAMI MELODY」が登場曲として使われてから、ライブのセットリストには入っていない?
いつか聴きたい・・・。
ところで、タイトルを目で追っていたら、「夢追い虫」にたどり着いた。
今回のツアーのセトリにも入っていたらしいけど、ずいぶん聴いてないなあ。
調べてみたら、2018年8月29日、「新木場サンセット」(コチラ)の大ラスで聴いたのが最後?
近い将来、出会えますように。
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ライブDVDで聴いた時も、鳥肌が立ちました。あのなんとも美しいアルペジオが始まっただけで、幻想的な「ここではない」世界に誘われますね。そこへふわっと優しく漂う、マサムネのちょっとハスキーな、素直で伸びやかな声。次回もゴースカに当たったら、またリクエストしたい。
「おわかれホスピタル」は、私も観てました。岸井ゆきのちゃんと、先輩介護士役の女優(名字をど忘れ。名前は漢字一文字で、確か「ちか」と読むと、最近になって知りました)が好きなので。この人は「お母さんが一緒」(江口のりこと共演)にも出てて、良い味を出してます。歌も上手くて驚き。
こんばんは。
早速ですけど(「ガーベラ」をすっ飛ばして(笑))、内田慈さんですよね。
私も、この役者さん、いろいろなドラマで見るたびに、いいなあと思って。
どんな役でも、必ず胸の中に何かを落としていってくれる。ヤな人のときももちろん。
vampirekittenさんに言われて、初めて検索して名前を知りました。
2017年に見に行った舞台にも出演されていて、そのときはちょっと覚えていないのですが。
優しい人を演じても、なにかあるな、過去は平穏じゃなかっただろう、とかいろいろ想像させてくれる、好きな役者さんです。
名前がわかってよかった。
ありがとうございます。
これぞ破顔!というような、パ~ッと明るい花のような笑顔を見せるのに、ふと寂しげな影がよぎる。おっしゃるとおり、その人物のここまでの道のりをさり気なく匂わすような演技が上手い。
プロフィールを見たら、数年前に独立したらしく、現在は個人事務所でした。これからも楽しみな、華のある女優ですよね。
私もおかげさまですっきりしました。
ドラマとか映画を見ていて、気になる役者さんって何人かいるのですが、ついつい忘れてしまって、また見かけて、なんていう名前なんだろう・・・とか。
今回は、明らかになって、私もうれしかったです。
内田慈さんは、優しい人の役でも、甘さ控えめでちょっと突き放したようなクールな感じが好きです。
ありがとうございました!
「silent」のことを書いたら、下北線路街のイベントを思い出してしまいました。懐かしいなあ。
私も気づかなかったけど、そうでしたね。
「ぐるりのこと」は前に見ているのですが、ちょっと忘れていました。
どの役だったんだろう・・・。
というか、私自身が注目したのがきっともっとあとだったんでしょうね。
あのイベントがもう懐かしい・・・ってなりますよね(笑)。