かめはうすぶろぐ

なんだかねぇ~

工事開始・・・

2009-11-16 15:50:33 | 独り言
予定時刻はどんどんと過ぎていき、1時間ほどが過ぎた頃、ようやくお迎えが来た。
「kameさん、行きましょうか、お待たせしましたね。一人目のオペが少し長引いたようです。」
かわいいおねいさん二人に付き添われ、点滴棒を持ってイザ3階のオペ室へ・・・

テレビで良く観るあのオペ室とは違い、だだっ広いそこはエアコンが程よく効いていて、ただ恐怖に寒気がしているのはわたしだけだった。
執刀する例のピカソ先生が少し離れた椅子に腕を組み座ったまま「あれ、kameさん、ヒゲそってないぢゃん。ダメだよ、剃って来なきゃ。邪魔な毛は剃らないと手術出来ないぢゃんか」

え?What??
せんせ、それ聞いてないし。それに切るのは右手だから・・・ワキ毛のほうが工事場所に近いですけど、剃って来なかったっすよ!

「ふ~ん」「仕方ないなぁ」と手術台に乗るわたしはサンマかアジだった。
メガネを外したわたしにはもう何も見えず、ただ目の前にかぶされた黄緑色の酸素マスクだけが見えていた。

「ぢゃぁ、kameさん、今から全身麻酔に入りますからね~」
「普通に息を吸ったり吐いたりしてくださ~ぃ」「どぉですか?」
あ、なんか臭いですね、これ・・・・・・・・・・・

・・・・「kameさ~ん。目を開けて~。」

・・・・? 途中で麻酔が切れたのか?やばいぢゃん!? まだ手術始まってないし・・・・マジ? 失敗? やりないこ??

メガネをかけていないので、回りの状況が良く解っていない。
「kameさ~ん、終わったよ~」
あ、ピカソ先生の声だ。
え、終わったのか?4時間掛かったその都市計画工事は、わたしには麻酔を吸った瞬間から約3秒の出来事だった。

ありがとうございました。
その一言をようやく虚ろな脳みそを動かして口から出したのを記憶しているが、その後個室で目を覚ますまでの記憶は全く無い。
麻酔が残っていたのだろうか・・・

図面を描く

2009-11-16 09:21:45 | 独り言
何もすることがないので、ベッドに寝転がったまま腕を組み、片足組んで天井を見ていると、3人の先生が入ってきた。
ん?誰かの回診か? 大勢だから、多分あの右足ギプスのお兄ちゃんだな・・・
と思っていたら、「kameさ~ん、おはよ~」。
あ、担当の准教授と先生だ。起き上がるとすぐに准教授が「手を見せて」と仰るので、おもむろに右手でパーを出した。グーを出していたらきっと手術は2割引だったかも知れないと・・・

教授は胸のポケットからペンテルのマジックを取り出した。
え、イモトの眉毛でも書くんか?
違った・・・
教授が何やらわたしの手の平に書いている。そして他2名の先生はそれを覗き込み何やら小声で指差しながら話している。
ちょっと、ボクも見せてよ

・・・
ゴクリと生唾を飲んだ・・・

せんせぇ、これ、もしかして切り取り線?生命線がえらく長いし、その先が点線になってるし・・・ここまで切るんですか?点線も?
点線って普通計画ってやつですよね?おまけにその先にはなんかイニシャルみたいな記号が書いてあるんですけど、これは????

「これ、消さないでね。消したらどこ切るかわかんなくなっちゃうからねぇ。点線?その先は不明ってことさ。続きがあるってことだよ。開けて見なきゃわからんだろぉ。それにピカソだって自分の描いた絵にはサインを入れるだろ」
「ぢゃぁ11時半に3階の手術室で待ってるからね」

・・・あ、あんたピカソかよ
ブラック・ジャックぢゃないの?

都市計画図を描く朝

2009-11-16 08:07:08 | 独り言
朝6時起床!
まだ薄暗いこの季節の早朝に毎朝6時にいきなり全ての部屋に照明が点灯される。
「みなさん、おはようございます。今日は11月9日、月曜日です」と枕元のスピーカーから一斉アナウンスが。
程無く検温、血圧測定にきれいな看護師さんがまわって来てくれる。

くっそぉ~、ゆうべもあまりねむれなかったなぁ~
なんでこれだけいびきがかけるんだ?そんでもって何でみんな眠っていられるんだ?
みんな昼間だっていびきかいてねてるぢゃん・・・
その疑問は、看護師さんが回ってきてすぐに解決した。
「おはようございま~す。夕べは眠れましたか~?そぉ、眠剤をハルシオンに替えたからよく眠れたんだね~」
おいおい、ハルシオンって今話題の結婚詐欺事件で使ってる眠剤ぢゃねぇか、金取られるなよな、おいちゃんたち・・・でもかわいいからなぁ~、それもありか・・・・
と、現実にちかい妄想を抱きながらベッドにあぐらをかいて座っていると
「あ、体温は35度3分です。トイレは大1、小6です。」と答えている。

「kameさんおはよ、お熱は?」
35.6です。上二人は社会人で下は娘で高3です
「・・・・ぢゃなくてぇ、昨日のトイレの回数です!っ」
あ、と、トイレですか・・・オシッコ6回とウ○チ1回でした
アカン、おれの第一印象はきっとこのかわいい看護師さんの大脳の海馬から消え去ったな おれもおしまいだ

そう後悔しながら、ベッドにコロンと背中から転がり溜息を大きくついて、
そういえば、夜中の0時から何も口に入れてないから腹減ったし、喉も渇いたなぁ~・・・

一体何しにきているのかを忘れている自分であった(笑)。