かめはうすぶろぐ

なんだかねぇ~

新品のギプス

2009-11-26 15:37:54 | 独り言
「今回の抜糸はここまでだな。6割も行ってないなぁ」
「ぢゃぁ向こうの部屋に行ってね」
と先生は簡単に仰るが、あまりの痛さにわたしはベッドから立ち上がれない。
「いいよ、ゆっくり行けば。そこで倒れたらまた縫わなきゃあかんぞ」
ごっちゃんでしゅ・・・

汗だくのわたしは、袖が通らないので半袖Tシャツ。
先生、半袖で良かった。メチャ暑いっすね、今日。

隣のギプス室に行き、椅子に座り、専門のスタッフが途中まで包帯を巻いていると、先生がやってきて
「ちゃんと他の指動かしてる?」と言いながら、わたしの親指をギュウ とつまんで思いっきりそっくり返した・・・
思わずぎぇええ~~
その悲鳴が止まらないうちに薬指やら人差し指をグリグリ。
思わず椅子から落ちそうになるわ、涙わ出るわ、悲鳴が出るわ・・・
「ちゃんと座って。駄目ぢゃん、ちゃんと動かさないと。エライ事になっちゃうよ。」そう言って先生自らギプスを作ってくれました。

たまたまそこに居合わせた60過ぎのおばちゃんと、その娘さん、私を見ていて口をアングリ。
わたしは、スミマセンねぇ、とんでもない痛さだったもので。ついつい声が出ちゃいました~、ははは・・・

暫らくの間肩で息をしていた私だった。
するとそのおばちゃん、私と同じ事を先生に。
「あ~~・・・」
思わずわたしは、へへへ、痛いでしょぉ~、声が出ちゃうでしょぉ~と言ったら、その娘さん「ははは、見てるほうが痛くなっちゃって、ちょっと立てなくなっちゃいました」

新品のギプスを作ってもらったわたしは扉を開けて待合の廊下に出た。
すると順番を待っている患者さんの全員がわたしの顔を見るぢゃない。
「さっきから凄い声が廊下まで聞こえてましたけど、どうされたんですか?」
そう聞かれてしまったので、わたしは、あ、すみませんでした、新しいギプスを作ってもらってたんですよ。

残りの40本あまりの糸と、ワイシャツのボタンのようなボタンは果たして来週取れるのだろうか・・・