2021.04.25
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
草野「昨今、大変な方も多いでしょうが、この番組で息抜きをしていただけたら幸いです」
そして今回は、【自らスピッツ曲を選んで漫遊記】。
あえてそういう特集はしてこなかったが、「始まって3年チョイたつから、そろそろそういうのもいいかな」。
草野「自分で気に入っている曲をセレクトしてかけていきます」
(おお! なんだか禁断の園を覗いてしまうような心境・・・いいのか?? ドキドキ)
この前出演した「ミュージック・ステーション」で、あいみょん、adieu、sumika片岡くんらが選んでくれた「スピッツ推し曲5曲」、「それを歌ってる本人が選んだらこうなりましたー」という感じで。
お気に入りはファンである私たち同様、変わることもあるということで、「お気に入り2021年version」だそうです。
オンエア曲
01 渚(コトリンゴ)
02 ハヤテ(スピッツ)
03 ナサケモノ(スピッツ)
04 オケラ(スピッツ)
05 ハチミツ(スピッツ)
06 えにし(スピッツ)
07 小さな生き物(スピッツ)
08 旅人(陳 慧琳)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、コトリンゴさんのカバーで、「渚」(2010年、カバーアルバム『picnic album 1』)。
「楓」のカバーはいろいろあるけれど、そこは外して、「『渚』、いってみようかな」。
城南海さんのカバーと迷ったそうだけど、「コトリンゴさんのカバーのピアノが波打ち際な感じでステキなので」。
(いつも目を閉じて聴きたくなります。浮遊する感じ。城南海さんのカバーも好きです)
最初の曲は、「ハヤテ」(1996年、7thアルバム『インディゴ地平線』)。
(イントロだけでにやけてきます)
今回の選曲の基準は、スピッツを全然知らない外国人に「キミ、どんな曲やってるの?」ときかれたときに「こんな曲やってます」と提示するときの曲。それと「最近あんまりライブでやってない曲」。
ポップな曲は4小節単位でフレーズが続いていくのが普通だが、「この曲のAメロは3小節単位で続いていくのが個人的には気に入っている」。
(リズミカルに背中を押されるような感じがするのは、そういうことだったのか)
草野「あと(ZO-3で演奏して)、間奏のテツヤのギターのフレーズがすごい好きで」
当時は忙しい時期で、レコーディング時に別室で作詞作業をしていた草野くんは、「テツヤのギターのダビングに立ち会っていなくて」。
だからあとで聴いたとき、「お、いいフレーズ入った入ったじゃん」と思った、という「いい思い出」があるそうだ。
亀田プロデューサーになってからは歌詞は先に作って、「レコーディングもみんなでせーの!ってするようになった」から、当時とはずいぶん異なる。
そして次に選んだのは、「ナサケモノ」(2016年、15thアルバム『醒めない』)。
「新しめの曲だけど、サウンド的によく録れたな。最近の録音でも、レスポンス用によく聴いています」という楽曲。
田村くん宅のキッチンタイマーの音を取り入れたりして、楽しかった思い出もあるんですね~。
(幸福な朝の風景を感じさせて、心に届くイントロ。でも哀しくて情けない思い出を歌っている・・・というサウンドと言葉のギャップが、ファンにはたまりませんね。「ナサケモノ」というタイトルも、音はかわいいけど、限りなくせつない)
次は、「リリース当時は地味な扱いだった」、「オケラ」(2009年、「君は太陽」のカップリング/2012年、スペシャルアルバム『おるたな』)。
2019年の新木場サンセット(ココ)でアンコール曲。
2019年の「漫遊前の一曲」(ココ)。
(そしてワタシ、恥ずかしながら、コチラで「オケラ」を熱く推してました)
草野くんの周囲でも好評だそうで、「今はかなりお気に入りの曲です」。
草野「スピッツの曲のロックサイドを代表する曲かな。曲の尺が短いっていうのもいいよね」
(イントロでまず引き込まれて、そこからのボーカルがとても色っぽい。シンプルで少し粗削りなところ、セルフプロデュースの良さ?)
歌詞にある「えぐすぎるスライダー」は当時ホークスで活躍していた新垣渚投手のスライダーであり、打ち返す方は「西武のおかわり君、中村剛也選手になったつもり」で書いていたそうです。
曲終わりで、「この曲、オルタナっぽいよね。アルバムタイトルを象徴する曲だと思います」。
次は、「ライブでも結構やってるよね」、「ハチミツ」(1995年、6thアルバム『ハチミツ』)。
当時新曲のアイディアとしてバンドで合わせていたとき、ふだんはあんまり褒めてくれなかった当時のプロデューサー笹路さんが「この曲いいよね~。こんな曲やれるバンド、ほかにはいないよ」と言ってくれて、すごくうれしかった記憶があるそうだ。
最初はギターのカッティングの上に歌を乗せる感じだったのが、「テツヤがすぐにいい感じのアルペジオを入れてくれて、そのおかげでキラキラした曲になりました」。
(ボーカルに寄り添うというより、離れた感じの奇妙なアルペジオの旋律がいいですよね。アルバムリリースのころより、あとになってじわじわきた曲でした、私にとっては)
メッセージコーナー。
「草野さんは子どものころ、好きな女の子の気を引こうとして意地悪したことありますか?」
草野くん、「意地悪はしなかったけど、好きな子と話すとき素っ気なくしてしまった。気があるのを悟られまいとするあまり・・・」。
(それも10代の少年のあるある?)
「大人になってからは、さすがにつくろったりできるようになっちゃって、つまらなくなりましたけど」って。
草野マサムネの愛車のお話。
最初に手に入れたのは、スピッツの機材車としても活躍した、ダイハツの軽自動車ハイゼットアトレー。寒い日にはすぐにエンストするし、パンクはするし大変だったけど、「それだけに思い出もたくさん」。
ツアー以外にも、それに乗って「いろんなところに行きました」。
最近では、ネットで検索して懐かしんだりしているそうだ。特に内装、ハンドルやスピードメーターを検索して、思い出したりしている。
(昔の雑誌?に、この車のわきに本人が立っている写真が載っていたことありましたね)
草野「最近の車はあまり故障しないから、心に残るエピソードとかなかったります。故障のエピソードは心に強く残っていたり」
(わかる。買い替え寸前のワゴン車で北海道一周したときは何度もバッテリーが上がりそうになって、駅前やキャンプ場で助けてくれた人たちのことは忘れられない)
草野くんは田園地帯をドライブするのが好きだそうで、「最近は県をまたげないから難しいよね」と。
次は、「えにし」(2010年、13thアルバム『とげまる』)。
「ここまでカタカナのタイトルの曲がこれでもか!と続いたので、ひらがなのタイトルで」と。
草野「この曲はサビのメロディーができたときに、いいのができたとうれしかった記憶があります」
(ココで、サビ大好き! 五本の指に入る!と言ってます。リリースから5年以上たっても、ココで「えにし」を語ったりしてる)
アルバム『とげまる』の最初の曲にしようかと思っていたけれど、みんなと協議の結果、それは「未来コオロギ」になった、と(たぶん「ビギナー」のことだと・・・)。
草野「今でもポテンシャル的には、アルバム1曲目でもいいかと思っています。でもそのわりにライブではあまりやっていない・・・」
(ライブで聴かせてください!!! 久々に聴いたけど、やっぱりいいなあ。スピッツファンでよかったと改めて思ってしまう一曲です)
曲終わりに、「この曲はランチパックのCMにも使われましたが、それをきっかけにランチパックの種類の多さを知りました」。
(今でも私は、ランチパックのCM曲としてはこれが最強!と主張しています)
ランチパック 「It's my style」篇
どちらかというと、好きな曲はCMやドラマの主題歌には使ってほしくないなあ、と思ってしまうことが多いのだけれど、「えにし」とこのCMのコラボはすごく好きで、テレビで流れるたびに見入っていた記憶がある。
そして最後は、「小さな生き物」(2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
(おお、きましたね)
草野「これも、サウンド的に好きな音で録れたな、という曲です。リファレンス音源として、今でもよく聴いています。歌詞とかメロディーよりも、好きな音で録れたかどうかというのが、やってる本人的にはメチャメチャ大事なんだなということがわかります」
(なるほどね)
アルバム『小さな生き物』のツアーのオープニング曲で、この曲を聴いて大泣きしているファンが目に入って、「泣いてくれちゃってるの? 絶対に歌詞を間違えられないな」というプレッシャーのもとで歌ったという思い出があるそうです。
草野「ワタクシごときの歌で泣いてくれるなんて、ありがたいことなんですけどね」
(あなたの歌で号泣しているファン、結構見たことありますけどね)
この曲を聴くと、やはりいろんなこと、思い出しますね。
特集の最後に。
草野「意外な選曲でしたか? それとも予想の範囲内だったでしょうか?」
「ハヤテ」や「えにし」がライブの定番曲になったりすると、こういうときに選ばなくなっちゃうかも、と。
お気に入りは日々変わったりするそうで、この企画、またやってくれるかも、です。
(ぜひぜひ。選曲は決して意外ではなかったけれど、お気に入りの視点が「へ~」という感じで、そこが格別におもしろかったですよね)
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(「旅人」のイントロで)
曲は、陳 慧琳さんのカバーで、スピッツの「旅人」(1996年、14thシングル「渚」のカップリングを広東語でカバー)。
当時、香港でアイドル的な人気だった彼女がスピッツをカバー。
スピッツのオケをそのまま生かしているので、「オレと同じキーで歌っています。結構はまって、うちでよく聴いていました」。
最近の動画を見たら、今もライブで歌っているそうで「うれしかったです」。
(「A Lover’s Concerto」のカバーを聴いたけれど、きれいなステキな雰囲気でした)
そして来週は、「どっちかというと短い曲が好きな」草野マサムネが選ぶ、「2分のロックナンバーで漫遊記」。
彼のプレイリストから、「2分前後のコンパクトなお気に入りのロックナンバー」を集めてくれるそうだ。
草野「古めの洋楽ナンバーが中心です」
(これも、いい企画だなあ。楽しみです)
「草野さ~ん、リモコンが見つかりません」
https://weathernews.jp/s/topics/202104/270245/
ピンクムーンが明るくて大きくて、見事だった。
「月の撮り方」の解説どおりにiPhoneを向けたけれど、「やっぱり肉眼に勝るものナシ!」という結論に。
ピンクは「月がピンク色に見える」という意味ではないんだな。
むしろ、オレンジ色に見えたし。
新緑がどんどん濃く深くなって、もう「新緑」ではなくなりつつある。
それでも、今日は風も心地よく、乾いた汗をかきながら街のはずれを歩いた。
今を胸いっぱい吸い込んで、次に季節を迎える。
負け惜しみばかりではなく、まだまだ余裕のある心と身体を誇示しつつ・・・。
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