2020.04.05 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
オンエアよりもかなり前の段階で収録なので、新型コロナウィルスの状況がどのようになっているかが見えない・・・。
(残念ながら、決して良いほうに向かっているとは思えない)
草野「大変な方もいらっしゃると思います。みなさんにとってちょっとでも息抜きができる番組にしていきたいと思っています」
そして、今日のテーマは、「ハーモニーで漫遊記」。
ハーモニーと言えば・・・!
夢は?と聞かれたら、「バンドのギター & コーラスでツアーを回りたい」(笑)。・・・いやいや。
(でも、きっとうまい人にとって、「ハモる」って格別なんだろうな、と想像します)
高校一年で初めてバンドを組んだときも、「オレ、ギター & コーラスだったんですよね」。
手っ取り早いのは、スピッツが誰かシンガーのバックバンドになることらしい。うーん、たしかに。
もちろん、シンガーは身長170センチ以下という条件がつくそうで、「吉井和哉くんとかはダメだね」(笑)。
そこ、重要な条件なんですね~。
カラオケで草野マサムネにハモってもらうとしたら、何の曲を歌おうかな・・・と想像してしまった(笑)。
オンエア曲
01 群青(スピッツ)
02 Good Vibrations(The Beach Boys)
03 Nowhere Man(The Beatles)
04 Lady Friend(The Byrds)
05 Killer Queen(Queen)
06 Tiny Voices(Bad Religion)
07 Don't You Know What Love Is?(Touch)
08 Start Again(Teenage Fanclub)
09 Gypsy(Uriah Heep)
10 LIMBO(ROTTEN HATS)
漫遊前の一曲は、スピッツで「群青」(2007年、33thシングル/12thアルバム『さざなみCD』)。
スピッツ曲のなかで唯一、「全編ハモってる曲」。
MVが目に浮かぶ・・・。
(スキマスイッチの大橋くんの声。彼の声だけ聴いているときには感じなかったけれど、この曲を聴くと、ときどきどちらがハモっているのか混乱するときがあって、新しい発見でした)
最初の曲は、「ハーモニーと言えばこのバンドかな」、The Beach Boysで「Good Vibrations」(1966年、22thシングル)。
草野「1966年、全英・全米第1位! 当時のアメリカ西海岸を代表するバンド!」
(聴いていると幸せになる。こんな状況のときにぴったりかもしれない。ビーチボーイズのその後を思うと、この雰囲気は貴重かも)
「1曲目からベタな感じ」で、じつは最初の曲としてはゾンビーズあたりで迷ったそうだ(ああ、懐かしい!)。
でもスピッツの長年のディレクター、竹内氏がこの番組を聴いていて、「『ハーモニー特集でビーチボーイズかけないなんてありえないでしょ』と言われそうなんで、ひとまずかけた」んだとか(笑)。
ちなみに竹内さん、こんなふうに言っていて、うれしそう。
https://twitter.com/wilsonicjournal/status/1246774080998535169
草野「ビーチボーイズやビートルズがその後のロックに大きな影響を与えたものの一つが、ハーモニーなんじゃないかと思います」
プレスリーやクリフ・リチャードは、「ハモっている曲あるかもしんないけど、しっかりハモっている印象はないですからね」と。
ちょっとここで、ゾンビーズ(笑)。ゾンビーズと言えば、この曲。
ふたりのシーズン/ゾンビーズ Time of the Season/The Zombies
次は、そのThe Beatlesで「Nowhere Man」(1965年、6thアルバム『Rubber Soul』/邦題は「ひとりぼっちのあいつ」)。
「当時のビートルズのコピーバンドって、この曲が入ってきたとき、どうしたんだろうね」、日本人はハーモニーが苦手だからって。
でも「隅田川」を歌いつつ、「合唱とかは学校でやってたから大丈夫だったのかな?」
(そういえば、高校生のころ、学校の屋上で当時の流行りのポップスとか歌謡曲とかを友達数人とハモっていた恥ずかしい思い出がありま~す)
(「サージェントペッパーズ」以前の彼らの小曲にはチャーミングな曲がたくさんあるなあ。でもこの曲、歌詞は内省的で深い・・・)
リンゴ以外の「三人のダブルトラックの厚みのあるハーモニーが気持ちいいナンバー」と。ホントに・・・。
(1本のマイクで歌う二人のボーカルの姿は忘れられない)
次は、The Byrdsで「Lady Friend」(1967年、13thシングル)。
The Byrdsは「アメリカ西海岸で60年代に人気のあったバンド」と。
草野「ロックファンからすれば非常にベタな選曲ですが、はずせないバンドです」
気持ちのいいハーモニーの曲が多く、「のちのThe Doobie BrothersやTeenage Fanclubのハモリの原点はここにあるのでは?」と。
Teenage Fanclubはココで特集していますね。
「いろいろいい曲はあるけれど」、草野くんが好きなのはちょっとマイナーなこの曲だそうです。
(マイナーかもしれないけれど、たぶん結構好きな人いるんじゃないかな。そうか、オリジナルアルバムには未収録なのね)
次は、Queenで「Killer Queen」(1974年、3rdアルバム『Sheer Heart Attack』)。
しきりに、「(今日は)ベタな選曲になっていますが」を繰り返す草野くんの心情を想像すると、ちょっと愉快。
Queenは「ゴスペル的なハーモニーの曲が多い」と。
草野くんは、外部のシンガーが歌っているのかと思っていたけれど、「『ボヘミアン・ラプソディー』の映画見たら、あれ全部メンバーが歌ってるのね。すごいよね。みんなで歌ってんだ~と感動しました」と。
(たしかに、そうだ。そう言われて聴くと、心が震える)
「クイーンのファンの間では当たり前のことなんだろうけど」とも。
曲終わりで、「これぞ、クイーンのハーモニーやな」と。
次は、「ここからはちょっと草野色を出していこうかな」で、Bad Religionの「Tiny Voices」(1994年、8thアルバム『Stranger Than Fiction』)。Bad Religionはアメリカの「ちょっとパンク寄りなバンドで、ハーモニーに特徴がある」。
初めて聴いたときは、「そこまでハモるか!」と感じたらしいが、「聴いていると、ハーモニーが得体の知れないパワー感を生み出してるな」と。
そして付け加えて、「ドラムサウンドが気持ちいい」。
(粗削りに聴こえる疾走感とドラムの音で、ハモリの曲だということを忘れて聴き入ってしまった・・・)
次は、Touchというバンドの「Don't You Know What Love Is?」(1980年、デビューシングル/1stアルバム『Touch』に収録)。
今回紹介する中で「いちばんマイナーかも」だそうで、Touchは1980年前後に活動していたアメリカの、プログレ寄りのハードロックバンド。
このバンドのライブ盤(レコードじゃなくてカセットを所有しているとか)を先週の特集でかけたかったそうだ。
今日はスタジオ盤で。「曲もよくて、ハーモニーもGoodなんで、埋もれさすのはもったいない!」と。
(ボーカルとハーモニーを前面に強力に出して、かっこいいですね)
草野「TOTOやKansasあたりを思わせる曲調ですけど、その人たちに劣らぬクオリティーだと思います」
この曲のライブ盤は、イギリスで開かれた「Monsters of Rock」というフェスのオムニバスアルバムに収録されているそうで、「どうにか手に入れたい」。
(Monsters of Rockは1980~2006年に何回か開催されていて、なかなか豪華な出演バンド! Touchは1980年のメンバーとして名前があがっていますね。ココ)
ジャケットってこれかな?
RAINBOW / SCORPIONS / SAXON / APRIL WINE / RIOT / TOUCHなどの名前が見える。
JUDAS PRIESTも参加していたらいいです。
次は、草野くんの大好きなバンド、Teenage Fanclubで「Start Again」(1997年、6thアルバム『Songs from Northern Britain』)。
ハーモニー自体は、「バーズやカントリーミュージックからの影響が感じられる」と。
草野「実は、スピッツの『群青』は、(彼らのアルバム)『Songs from Northern Britain』からの曲のハーモニーの影響を受けてつくられました」
全編ハーモニーの曲も多くて、「この曲もその中のひとつ」。
(強いアコギの音も心地よい」
最後は、Uriah Heepで「Gypsy」(1970年、デビューシングル)。
草野「最後は、ユーライア・ヒープ、いっちゃいます。この番組は、ユーライア・ヒープをかける番組でもあるんで」(笑)
「50年の長きにわたって活動しているイギリスのハードロックバンド」と。
草野くん曰く、「レッド・ツェッペリン、ディープ・パープルなどの大スターのハードロックバンドを聴くとわかるように、ハードロックバンドってカリスマボーカリストがいて、あたかもハーモニーの呪縛から解き放たれたかのようなイメージがありますが、ユーライア・ヒープはハーモニーを命がけでやってる感じですね」
その「ヘンなところが好き」と。
クラブチッタで彼らのライブを見たとき、最初の曲がこれで、「思わず目頭が熱くなった」と。
「ハモってるのは、サビのメロディーの『アー』というとこだけなんですけどね」(笑)
「ハーモニー特集」の最後の曲が「アー」って・・・。まさしく「ロック大陸漫遊記」だな(笑)
でも、この曲最後の「アー」は、結構迫ってきますね。
特集の最後に。
他にも、先ほど名前をあげたThe Doobie BrothersやThe Eaglesのようなハーモニーのバンドがあるけれど、「ちょっと、オレ、専門外(笑)ということで外させていただきました」と。
スピッツはアマチュアのときはハモリのないバンドだったけど、「これからは効果的にハモリも入れていきたいので、メンバーにもちょっと頑張ってもらわないとね」。
がんばれ~!!
そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
曲は、ROTTEN HATSの「LIMBO」。
ROTTEN HATSは90年代に活動していたバンドで、その後、GREAT3とヒックスビル(こちらには真城めぐみさん)に分かれる。
ギター & ボーカルの片寄さんとは何度は話をしたこともあるそうで、今彼がMCをつとめる『洋楽グロリアスデイズ』(ココ)というラジオ番組が「すごいおもしろいんですよ」。
草野「懐かしめの洋楽を流してくれるんですけど、まさにオレ向きじゃんって。片寄くんのよどみない活舌のいい声で繰り出されるトークもすばらしく・・・。ま、オレはオレだから、という感じで聴いているんですけども」
(私も日曜の夕方に仕事しているとき、必ず聴いています)
そして真城さんは、「『群青』でのテレビ出演でコーラスを担当してくれたり、『夢追い虫』では真城さんがコーラスのバージョンもあって、いろいろお世話になっています」
「ステキな声のシンガーです」、本当に。
WORDS OF LOVE/ロッテンハッツ
片寄さん、真城さん、わか~い(笑)。今もそうだけど、ほんとうにステキな声!
真城さんが一人いたら無敵な気がする。
そして、来週の予告!
ワンアーティスト特集は「スージー・クワトロ」!
「70年代を代表するロックシンガー。ロック好きの中高生のアイドルでもありました!」
お楽しみに~。
いろいろ思うところあり過ぎなんだけれど、仕事が終わらないので明日にしよう・・・。