小さな声で、Merry Christmas!

2024.12.24（火）




　ポアロのクリスマスを思う。
　スーシェさんがポアロを演じるテレビドラマシリーズ（私の中では、今では「ポアロ＝スーシェ」）の中で、冒頭でクリスマス準備に街が華やいでいる回がある。
　ポアロは、行きつけのお店で故郷のベルギーの高級チョコレートを買う。
　チョコレートショップのオーナーが声をかける、「ポアロさん、おひとりでクリスマスは寂しいですね」。
　ポアロは余裕の笑顔で応える、「1週間の平和な休息と２冊の本とチョコレート・・・。これがあれば」と。
　このドラマを見て以来、クリスマスの街の賑わいを見ると、いつもこのときのポアロの柔らかで毅然とした佇まいを思い出す。一人のクリスマスを過ごすことになったら、かくありたいものだ。

　そして、今日の私は・・・と言えば。
　母のところにアームウォーマーとボディーミルクにリボンをかけ、スタッフへのクリスマスカードと一緒に届ける。
　友からのかわいいカードに和む。
　ホールのケーキは諦め、徒歩１時間圏内の３店のケーキショップから今年は街道沿いの店を選んで、小さなのを４つ選ぶ。
　相方にはこの前壊してしまったストックをアウトレットのモンベルで購入。
　若い女子たちからの「ありがとうline」に、今お気に入りのスタンプ添付で返信。

　そして、今は夕食前にちょっと仕事。

　まだまだポアロの境地には至らない。

　悩みも葛藤もそこそこ抱えつつ、今年もちまちまと暮らしてしまったなと反省しつつ、もう改める気もなく、これもワタシだし、で終わる日々。
　ま、ちょっとは変わっていこうか、来年は・・・などと思いつつ、イブも夕暮れです。

　　　　

　ゴンベエとツリーはここ何年もずっと同じ。そろそろ新しいのを買ってやろうかな。
　ケーキ皿上の紙に包まれているのはシュークリーム。大好き！

　こんな場所でぬくぬくして言うことではないけれど、でも、最後に。
　少しずつでも狭い範囲であっても、物事が良い方向に進むように、何かをし続けていこうと誓う夜です。

　ひそかに、Merry Christmas !