隠れ家-かけらの世界-

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日本のロックの最盛期!1999年にタイムスリップ~スピッツ新曲も♪

2020年06月17日 20時56分26秒 | スピッツ

2020.06.14 21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM


 今回もスタジオではなく換気のできるところで収録。
 エアコンの音や外の音が入るかも、と。

 そして、今日のテーマは、「日本のロックの最盛期、1999年で漫遊記」。
 以前に、1995年にスピッツが勝手にライバルと思っていたバンド特集をしたことがあったが(ココです)、「1998年ごろからもっとガチなロックバンドがメジャーなフィールドに出てきて、1999年が日本で最もロックバンドが盛り上がった時期なんではないかな」と草野くんの見解。
 
草野「今夜は、いわゆるロキノン系のロックナンバーを聴いてもらおうと思います」
 (もう、先週から楽しみにしておりました!!)


 オンエア曲
 01 猫ちぐら(スピッツ)
 02 スモーキン・ビリー(Thee Michelle Gun Elephant)
 03 正しい街(椎名林檎)
 04 STAY GOLD(Hi-STANDARD)
 05 透明少女(NUMBER GIRL)
 06 街(くるり)
 07 PULSE(THE MAD CAPSULE MARKETS)
 08 deep(BRAHMAN)
 09 Sweet Strawberry Toast(esrevnoc)
 10 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は…、当然『フェイクファー』からかな?と思いきや、なんと!
 「新曲を聴いてもらおうと思います」と。
 緊急事態宣言から2か月、スピッツも自粛生活の中、「リモートでどこまでできるのか、試してみました」。
 一度もメンバーで顔を合わせることなく、時間差でデータをやり取りしつつ「音を重ねていった」ところ、「できちゃったんで。結構できちゃうもんだな」と。
 (優しいけれど一筋縄ではいかぬ言葉たちがあって、音もそれぞれがザクザク聴こえて、さあ、頑張るかって、ふっと思えました。)
 スピッツ、ありがとう。
 この曲がスピッツらしいとかなんとか、そんなことより、なんの前触れも告知もなく、日曜の夜の静かな時間帯に、レギュラーのラジオ番組でさらっと流すなんて・・・、そのことがいちばんスピッツ!じゃないか。
 そう思った私です。
 ゆっくり、また聴きます。

 最初の曲は、「日本のロック最盛期はこの曲から始まったのではないか」、Thee Michelle Gun Elephantで「スモーキン・ビリー」(1998年、10thシングル)。
 (たまらない・・・。チバさんの声で体が覚醒しました)
 リリースは1998年だけれど、年末だそうです。
 ZO-3で聴かせてくれて、「このリフがね、いかしてますよね」。
 草野「メチャメチャカッコいいんだけど、この曲がオリコンチャートをどんどん上がっていっちゃう・・・。ちょっとずるくない?と当時思ってましたね」
 売れたいと思って『クリスピー』作ってポップに寄せてたことが「バカみたい」に思えて・・・と(笑)。
 草野「スピッツとミッシャルは音楽的素養が違うから単純には比べられないんだけど。でもこの曲が売れてきたということで時代が変わったなという印象がありました」
 (なんだか、こう、味わい深い話)
 「ギターのアベフトシさんが以前に在籍していたSTRAWBERRY JEANとスピッツは対バンしたことあります」。 (STRAWBERRY JEAN時代の映像は結構残っています)
 (それにしても、TMGEは全員がかっこいい。ヒリヒリする感じ、もう20年前なのに、この間みたいな気がする。もう4人はそろわないし、そして3人はそれぞれに活躍している)

 次は、「この人も時代を変えた・・・という気がします」、椎名林檎の「正しい街」(1999年、1stアルバム『無罪モラトリアム』)。
 90年代後半は、洋楽の世界で、エラスティカやアラニス・モリセットのようなかっこいい女性ロックミュージシャンが出てきて、日本でもそろそろと思っていたら、「想像以上にスゴイやつ来ちゃったよ」的な感じで現れた、と。
 アラニス・モリセットといえば、まずはこれでしょうか。
Alanis Morissette - Ironic (Official Video)

 それまで、フォークなどでは福岡の地名が歌詞として使われたことはあったけれど、この「正しい街」は草野くんにとって「目からウロコ!」だったようで、「その後、『さわって・変わって』で影響されてます」と。
 草野「髭ダンと同じように、椎名林檎さんも歌詞での小物使いが巧みです」
 「正しい街」は、椎名林檎トリビュート盤で、theウラシマ’sとして草野氏もカバー。
 そういえば、1974年の長谷川きよしと加藤登紀子のデュエット「灰色の瞳」を椎名林檎+草野マサムネでカバーしているが、彼女に押されてどんどんエモーショナルな歌唱になっていく、なんとも色っぽい草野マサムネが発見できる。
 草野「1999年は椎名林檎さん以外にもaikoさんや宇多田ヒカルさんなど、すごい女性シンガーソングライターが次々に登場した年、と言うこともできますね」
 これは、誰かが本に書いていたくらいです。誰だっけ?

 次は、Hi-STANDARDで「STAY GOLD」(1999年、4thアルバム『MAKING THE ROAD』)。
 ハイスタ!
 草野「インディーズのママ、音楽性も姿勢もDIYの精神を保ってブレイクしたのがすごくかっこいいなと、当時思っていましたね」
 露出もタイアップもないのに、当時では異例のミリオンセラー。
 「オレなんかは曲作って歌うのにいっぱいいっぱいだった中、ハイスタはイベントを開催したりレーベルも仕切っていた・・・。そういうのがスゴイなと」。
 (当時も今も、根強い支持者が・・・というバンド。「ハイスタが・・・」と語る若者の顔が思い出される)

 次は、NUMBER GIRLの「透明少女」(1999年、2ndシングル)。
 草野くんの地元、福岡で活動していたバンド。
 福岡はもともとロックが盛んな土地柄。かつては「明太ロック」と呼ばれて、「男くささ」「わかりやすくとんがった感じ」が特徴だったと。
 そこへ彼らが登場して、「オレも年をとったな」と彼らが眩しく感じられたんだそうです。
 草野「こういうオルタナ感満載のバンドが大人気というのが、えらいこっちゃ、という感じで。うらやましくもありました」
 (当時の雑誌インタビューで、『フェイクファー』を語りながらも、しきりにNUMBER GIRLやくるりの名前をあげていた記憶が鮮烈だ。)
 「福岡でくくっちゃうのが意味のない、そういう時代になっていたのかもしれないですね」と。
 (個人的には、2000年の夏フェスのオープニングで見た向井秀徳さんの危ないオーラと、「ギターが女性なんだ」という小気味いい感動が忘れられません)
NUMBER GIRL - 透明少女

 再結成に狂喜乱舞しているファンも多数いるのでは??
 (当時まだNUMBER GIRLを認知していなかった奥田民生氏が「南蛮ガール?」と問い返したというエピソードを草野くんから仕入れたことを思い出す。これもなかなかシュールなバンド名?)


 メッセージから。
 「可視化」を「見える化」という表現で表すことに「もやもや感」を持っているというリスナーさん。
 職場で「え、知らないの~?」という言い方をされたことで印象が悪くなったのかも、と言う。
 草野くんは「見える化」よりもそこに食いついて、「そういう言い方、ヤだよね。言っちゃいけないことばだよね、『知らないの~?』とか」と。(うんうん、それはよくわかる)
 難しい言葉を大和言葉で置きかえて・・・というあたりには違和感はないというが、「新しい表現」ってみんな好きだよね、と。「特別感、スペシャルな感じ」を意図しているのか?
 アイドルの誕生日を「生誕祭」と言ったり・・・。
 違和感と言えば、「悩ましい」だそうです。
 マリリン・モンローとかブリジット・バルドーを形容するときの「悩ましい」かと思っていたら、最近は「悩ましい選択」とか聞いて、「え、エロい意味じゃないの?」と違和感ありな草野くん。
 調べたらどっちも正しい用法だけど(「エロい」ほうの意味のほうが下位になってるけどね)、「エロい」ほうにシフトするのは「年配の人」らしい。
 (私もどっちかというと、イメージは「マリリン・モンロー」のほうだな)

 さてさて、ロック以外で1999年ってどんな年?
 モーニング娘。の「LOVEマシーン」、「だんご3兄弟」大ヒット。
 バイアグラの認可。
 
2000年問題。
 
音楽では、テクノやヒップホップにも大きなうねりが。
 (スピッツは『リサイクル』騒動が持ち上がって・・・、そんな年ですね~)


 次は、くるりで「」(1999年、4thシングル)。
 当初は、まずこのバンド名に「ずるいな」と。
 前年のインディーズ2ndアルバムである『ファンデリア』を聴いて、やばいのが出てきたなと思っていた、と。さらにメロディアスになって「ちょっと危機感をもった」という作品がコレ。
 (ああ、好きだなあ)
 「さっきの向井くんもそうだけど、メガネのかっこいいロックミュージシャン!」と。
 (岸田くんとは、ライブハウスのイベントで、ステージ上でお互いに腰低く挨拶しあっていたのを思い出す。初対面だったんだろう)

 次は、「デジロックなアプローチ、という印象でしょうか」、THE MAD CAPSULE MARKETSで「PULSE」(1999年、12thシングル)。
 草野「既存のシーンからは距離をとっている孤高のバンドという印象。ストリートカルチャーとのつながりもありそうで常に新しい感じ」
 スピッツと同時期のデビューだけれど、99年当時勢いを感じて「来てんな」と思っていたけれど、草野くん自身は彼らがどういう人たちだったのか、イメージ以上のものは知りえなかったようだ。
 ただ草野くんの中では「PULSE」は99年を象徴する1曲となっている。
 曲終わりに「今聴いても、すげーかっこいいね」

 最後は、BRAHMANで「deep」(1999年、1stシングル、メジャーデビュー作品)。
 「当時、TOSHI-LOWくんは今ほどごつくなくて、イケメンボーカリストがいるパンクバンドという感じだった」と。
 草野くん自身は日本語の歌詞になってからのBRAHMANのほうが好きだけど、周囲には彼らのファンも多くて、「BRAHMANと言えばこの曲」という人も多いのでは?と。
 TOSHI-LOWさん、若い!
BRAHMAN 『BASIS』
 2017年の「今夜」とか聴くと、ちょっと胸の奥に迫るものがあったりしますけど。


 特集の最後に。
 今日、紹介できなかったバンド・・・。
 「ラルクやGLAYはすごい人気があったね」
 「ドラゴンアッシュもすごかったね」
 「ホントにロックな年だったんだな」
 「そのあたりに刺激を受けての、スピッツは『メモリーズ』や『8823』だったんでしょうか」
 (1999年から2000年へ、リサイクル騒動から「ホタル」『ハヤブサ』への怒涛の月日がヒリヒリと思い出されます。
 アルバム『ハヤブサ』を評して、「スピッツ、愚かにもどこへ行こうとしてるんだ」と言っていた評論家(?)さんたち、今どうしているだろう。)

 そして最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 曲は、esrevnocの「Sweet Strawberry Toast」(1998年)。
 1999年前後の『あしたまにあ〜な』という夜の情報番組(ナレーションが濱田マリさん)のテーマソングだったとか。
 「かわいい曲なんで埋もれさせておくのは・・・」と。


 そして、予告です!
 来週はワンアーティスト特集(毎回、楽しみです)。
 「ディアフーフ(Deerhoof)で漫遊記」!
 草野くんが大好きな「現在進行形のバンド」。ニューアルバムもりりースされたそうです。

 そして、「学校にまつわるナンバー」のリクエスト募集!
 アリス・クーパーの「School’s Out」とか、フィンガー・ファイブの「学園天国」のような曲たち。
 「学校」をテーマに取り上げるのも、昨今の状況を思えば意味深い。




                              



 久々に時間をつくって、電車で数駅のところまで万年筆を買いに出かけ、そのあと、自宅の最寄駅から街道沿いの「吉野家」まで延々と歩いてきた。
 日差しは強く空は初夏の色。
 だけど風はちょっとひんやり心地よく、乾いた空気を運んでくれる。
 季節をあまり楽しめずに今年も半分終わりそうだけれど、会話も弾んで今日はまあまあの一日だった。
 
 こんな中途半端で国会は幕を閉じるの?
 都知事選に合わせたように諸々解除?

 素朴な疑問や苛立ちを抱えて、さあ、また明日から・・・。
 よく歩いたから、今夜は早めに寝るかな。



VINTAGE ROCK 若林氏インタビュー ★
 https://realsound.jp/2020/06/post-567644.html


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