■タヌキに遭遇。ホントホント!
もともとスポーツは嫌いではないし、運動神経も悪くはないのだが(と思う)、でも不器用なもんで、バスケやハンドボールでは、なぜか私を避けてボールが行き交う…。学生時代、いつも、なんでかなあと思っていた。私には不思議としか映らないのだが、スポーツ万能の人のところには自然とボールから近寄ってくる。そういうもんではないですか?
だから、自然と「体力勝負!」というダサイところで満足することになってしまう。山も歩いた。実は大学のとき、少しだけ山のクラブに所属していて(2年で挫折したけど)、そのときも先輩に「体力あるよね」と言われて、「いえいえ、そんなことはないです」と謙遜しながら、内心は「そうかも」と図々しく思っていたものだ。
ダイエット目的という旗印のもと、可能なら何でもやりたい。スイミングは半年通ったことがあったけれど、仕事前や夜に限られるし、時間のない私には反対にストレスになる。行かなくちゃ、泳がなくちゃ…、それはつらい。だから、プールに入ると、ただひたすら泳ぐ、泳ぐ…。30分しかなくても、時間内にどのくらい泳げるのか、ただただチャレンジしている。泳いだあとは気持ちがいいが、やっぱりストレスだ。
私の長年の友人は,福祉関係の仕事をしていて、それだけでも体を使っているのに、そのあと泳いだり、ヨガをやったりして帰る。それも楽しんでやっているから、もう羨望のまなざしで見ているしかない私なのだ。そのためだけではないんだろうが、学生時代は似通ったウェイトだったのに、私は変わらず、彼女は5キロ以上スリムになっている。心底悔しい…。
だから、深夜に走る。いわゆる「丑三つ時」というやつだ。深夜なら、時間に追われないし、気ままに実行できる。冬は外に出るまでに気持ちが萎えてしまうけど、これからはいい季節だし、また頑張ってみるかなとほくそえんでいる。今年も11月の丹沢湖マラソン(10キロ)にチャレンジできたらいいし(帰りに中川温泉に使って友人とおしゃべりするのもなかなかいい)。
深夜は危険だと周囲から言われる。ただ人は誰もいないし、怖いのは幽霊とか、人の姿に見える木々とか、そういう類。宮崎駿アニメの「平成狸合戦ぽんぽこ」の舞台になったあたりなので、二度ほどタヌキが私の前を駆け抜けたことがあったけど。人に話すと、「太った野良ネコじゃないの?」と言われるが、あのしっぽはまさしくタヌキだった(絶対に!)。
魅力的なコース選びには不自由しない。ただせっかくの景色を深夜に楽しむことができないのと、夜に慣れてしまうせいか、丹沢で走ると光が眩しくてちょっとクラッとくるのが難点だ。
夜光虫みたいに、夜に元気になる私なのです。