隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

ラストまで怒涛のライブが重なって~ロックロックこんにちは Ver.15

2011年09月15日 23時35分09秒 | ライブリポート(スピッツ)

2011.9.10

ロックロックこんにちは!
Ver.15 ANNIVERSARY

怪人 十五少年反抗機

(at 舞洲スポーツアイランド イベントB広場)


 もうだいぶ時間がたってしまって、新鮮味が薄れたり、あちこちでレポをすでにご覧になっている方もいらっしゃると思うけど、これはあくまで自分のためにまとめておくことにしよう。
 かなり楽しい夏の幕切れだったし。

 前日に余裕をもって出発し、中央道の駒ケ岳SAで車中泊。
 けっこうよく眠れて、朝快調に大阪に向かう。
 大阪、めちゃくちゃ暑い・・・。

 会場は海が目の前の最高のロケーション。
 陽射しはきついけど、海風が心地よい。木の下に避難していると、ちょっとウトウトしてくるぐらいに心地よし。
 整理番号はかなりよかったので(普段は×だけど)、シートエリアの最前列に落ち着き、これならライブのたびにスタンディングエリアに行ってもすぐに戻ってこられるぞ・・・と。


■■PEOPLE IN THE BOX
 CDでは少し聴いてはいたけれど、もちろんライブは初めて。
 歌詞の浮遊性が印象的なバンドだから、ライブってどんな感じなんだろうと興味あり。サビの部分のサウンドなんかはかなり重くて十分こっちに届いた。
 ドラムスの人はちょっとかっこよさげな人だったけど、キャラはちょっと壊れ気味で、笑えたなあ。
 ボーカルの彼は歌詞どおりの内省的なキャラでしょうか?
 「完璧な庭」「ストックホルム」「笛吹き男」「旧市街」「ヨーロッパ」など(最後の2曲はちょっと自信なし)。


■■SRS
 PEOPLE IN THE BOXと打って変わって、若さや青さや元気をまっすく表現するバンド。
 予習はまったくナシだったけど、軽く楽しくノレる感じ。
 ボーカルの素朴な元気なスポーツ少年的な雰囲気(違う?)と、バックの今風なかっこいい男の子たち・・・という感じで、さわやかな明るい雰囲気。曲調も、今回聴いた限りでは前向きなイメージです。


■■HY
 楽しかった~。そして優しい風が吹きました。
 会場を、そして遠くのシートゾーンの客をも上手に誘って盛り上げてくれた。
 
「隆福丸」「ホワイトビーチ」はうれしかったな。
 自信ないんだけど、仲宗根さん(歌、ほんとにうまい!)の声がずっしりと響きわたったのは「トゥータン」でしたか?
 優しいけどおなかにズンとくる声。生で聴けて感激。
 タイトルがはっきりしなくて恥ずかしいんだけど、「あなたにキス」はやりませんでした?
 会場はすごく盛り上がっていたし、不思議な優しい気持ちになれたライブ。
 そういえば、このイベントに声をかけてくれてうれしかった、のときに、「バンドを始める(音楽を始める?)きっかけとなったともいえるような存在のスピッツ」はHYの発言だったかな。
 私にHYのCDを何枚か聴かせてくれた若いHYファンの男子はこの夏に父親になり、夏のイベントはとうぶん来られないでしょう。いつかまた子連れでイベントにこられる日まで、私は今までの感謝をこめてライブレポを送っていかなくちゃ。
 HY、やっとライブを見られたこと、まず伝えなくちゃね。



 ちょっと長めの昼休み?をはさんで、いよいよ後半の40代アーティストが一気に!
 陽射しはまだまだ強く、日焼け止めを塗り忘れた足の甲が赤くなってきた・・・。


■■「あんなおじさんになりたい」って女子が・・・
 だらだら~っと登場。民生おじさん。
 スタンディングエリアにはあふれる人、人。
 でもそんなに前に行かなければ、十分ゆったりといられるし、スクリーンに頼らなくてもちゃんと実物が見える。いい角度なのかな。
 「普通のおじさんやん」
 後ろの関西弁の女子の会話。奥田民生への愛ある辛口発言。
 最後の曲が終わり、はけていく彼を見送りながら、「かっこええ。普通のおじさんなのに、なんでや」。
 ホント、その気持ち、わかる・・・。
 
 あんまり暑いから、次のナオト・インティライミに「順番変われ」と言って断られたらしい(笑)。
 ファミリーシートエリアに子どもたちのための遊具があって、そのデカイ動物がステージにお尻を向けて揺れているのが気になるらしい。たしかにスクリーンに大写しになったキリン?の微妙な揺れ方はちょっと・・・おかしい。
 こっちに向けておけ!と言ってたな。
 それと、オフィシャルグッズのフード付きタオルをかぶっている人たちを指して(かなりの人がこのグリーンのマントっぽいタオルを使用しているの)、「それはおかしくないか。バックでも最後に出るバンドのベースがかぶってたけど、明らかにヘンだ」と。
 「ほかのイベントでは、まずいよ、ひとりでかぶってたらヘンだぞ」と。
 ロックロックはおなじみだし、スピッツからは「ファミリー」と認定されているし(笑)、ま、この人はいつもそうなんだけど、もう肩の力は抜けまくりのスタンス・・・。でもライブ自体はほんとうにかっこいい、歌も演奏もひきこまれてしまう。
 
 今回のバックはdetroit 7。
 ギターとドラムシは女性の3ピースバンドだけど、パフォーマンスも演奏もパワフルでかっこよかった!
 detroit 7の「come on」を民生さんと4人でやってくれたんだけど、かなりインパクトのある楽曲でした。

 最後になったけど、セットリストはこんな感じ(順番は適当)。
 

● 御免ライダー
● マシマロック
● 最強のこれから
● 明日はどうだ
● 快楽ギター
● 月を超えろ
● イージュー★ライダー

 私としては、うれしいセットリスト。月並みですが、ラストの曲はやっぱり「盛り上がるし、いい曲だなあ」だし、「月を超えろ」は好きなんで。
 一本太いものがガツンとあって、熱いところを見せるのは本意じゃない、的な照れもありつつ、圧倒的な力で引っ張っていってくれる人です、いつも。
 不思議にセクシーなお方です、吉井さんとは違う意味で・・・なんだろうな。


■■全力疾走な感じ、ナオト・インティライミ
 この人の特集をテレビで見て、へ~、なかなかユニークな遍歴の人なんだな、と思ったり、若いY子さんから「おもしろかった」という感想をきいたりしてたけど(そうだったよね?)、私自身ははじめてのライブ。で、曲とか全然聴いたことない(こうやって初ライブっていうのは私としては珍しい)。
 盛り上がり方、っていうか、彼の盛り上げ方はハンパじゃないです。いつの間にかエリアじゅうタオルが回ってましたから。
 彼はステージから飛び降りて、スタンディングエリアの先頭の人たちとハイタッチすべく全力で左右に走りまくり、真ん中の通路を走って後ろのほうまで駆けていくし。
 そういえば、昔は一緒にライブをやってたというレミオロメンのベーシストが10年ぶりに演奏してくれた、と感激してました。
 途中、スピッツのこの曲が好き、と「Y」をアカペラで少し歌ったけど、高音のきれいな声だったな。
 なんか真面目な人なんだろうな、とそんな気がした。
 こういうフェスでは本領発揮なのかもしれない。
 楽しい時間でした。曲、全然知らなくて、レポにならん・・・。すいません。


■■今日の王様とゲストたち
 YO-KINGのコーナーはなんだか不思議な空気が漂っていて、体がユラユラを心地よく揺れる感じだった。
 最初のゲストは「えーっ」な感じで奥田民生、再登場。サプライズ!
 「お帰りなさ~い」ってファンの声。
 さっきより大分涼しいみたいで、「涼しいときの奥田民生」って紹介されてた(あれ、これは吉井さんのときか??)。
 YO-KINGが大好きだという「野ばら」をコラボ。続いて、OP-KINGの「OVER」。
 つい最近のように感じるけど、OP-KINGは2003年夏の活動だったんだな。懐かしい。この「OVER」がよかった。
 プライベートライブみたいに肩の張らない大人なコラボだった。会場は妙に盛り上がってしまったけど。
 
 そして、サプライズじゃなく告知ゲストは
仲井戸CHABO 麗市。
 いやいや、大人な雰囲気とちょっと老成(すみません)した空気も漂わせつつ。聴かせてくれました。
 私自身はRCサクセションは通ってなくて(あの頃は洋楽しか聴いてなかった・・・)、だから思い入れとかは皆無なんだけど、でも生で聴いていると染み入るものもある。
 「ガルシアの風」、そして「盟友、忌野清志郎の歌をうたわせてくれよ」と言って「毎日がブランニューデイ」。これはステキだったな。この歌詞好きなんだけど、CHABOさん、YO-KINGの歌唱が秀逸でした。

 YO-KINGと「ザ・シェパード」を結成した、ってCHABOさん。
 「ん? どういうこと?」と思ったけど、YO-KINGが「あ、スピッツに対抗して、ね」とフォローしてたな(笑)。
 そうそう、YO-KINGは「
Hey! みんな元気かい?」もやってくれましたよ。


■■「おねえさ~ん」(笑) 

 スタンディングエリアがハンパじゃなく盛り上がりつつ、吉井和哉登場。
 うわ~、すっごい声援! 白いシャツのかっこいい吉井さんに悲鳴(笑)。
 セットリストは、こんな感じ?

● LOVE&PEACE
● VS
● MUSIC
● ONEDAY
● バラ色の日々
● ビルマニア
● FLOWER
● LOVE LOVE SHOW

 雑誌なんかで吉井さんを見ると、やっぱりそれなりに年を重ねてるなあと思うんだけど、ライブの彼は年々かっこよくなる感じだな。
 最近ちょっとライブご無沙汰なんで、十分すぎるくらいに楽しませてもらい、魅せられました。かっこよかった!
 セットリストも私としては大満足。以前はイエモンjの曲をやってくれると、ファンのためにやってくれてるんだろうな、本人の心境はどうなんだろうとか、いろいろ勝手に思いを巡らせたりしたけど、今回はそれも皆無。
 ソロとして充実した活動をしている彼の自信(「ビルマニア」とか相当盛り上がったし)、そして彼自身もイエモン時代の曲を楽しんで歌っている感じです。
 なんだろう、このオーラは。奥田、吉井クラスになると、もうよくわかんない空気がありますね。
 「バラ色の日々」はやっぱりうれしかったし、「LOVE & PEACE」もはじめて聴けて感動。

 11月リリースのミニアルバムの歌詞が4つ未完成ってことだったけど、この日バックステージで1つ「できた! ありがとう!」だそう。
 ここ何回かは、ロックロックは着ぐるみとか相撲とかやってたけど、「今回は・・・」なんて発言も(笑)。
 どの曲だったか、崎ちゃんの赤いランダムスターを使ってたっけ。赤が吉井さんにぴったりでした。崎ちゃんランダムスターデビュー?

 そして圧巻は、ラストのLOVE LOVE SHOW。イントロで一気に盛り上がって、そこへ再度(再々度?)奥田民生登場。
 たぶんこの日一番の歓声だったと思う。
 民生さん、自分のライブのときから気持ちよさそうにビール飲んでたし(笑)、いい感じの酔っ払いがかっこよく歌い、ステージを駆けまわり、吉井さんの邪魔をして(笑)「おねえさ~ん」「おにいさ~ん」を連呼し、大爆笑を誘ってました。
 吉井さんのパフォーマンスも素晴らしく、あとでスピッツのボーカルが「あそこで終わっても・・・」と言ってたけど、マジでそんな感じだった。
 ふへ~、楽しくてかっこいい吉井和哉でした(あ、民生さんも)。


■■バンド! スピッツ 

 そしてトリは主催者スピッツ。
 相方が「吉井であんなに盛り上がって、あと大丈夫なの? 映像でボソボソしゃべってる場合じゃないでしょ」なんて(笑)。
 そうそう、アーティスト紹介の映像はチープな感じのアニメっていうか、電気紙芝居的な懐かしの雰囲気で、その中でメンバー人が「反抗期」のエピソードっぽいことをしゃべっているんです(このアイデアはファン的にはみなさん、どーだったんでしょうか?)
 10周年のときの野外でも、ミスチル~民生で盛り上がった会場を見て、相方は「ここからスピッツで大丈夫なの?」と言ってたっけ。辛口な人です。
 私もミスチル見ながら、走る桜井さん見ながら、大丈夫かなあ・・・とちょっと不安になった記憶あり。
 ま、不安は杞憂に終わったんですけど(ココココにつたないレポあり)。

 セットリストは以下のとおり(大丈夫だと思います)。

● 涙がキラリ☆
● 恋する凡人
● 桃
● ビギナー
● ハンマー(ブルーハーツのカバー)
● 不死身のビーナス
● 8823
● メモリーズ・カスタム
● 正夢

ENCORE
● チェリー
● 君は太陽

 新木場とほぼ同じようなセットリストだと思うが、ライブハウスと野外はやはりちょっと異なる。当たり前だけど。
 YO-KINGのときがちょうど夕焼けの頃で、吉井さん~スピッツは夜の闇とライトに映える姿が雰囲気たっぷり。
 フェルト生地?のハットがお似合いのボーカルは映像では眩しそうな目でオーディエンスを見渡している感じ。
 「恋する凡人」はどこで演奏しても客が盛り上がる。メンバーも楽しそう。
 「桃」は最近のスピッツらしい佳作だと誰かが言ってたけど、なんかよくわかる気がする。

 

 今回はカバーが「ハンマー」。これはうれしかったな。
 マーシーのところをテツヤが歌ったんだけど、ええっ、こんなにうまかったけ?と耳を疑ってしまった。大画面に大写しのギタリストの歌う表情、ステキだった。
 なんだかあっという間だったので、もう一回じっくり聴きたいです。
 「ブルーハーツに憧れてつくったバンドだから、今回、初心にかえって」って言ってたな。「新曲じゃありません」とも。
 
 「不死身のビーナス」はみんな大喜び。
 スピッツはほんとうにいい曲ばかりだから、これから何回ライブに行けるかわかんないけど、ぜんぶ聴きつくしてみたいもんだ。ほんとうに。
 
 スクリーンに映るメンバーはみんな楽しそうで、こちらもうれしくなりました。

 途中で、「あ、忘れてた!」と草野。
 すかさずお決まりの「ロックロック!」~「こんにちは~」のコール & レスポンス?
 
 最初のMCでは「吉井君のパフォーマンスが素晴らしかったので、ぼくらは小さな?デザートってことで。でも頑張ります!」と。
 「CHABOさんとYO-KINGのあとでは、もう帰りたくなっちゃったもん」とも。
 「みんな盛り上げるのがうまいよね~」のあとでは大黒摩季の「ら・ら・ら」を歌って、「(こういう歌を)大黒さんにつくってもらえばいいか」なんてことも。

 「ロックロックは16回、17回と続けていきます。またどこかで会うよ」
 
 特別なパフォーマンスはないけど、きっちりスピッツらしい演奏を魅せて聴かせてくれて、最後をかっこよくしめくくったメンバー。
 奥田民生、YO-KING、吉井和哉、スピッツ・・・と、まったく異なる道を交わったり離れたりしつつ、それぞれに歩いているさまを、これからもずっと見ていけたら幸せだなと思う。そんな幸せな夜でした。


 スピッツはいつものように、それぞれにバラバラに(笑)、深々とおじぎをしたり、ピックやスティックを投げて、去って行きました。

 
                   
 

 スクリーンにはエンドロールが流れたあと、プレハブの控室に帰っていくメンバーの姿が。
 控室の中では、例の相撲取りや果物?の着ぐるみをかぶった民生さん、吉井さん、YO-KINGが椅子に座って4人を待っていて、メンバーはまるでお説教をされるかのようにその前に並んで座る(笑)。
 たぶんそこで寸劇が予定されていたんだと思うんだけど、そのとき、タイミングよく花火!!
 10周年のときよりも数は少なかったけれど、でもほんとうに華麗で個性的な花火に感激。
 スクリーンをちょっと振り返ったら、着ぐるみを脱いで、あわてて花火を見に走る姿が(笑)。
 

 そして本当に終了。
 駐車場まで、のろのろと列の中を歩きながら、気持ちの良い夜風と余韻の中にいました。
 体じゅう汗でべとべとだったけど、心はどこかを浮遊して、解放感。
 何も解決はしていないけれど、ふっと力づけてくれる幸せをもらえた一日。
 スピッツのボーカルも「幸せだ」と言ってましたね。

 また明日から、ちょっとは頑張ろうかな・・・と。
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どうなるんだろう・・「陽は... | トップ | メディアは凶器をもった集団 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。