2019.1.13(日)
映画『15時17分、パリ行き』 2018年 アメリカ
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ドロシー・ブライスカル
出演 スペンサー・ストーン/アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス
https://eiga.com/movie/88331/
2015年にヨーロッパで起こった無差別テロ「タリス銃乱射事件」。
その実話を再現したドラマ。
実際に犯人を取り押さえて大惨事にならずに事件を終わらせた3人の若きヒーローたち。彼らの役を本人に演じさせたという、ある意味「実験作」ともいえる作品か。
テロ場面のスリリングな状況を期待する人には、エンターテインメント性の薄い映画としてものたりなくもあっただろうし、テロの時代に「テロ事件」を扱うことの難しさを知る人には、まるでドキュメンタリーのような一歩下がった演出に肩透かし、ということになるのかもしれない。
監督が描きたかったことがどのあたりにあるのか、この際わきにおいておくとして、まず感じたのは、本人たちが演じ?、かなり細かなところまで事実にこだわったという制作意図から感じられるのは、見事に三者三様のキャラクターをもっている主人公たちだということ。
陽気で明るい青年、真面目につきつめて考える青年、冷静で勇敢な青年。
その彼らの幼い頃からのつながりと成長の記録、意図せずに、そう、偶然ともいえる運命のいざないで踏み込んでしまった領域・・・、その延長線上に、彼らを「ヒーロー」という鎧のなかに追い込む事件があった。
そういうことか?
真面目に神を語ることもあるけれど、でもごくごく普通の、酒をのみすぎたり女の子とはめをはずしたり、そんなふうに日々を過ごす青年が、事件に巻き込まれ、命の危険にさらされながらも「勇敢に」立ち向かって、人々を救った。
だけど、あくまで、よくある「ヒーロー」話ではなく、その勇敢な行為をほめたたえるわけでもなく、「こんなことがあったんだよ、じつはこんな普通の若者たちが悲劇を最小限にとどめたんだよ」とあっさり教えてくれるような。
普通の青年と言っても、三人のうち二人は実際に兵役についていて、そのあたりを「普通の」と言ってしまうことに、私は少し違和感は感じるんだけれど。
だらだらと脈絡のない感想を書いていること事態、私自身がこの映画をどうとらえたらいいのか、ちょっとウロウロしている証拠だけれど、でも、これでもかこれでもか、と心のざわめきやカタルシス目当ての涙を「強要」する作品にはない、爽やかな風を鑑賞後に感じたことはたしかだ。
こんなおおごとではなく、もっと気楽で身近な出来事の中で、私だって見事に「闘う」ことができるかも・・・とか。
この映画、こんな感想でいいんだろうか・・・。
『MdN』休刊とは・・・。
https://books.mdn.co.jp/announce/63202/
仕事がら、毎号ではないけれど、購入して参考にしたり、そういうことではなく単純に目の保養に開いてみたり。
決して良い読者ではなかったけれど。
雑誌の休刊の話題は今に始まったことではないけれど、でも残念。
運営は大変だったのだろう・・・。
そういえば、木村豊さんのCDジャケット特集の書籍も、MdN booksの作品でしたっけ。
https://books.mdn.co.jp/books/3216103001/
『死んだらJ-POPが困る人、CDジャケットデザイナー 木村 豊』って過激なタイトルですけど。