隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「TYKで漫遊記」~初心に帰って

2019年01月09日 14時07分04秒 | スピッツ

2019.1.6 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


  https://www.tfm.co.jp/manyuki/




 ポケベルのサービスが今年の9月で終了するらしい。
 草野「まだ使えたんだ~」
 彼も90年代半ば当時、「便利なツール」という認識で使っていたそうだ。
 89がハート、67が「?」、68が「!」とか・・・。打ち間違えもあったであろう。
 「オレ、88がハートマークかと思ってた・・・」って。送ってたんでしょうね、若かったし。
 草野「そのうち、スマホ、あったね~・・・なんて時代も来るんでしょうか」
 絶対に来る。その頃、どんな通信手段が主流になっているんだろう。
 私も使ってるのかなあ。
 昔、ワープロを結構使いこなしていて、出始めたパソコンに対して、「ワタシは使わんだろう、ワープロ止まり」とか思ってたのに、今じゃ、コレだもんなあ・・・。
 あ、話がそれた・・・。

 草野「みなさんに支えられて、おかげさまで1周年!」
 今夜のテーマは、「ロク漫1周年、TYK(当初やりたかった感じ)で漫遊記」。
 このラジオの話がきたとき、「トーク少なめ、古い、60年代後半から70年代にかけてのロックをかけていこう」と思っていたとか。
 草野「ところが、楽しく、ふなっしーやハクション大魔王の曲なんかをかけたりしちゃって(笑)」
 今夜は初心に帰って、「そこそこマニアック」にやっていくそうだ。
 草野「ざっくり言うと、古いイギリスの隠れたロックの名曲特集」
 どんな曲を聴けるのか、それも楽しみ。

 オンエア曲
 01 コメット(スピッツ)
 02 Sad Am I(Capability Brown)
 03 Real Love Guaranteed(The Gods)
 04 Around The World In Eighty Days(Stray)
 05 Magician(Amazing Friendly Apple)
 06 Flying in and Out of Stardom(Baker-Gurvitz Army)
 07 It’s What You’ve Got(Pete Dello & Friends)
 08 My White Bicycle(Tomorrow)
 09 Automatic Pilot(Vodka Collins)


 漫遊前の一曲は、スピッツで、「コメット」。
 最近、ホームセンターで黄色いコメットに見とれちゃったそうだ。
 (金魚系は、父を思い出してしまう)
 そういえば、以前も、ドン・キホーテでなにかに見とれた、とか言ってたっけ。こういうところから、何かが降りてくるのかな?
 「コメット」、聴いてると物悲しくなったり、ちょっとほっこりしたり。こちらの気分次第で、いろんな景色を見せてくれる楽曲。ハスキーなボーカルの声がすごく生かされていると思います。エンディングのベースが心地よくて好き。
 今日は、ちょっと昔を思い出させてくれたよ。

 1曲目は、701年代初頭にコーラスワークが評価されたCapability Brownの「Sad Am I」(1973年、2nd『VOICE』)。
 これ、ジャケットがスゴイの。「肉感的な唇にチャック!」
 草野氏曰く、「キャパビリティー」と書かれているものもあるけれど、『レコード・コレクターズ増刊』の『英国ロックの深い森』では「ケイパビリティー」と書かれているので、そっちを採用、って。
 (capabilityは「ケイパビリティー」が正しいよね)
 和久井光司監修の『英国ロックの深い森』は上下巻(こういう言い方はされていないけど)あって、「1955-75年」のものをもっていて、読み物として楽しんでいる。草野くんはきっと2さつとも持っているんだろう。
 大半が知らないバンドでも、読んでいるとおもしろい。ジャケットなんかも興味深い。
 
 (端っこにマジックでヘンな絵を落書きしたのは誰だ! 消えないじゃないか)

 アイアン・メイデンのギタリスト、デニス・ストラットンが脱退するときに、「Capability Brownみたいなバンドが好きだから、アイアン・メイデンはやめる」というようなことを言っていたそうで、草野くんはそのときにこのバンドを知ったんだそうだ。
 それで興味をもって聴いたけど、「意外にポップでハモリもきれいなんだけど、イマイチ知名度が低い気の毒なバンド」。
 ネット上のどの記事にも、「英国産の隠れた名バンド」と書いてある・・・。アルバム、ちょっと聴いてみたくなるな。

 次は、The Godsの「Real Love Guaranteed」(1969年、3rdシングル)。
 このバンドは、ユーライア・ヒープのケン・ヘンズレー、ストーンズのミック・テイラーなどが参加していた「知る人ぞ知るバンド」。
 草野くんが大学生の頃、レコード店がたくさんあった西新宿でもとくに有名だった「新宿レコード」でアルバムを購入したそうだ。
 (私にとっての若い頃のお馴染みレコード屋さんは下北沢の新星堂。クラシック専門で、ロック関係とかおじさんがちょっとヤな顔をするけど、歩いていける範囲でいちばん品ぞろえがよかったっけ)
 草野「60年代のバンドにしては音がタイトでカッコいいです」
 シンプルこの上ない音たち。なんだかうれしくなる・・・。年がわかるか。

 そして、Strayの「Around The World In Eighty Days」(1970年、1st『STRAY』)
 1966年、ロンドンで結成された「どちらかというとハードロック系のバンド」。
 大学生の頃、国分寺に今もある中古レコード店「珍屋」でジャケ買いしたそうだ。
 この曲は、「ハードロックな彼らの中でも、ハードじゃない、ちょっと哀愁系の楽曲。M7のコードがいい味を出している」。
 ZO-3で聴かせてくれたけど、声も雰囲気もステキだったな。
 この曲、邦題はそのまま「80日間世界一周」だったそうだ。
 (小学生の頃、ジュール・ヴェルヌの作品は大大好きで、『八十日間世界一周』も『海底二万里』も好きだったし、『十五少年漂流記』は翻訳本を暗記しちゃうほど読み込んで日がな空想にふけった思い出がある。漂流したい!って。・・・あ、Strayとは全く関係なかった)
 このアルバム、日本では1973年にリリースされて、「でも彼らは新人バンドじゃないんだよ」と教えてもらったっけ。
 ハードかもしれないけれど、アルバムのどの曲もメロディーがきれい。
 ジャケットはこれ。シンプルだけど目をひく。
 

 そうそう。
珍屋のどなたかがつぶやいていました。
 https://twitter.com/mezurashiya/status/1082115226512678912?s=11


 そして今日紹介されるバンドの中で「最も知名度が低いかもしれない」、Amazing Friendly Appleで「Magician」(1969年、デビューシングル「Water Woman」のB面)。
 1967年結成。
 ビートルズやレッドツェッペリンもあえて外してある『英国ロックの深い森』にも載っていないバンド。うわっ! 本物のマニアック。

 草野くんは、西新宿のレコード店で購入した「60年代のサイケなバンドのオムニバス盤」でこのバンドを知ったとか。
 67年には、『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(ビートルズ)、『Evolution』(ホリーズ)、『カラフル・クリーム』(クリーム)などのサイケの名盤が生まれ、68-69年には「サイケデリックなバンドがメチャメチャ、アルバムを出しているような時代なんですけども」。
 そんな中で彼の耳に残ったのがこの楽曲、と。マニアックなバンドのデビューシングルの「B面」ってとこが、ある意味、すごくないですか?(笑) (あ、若い人は「B面」知らない? 「カップリング」のことです)
 そんな時代に憧れていた彼は、80年代末の「ネオサイケ」ブームの頃、ペイズリーやデカイ水玉シャツを探して着ていたとか。
 草野「とっておけばよかったですね、ネタとして」(笑)


 「メッセージコーナー」・・・。やっぱりやるんだ~。今回はTYKじゃないのかいっ!(笑) 振り切れないバンドマンの優しさか?
 「草野さんは温泉に行きますか? 露天風呂とか入るのかな?」
 実は、そんなに温泉にこだわりはないらしい。「でも好きは好き。露天風呂とかもすげー好きかも」
 若い頃に行った北海道の登別温泉、岐阜の下呂温泉のお湯がよかったという記憶があるので、「また行ってみたいですね」。
 この季節は雪見風呂とかも・・・って。
 越後湯沢での、遠く谷川岳を見ながらの露天風呂、よかったな(とこれはワタシですけど)。

 ここで一言。
 「1周年の感謝の気持ちをこめて、かなり強引に進めています」
 「何を言っているのかわからない人もいるかもしれないですが、このあともそこそこマニアックに進めていくので」


 そして、Baker-Gurvitz Armyの「Flying in and Out of Stardom」(1976年、3rd『Hearts On Fire』)。
 クリームやブラインド・フェイスでのドラマー、ジンジャー・ベイカーと、ガンのガーヴィッツ兄弟が組んで、74年に結成したバンド。
 高校生だった草野くんは、福岡の中古レコード店「田口商店」で、購入。この店は「今でも、福岡の音楽好きにはマストな店」。
 草野「聴きどころは、ジンジャー・ベイカーさんが、クリーム時代にはなかったハードなドラミングを聴かせてくれるところ」
 こちらは、75年当時のライブ風景。ライブ感たっぷりの映像!
 Baker Gurvitz Army - Mad Jack (Live 1975)

 次は、Pete Dello & Friendsの「It’s What You’ve Got」(1971年、3rd『Into Your Ears』)。
 草野「ポップでステキなバンド、Honeybusを脱退後のPete Delloのソロ活動。なごむ音。せかせかしたときに聴くとほっとする。ソフトロックとも異なる、『イギリス!!』という感じのアコースティックなロック、という感じですかね」
 このアルバムは全曲、本当にメロディーがきれい!!です。
 ストーリーを思わせるような不思議なジャケットからは想像できない曲たち。

 最後は、「今日紹介したなかではメジャーなバンド」Tomorrowで、「My White Bicycle」(1967年、デビューシングル。1968年、1st『Tomorrow』)。
 イエスにいたスティーブ・ハウや、UK Rockマニアにはおなじみのキース・ウェストやTwinkもメンバーだったレジェンドバンド。
 草野「サイケデリックロックの定番の手法、逆回転を大胆に使っている。60年代イギリスサイケデリックロックの雰囲気を生々しく感じていただける曲」


 これをきっかけに古いUK ROCKに興味をもった方に、草野マサムネから、「いいサイトがある」と。
 「60s/70s英国ロック・データベース」
   http://british-rock.salmon-news.com/
 この膨大なデータベースを作った方は数年前に亡くなったけれど、「関係者が管理して閲覧できるようになっています。いつも利用させていただいています。ありがとうございます」。
 「TYKシリーズ」は今後も、Part 1、Part 2 と続けていきたいそうで、「次回は古いアメリカのロックでやってみようかな」と。
 大いに期待しています!!


 今日の「ちょっぴりタイムマシン」のコーナーは、Vodka Collinsの「Automatic Pilot」(1972年、デビューシングル)。
 60年代のUKロックの流れで日本の70年代のロックへ。かまやつひろしさんも参加していたとか。
 草野「今聴いてもかっこいい。1972年の日本でこの音が鳴っていたというのが驚き」


 そして、来週から、「スピッツメンバーと漫遊記 2019」。
 メンバー一人一人がそれぞれテーマを決めて登場・・・だそうですよ。

 今年も一年間、待っています!


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