かめはうすぶろぐ

なんだかねぇ~

今から20年以上前に

2009-11-28 22:28:27 | 独り言
今と同じようなギプスを両腕にはめていた。
いえ、大リーグ養成ギプスではありません。
ただ、今と違う点は、手の甲の側だけだった。
でも包帯でグリグリだったから思う様には腕も指も動かなかった。
電卓は親指打ち、字を書くのも親指と人差し指に挟んで。
勿論箸はもてないし、ハンドルも親指で挟むだけ。
だからなかなかクライアントのところにたどり着かない・・・

今考えると、結構怪我が多かったんだ。
左手の小指の付け根の靭帯切ったり、右足のくるぶし辺りの靭帯損傷。
窓から飛び降りたら釘が立ってて右足にブスリで破傷風に。
左ひざの皿を割って腐ってしまい切断寸前。
目と目の間の骨の骨折、右目の網膜に3個も穴が開いて手術。
右ひじ脱臼で骨が飛び出ちゃった。
転んで右ひざに番線が刺さった。

今覚えてるだけでこれだけ。
結構あるもんだねぇ~。

かなりきつい

2009-11-27 14:57:51 | 独り言
かゆいあるいはムズムズと言う感覚は、痛いと言う感覚とは全く別物である。
痛みは瞬間で終わり、その局部で感覚が終わる。しかし、かゆいとかムズムズ、或いは締め付けられると言うものは、その場所だけでなく、脳の奥深いところにまで到達し長く尾を引く。
まるで拷問を受けている感覚になり(受けたことはないが・・・)ストレスが大きい。
今、最大の楽しみは、あと幾つ寝るとギプスが取れるかを考えることだ。そうすると一日がとても長い。
毎日右手を上に上げっぱでいる為か、肩の付け根の筋肉だけが妙に発達し、そこから先は妙に細くなりまるで宇宙人のようだ。

片腕が使えないことの弊害は、
生きてる方の爪が切れない
背中と腕が洗えない
プリントやヨーグルトのカップが持てないので最後まで食べれない
紐が結べない
大きな鍋が持てない
キーボードが速く打てない
とかね。

今回、手の絵を載せようと思ったけど、あまりに強烈なので辞めました(笑)。
なんせ、中指のほんとに先っぽから手首まで糸で真っ黒。先生がマジックで描いたとおりの上に。
それに手首から15センチくらいの間に腱を抜き取るために切った口が3箇所。

そうそう、手術の予定は2回に分けて実施する予定だったのが、開いたら存外状態が良かったらしく、腱の移植手術も一気に実施したそうだ。
こんな思いは出来れば二度としたくは無いものだ。

新品のギプス

2009-11-26 15:37:54 | 独り言
「今回の抜糸はここまでだな。6割も行ってないなぁ」
「ぢゃぁ向こうの部屋に行ってね」
と先生は簡単に仰るが、あまりの痛さにわたしはベッドから立ち上がれない。
「いいよ、ゆっくり行けば。そこで倒れたらまた縫わなきゃあかんぞ」
ごっちゃんでしゅ・・・

汗だくのわたしは、袖が通らないので半袖Tシャツ。
先生、半袖で良かった。メチャ暑いっすね、今日。

隣のギプス室に行き、椅子に座り、専門のスタッフが途中まで包帯を巻いていると、先生がやってきて
「ちゃんと他の指動かしてる?」と言いながら、わたしの親指をギュウ とつまんで思いっきりそっくり返した・・・
思わずぎぇええ~~
その悲鳴が止まらないうちに薬指やら人差し指をグリグリ。
思わず椅子から落ちそうになるわ、涙わ出るわ、悲鳴が出るわ・・・
「ちゃんと座って。駄目ぢゃん、ちゃんと動かさないと。エライ事になっちゃうよ。」そう言って先生自らギプスを作ってくれました。

たまたまそこに居合わせた60過ぎのおばちゃんと、その娘さん、私を見ていて口をアングリ。
わたしは、スミマセンねぇ、とんでもない痛さだったもので。ついつい声が出ちゃいました~、ははは・・・

暫らくの間肩で息をしていた私だった。
するとそのおばちゃん、私と同じ事を先生に。
「あ~~・・・」
思わずわたしは、へへへ、痛いでしょぉ~、声が出ちゃうでしょぉ~と言ったら、その娘さん「ははは、見てるほうが痛くなっちゃって、ちょっと立てなくなっちゃいました」

新品のギプスを作ってもらったわたしは扉を開けて待合の廊下に出た。
すると順番を待っている患者さんの全員がわたしの顔を見るぢゃない。
「さっきから凄い声が廊下まで聞こえてましたけど、どうされたんですか?」
そう聞かれてしまったので、わたしは、あ、すみませんでした、新しいギプスを作ってもらってたんですよ。

残りの40本あまりの糸と、ワイシャツのボタンのようなボタンは果たして来週取れるのだろうか・・・

程無く看護師さんが

2009-11-25 23:00:35 | 独り言
「kameさ~ん、前で待っててくださ~ぃ」とギプス室のドアを開けてくれた。
え、このまま廊下で待つのか?指にワイシャツのボタンみたいなの付けたまま?

「kameさん、外はやめましょう、そのまま先生のところへ行ってくださ~ぃ」
そう言って私をまた中に呼び戻し、裏口から診察室に通してくれた。
こんちま~、おねがいしま~っす・・・
そう言って椅子に座り、名前と生年月日を伝えた。

「kameさん、ちょっとベッドに寝て手を出して。そうそうそんな感じで」
「消毒!」と言って看護師さんからコットンを受け取った先生はいきなり私の右手をまるでデッキブラシでプールの底を洗うようにゴシゴシっと何回も三回も・・・

出た!
私の悲鳴が!
驚きと、激痛が!!
汗がどっと噴出し、左手で右手の肘辺りを掴んでいても両足が壁に当たるほど痛い。言葉にならない。
でも先生はへっちゃらぴ~だ。更にぐりぐり。「あれ、痛かった?ゴメンネ~」と言ってるだけだ。
そして更に「抜糸!」と言っていきなりはじめた。
せ、せんせい、一体何針縫って頂いたんですか?
何か喋らないと悲鳴しか出てこなかったので聴いてみた。
「ん?100針位だけど。でもいいだろ、2回やらなきゃいけない手術を1回で終わらせたんだから。良かったと思わなきゃ」
そういいつつもバシバシと鋏とピンセットで切って行く。
もう限界、そうだ先生、それ以上に外が痛ければいいんですよね
「そうそう、そうだよ。いいところに気がつくねぇ」
冗談で言ったのに・・・
でも先生、左手も使ってるんで、ほかをつねることが出来ないんです
「ぢゃぁ無理に作らなくてもいいよ」
先生、このワイシャツのボタンみたいなボタンっていったい何ですか?ピアスにしては大きいし、場所が変なんですけど・・・
「あぁ、そのボタンね。取っちゃダメだよ。繋いだ腱がちぎれないように骨に留めてあるんだから」
絶対触らないから、大丈夫です
その間にも私の悲鳴はそこらじゅうに響き渡ったのであった。

あまちまり か あまちしげる

2009-11-25 16:38:39 | 独り言
甘かった・・・
やっと右手が解放されるぞ、と喜び勇んでイザ保健衛生大へ。
自動再来機に診察券を通して予約受付票を取り、整形外科の外来受付に診察券と一緒に出す。
受付のおねいさんが「kameさん、今日はギプスカットだから、一番のギプス室へ入ってくださ~い」
コンコンとドアをノックし中に。
術後すぐにカットしてあったので、パカッと卵を割るように外してもらった。
次に看護師さんが綿を剥ぎ取り包帯を外すと、か~っ、最高、開放感!!

も、束の間であった。
おぇっ、結構血が出てたんだ、ガーゼが恐ろしい色になってるし・・・
「ぢゃぁ、手をここに入れてやってくださ~ぃ」
え、初めてなんで・・・入れて何するんですか?
「あ、初めて?」
「薬の中に入れて、指の間とか縫った周りを良くこすってくださいね」
そう言って、ガーゼを渡してくれた。
右手を薬液の中に入れて、自分の右手を見てみた・・・

うわっ!!!
絶句
恐ろしくてもう自分で見ることが出来ない・・・
自分で洗えって!?
これを???
無理、絶対無理
すみません、ちょっと自分で出来ないし・・・
オネガイ・・・

頼み込んでコチョコチョと薬液の中を見ないように洗ってもらった。
結構痛い。
「はい、ぢゃぁこのガーゼで押さえて手を上に上げて待ってて下さいね~」
上に上げた手は自分の丁度目の高さに。
そこには久しぶりに見る自分の中指が。

絶句
何と、中指の爪の付け根からちょっと行ったところに、銀色に輝いたボタンが付いているではないか。
それも糸で縫い付けて・・・
ぼ、ボタンだ    ゴクリ・・・・

ここで2度目の絶句を迎えてしまったわたしは、『ボタンが付いてる・・・』と言ったまま暫らく座った椅子から立つことが出来なかった・・・

(ちょっと中座させて頂きます)

プチ閉所恐怖症

2009-11-20 21:56:55 | 独り言
もうすぐ術後2週間を迎えようとしている今日この頃。
あと5日でこのギプスが取ってもらえる(^^♪
ところが、段々と全部の指が機能し始めてきて中でうずくのです。
特に夜になると曲げたいのに曲げられない、伸ばしたいのに伸ばせない。
開きたいのに開けない・・・・

だんだんイライラとむずむずが増幅してきて「あ”~~」と悲鳴が出る。
最初は綿棒を隙間と言う隙間から入れまくり、それでも落ち着かなくなり、今度は冷たいものが欲しくなる。
机の上を物色し、いいものを見つけた・・・

はぁ~~ ちもきいいわぁ~
適度に指が開いて、それでもって冷たくて
ちょっと変態的・・・(笑)

ところが夕べこれをやりすぎて、今日は朝から手がバンバンに腫れて全く痛みが引かず、一日中なにも出来ず寝ていました。
皆さん、何事も限度ってものがあります。
仕事も一緒。適当なところで休みを入れてやらないと、とんでもないことになりますよ。
わたしをいい反面教師として、自分を大切にしてください。
あなた一人ではありません。
わたしは身をもってそれを体験した訳ですから・・・

この期に及んでまでも

2009-11-19 21:28:15 | 独り言
6人の待つ大部屋に戻った手術の翌日、今度はおいちゃんたちのいびきで眠れないかと心配だったわたしは、みんなが貰ってる眠剤をおねだりした。
すると、その夜消灯前の巡回で持ってきてくれた。
マイスリー5mg。
これがまたしょぼくて深い眠りにはいざなってくれなかったのである。
それが引き金となったのか、それは朝の4時頃にわたしを襲ったのだった・・・・

ん?ここはどこだ?
周りを見渡すと、そこわ会議室だ。それも某社の3階ぢゃないか
誰だ?座ってるのわ
おいおい、某社の某ぢゃないか
相変わらず人を見下した顔つきと、物のいいかただなぁと思っていたら、いきなり屁理屈をゴネゴネ言ってきたので、そこにあった棒を掴み、思いっきりテーブルを殴った。
ゴチャゴチャうるさいんだよ、バーンって

ぎゃぁあああぁ~

自分の悲鳴で目が覚めた。
右手には手術では味わえなかった超激痛が・・・・

言うまでもなく、同室のおいちゃんやおにいちゃんは何事かと目を覚ましてしまった。ごめんなさい、すいません、ちょっと痛かったもんで・・・・

さすがに、顔が赤くなる前に痛さで青ざめたのであった。
この期に及んでまでわたしに何か恨みでもあるんかい、えっ。

招きねこダック・・・

2009-11-18 14:45:25 | 独り言
激痛とおしっこでほぼ放心状態の朝、きれいなおねいさんが、
「kameさ~ん、検温しますね~。痛みはどぉですか?」
体温計を左脇に差し込んで「ぢゃぁオシッコの管を抜きますね~」
そう言うと、おねいさんはわたしの被っていた手術着をまくり、そのチューブと私を掴んだ。

づ づずぅ~

その感触は、右の耳から紐を通して左の耳から抜いたような感触だ。
いや、やった事はないが、きっとそんな感覚に違いないと思った。

ポイっ

おねいさんは私を無造作に放し、「二、三日はおしっこの出が変かも知れないから、今日おしっこ行くとき言ってね~」
その言葉しか記憶がなく、正気に戻ったときは既に6人部屋に戻っていた。
枕元に置きっぱだったケイタイで自分の右手を撮ってみた。
この右手は、25日までずっと上にあげていなきゃいけないそうだ。うっ血してしまうから。

うちのかみさんは、わたしの神経を逆撫でするのがどうも好きらしく、見舞いに来た時から必ず「招き猫ダック~~♪」と歌うのである。

ガチャリ・・・

2009-11-17 20:07:34 | 独り言
病室のドアが開いた。
「どうですか?調子は」

どうもこうもないです、見ての通りっす・・・
めちゃんこ痛いし、喉もカラカラで唇の皮が全部むけちゃいました、水を下さい
痛くて我慢できない、鎮痛剤を点滴から入れてもらえませんか
今何時ですか?
わたし、裸なんですか?
それに、おしっこしたいっす・・・

「寒いですか?お布団掛けましょうか?」
そぉぢゃなくて、これぢゃぁただの変態オヤジだし
それに、何か電線が体から出てるし、鉄人28号だって電線ついてない・・・

「だめですよ~、お水は明日の朝まで我慢してくださ~ぃ。うがいだけしましょうね。おしっこはねぇ、管がいれてあるからそのまましちゃっても平気ですよ~。点滴はだめですよ~、まだ1回目から6時間たってませんから。座薬を入れましょうか。そうすれば静かになって他の患者様の迷惑になりませんからね~。痛みも少し引きますよ~」

オネガイ、静かにするからやめて・・・・

そのきれいなおねいさんはわたしのふんどしをめくり、ルーズソックスを履いた両足を開き、座薬を突っ込んだのであった。
「何かあたら、ナースコールしてくださいね~」

バタン。
ドアは閉まった。

次に目が覚めたときは窓の外が明るかった・・・


個室で目が覚めたら

2009-11-17 11:43:58 | 独り言
辺りは真っ暗
周りは誰もいない・・・
一体今、何時だ?ここは何処だっけ・・・
確か麻酔を吸って・・・終わったとか何とか・・・

だんだんと意識が戻ってきた瞬間、右手の激痛を自分で認識した。
痛てぇ~~~ 痛てぇよぉ~~~
体中が熱くて喉はカラカラ。鼻には酸素を入れるチューブが突っ込まれ、激痛の右手はほかの感覚が無く動かない・・・

左手を動かして周りや体を弄る。ここはどこだ、何号室だ?ナースコールは何処だ・・・
何も着ていない
胸から2本、電線が出ている
鼻からチューブが出てるなぁ
右手は?ギプスだ・・・指の感覚が無い
・・・・? 履いていた筈のパンツが・・・無い
え、これフンドシだ
あ~、オシッコしたい・・・・

下に手を伸ばすと、
えっ、変なとこに変なチューブが刺さってるし・・・何やら不気味な感触が・・・
ずっと立てたままの両膝を触ってみる
げ、長い靴下履いてるし

ちょっと待て、おれは今あられもない格好をしてるぢゃないか?
ここでナースコールを押したら、ご、誤解されるんぢゃないか?

暗闇の中、変なチューブを触らないように、ルーズソックスを履いた足に力を入れて背中浮かして左手で背中の下の固くて痛いものを引きずり出した。
やった、ナースコールだ。
どうしよう。押そうか、我慢しようか・・・
先程の考えが頭をよぎった。
この際だ、痛みも、オシッコも限界だ・・・・


工事開始・・・

2009-11-16 15:50:33 | 独り言
予定時刻はどんどんと過ぎていき、1時間ほどが過ぎた頃、ようやくお迎えが来た。
「kameさん、行きましょうか、お待たせしましたね。一人目のオペが少し長引いたようです。」
かわいいおねいさん二人に付き添われ、点滴棒を持ってイザ3階のオペ室へ・・・

テレビで良く観るあのオペ室とは違い、だだっ広いそこはエアコンが程よく効いていて、ただ恐怖に寒気がしているのはわたしだけだった。
執刀する例のピカソ先生が少し離れた椅子に腕を組み座ったまま「あれ、kameさん、ヒゲそってないぢゃん。ダメだよ、剃って来なきゃ。邪魔な毛は剃らないと手術出来ないぢゃんか」

え?What??
せんせ、それ聞いてないし。それに切るのは右手だから・・・ワキ毛のほうが工事場所に近いですけど、剃って来なかったっすよ!

「ふ~ん」「仕方ないなぁ」と手術台に乗るわたしはサンマかアジだった。
メガネを外したわたしにはもう何も見えず、ただ目の前にかぶされた黄緑色の酸素マスクだけが見えていた。

「ぢゃぁ、kameさん、今から全身麻酔に入りますからね~」
「普通に息を吸ったり吐いたりしてくださ~ぃ」「どぉですか?」
あ、なんか臭いですね、これ・・・・・・・・・・・

・・・・「kameさ~ん。目を開けて~。」

・・・・? 途中で麻酔が切れたのか?やばいぢゃん!? まだ手術始まってないし・・・・マジ? 失敗? やりないこ??

メガネをかけていないので、回りの状況が良く解っていない。
「kameさ~ん、終わったよ~」
あ、ピカソ先生の声だ。
え、終わったのか?4時間掛かったその都市計画工事は、わたしには麻酔を吸った瞬間から約3秒の出来事だった。

ありがとうございました。
その一言をようやく虚ろな脳みそを動かして口から出したのを記憶しているが、その後個室で目を覚ますまでの記憶は全く無い。
麻酔が残っていたのだろうか・・・

図面を描く

2009-11-16 09:21:45 | 独り言
何もすることがないので、ベッドに寝転がったまま腕を組み、片足組んで天井を見ていると、3人の先生が入ってきた。
ん?誰かの回診か? 大勢だから、多分あの右足ギプスのお兄ちゃんだな・・・
と思っていたら、「kameさ~ん、おはよ~」。
あ、担当の准教授と先生だ。起き上がるとすぐに准教授が「手を見せて」と仰るので、おもむろに右手でパーを出した。グーを出していたらきっと手術は2割引だったかも知れないと・・・

教授は胸のポケットからペンテルのマジックを取り出した。
え、イモトの眉毛でも書くんか?
違った・・・
教授が何やらわたしの手の平に書いている。そして他2名の先生はそれを覗き込み何やら小声で指差しながら話している。
ちょっと、ボクも見せてよ

・・・
ゴクリと生唾を飲んだ・・・

せんせぇ、これ、もしかして切り取り線?生命線がえらく長いし、その先が点線になってるし・・・ここまで切るんですか?点線も?
点線って普通計画ってやつですよね?おまけにその先にはなんかイニシャルみたいな記号が書いてあるんですけど、これは????

「これ、消さないでね。消したらどこ切るかわかんなくなっちゃうからねぇ。点線?その先は不明ってことさ。続きがあるってことだよ。開けて見なきゃわからんだろぉ。それにピカソだって自分の描いた絵にはサインを入れるだろ」
「ぢゃぁ11時半に3階の手術室で待ってるからね」

・・・あ、あんたピカソかよ
ブラック・ジャックぢゃないの?

都市計画図を描く朝

2009-11-16 08:07:08 | 独り言
朝6時起床!
まだ薄暗いこの季節の早朝に毎朝6時にいきなり全ての部屋に照明が点灯される。
「みなさん、おはようございます。今日は11月9日、月曜日です」と枕元のスピーカーから一斉アナウンスが。
程無く検温、血圧測定にきれいな看護師さんがまわって来てくれる。

くっそぉ~、ゆうべもあまりねむれなかったなぁ~
なんでこれだけいびきがかけるんだ?そんでもって何でみんな眠っていられるんだ?
みんな昼間だっていびきかいてねてるぢゃん・・・
その疑問は、看護師さんが回ってきてすぐに解決した。
「おはようございま~す。夕べは眠れましたか~?そぉ、眠剤をハルシオンに替えたからよく眠れたんだね~」
おいおい、ハルシオンって今話題の結婚詐欺事件で使ってる眠剤ぢゃねぇか、金取られるなよな、おいちゃんたち・・・でもかわいいからなぁ~、それもありか・・・・
と、現実にちかい妄想を抱きながらベッドにあぐらをかいて座っていると
「あ、体温は35度3分です。トイレは大1、小6です。」と答えている。

「kameさんおはよ、お熱は?」
35.6です。上二人は社会人で下は娘で高3です
「・・・・ぢゃなくてぇ、昨日のトイレの回数です!っ」
あ、と、トイレですか・・・オシッコ6回とウ○チ1回でした
アカン、おれの第一印象はきっとこのかわいい看護師さんの大脳の海馬から消え去ったな おれもおしまいだ

そう後悔しながら、ベッドにコロンと背中から転がり溜息を大きくついて、
そういえば、夜中の0時から何も口に入れてないから腹減ったし、喉も渇いたなぁ~・・・

一体何しにきているのかを忘れている自分であった(笑)。

都市計画地図を描く前日

2009-11-15 18:45:08 | 近況は
入院当日は、出掛ける前にしこたまタバコの吸いダメをして禁煙に備えた。
然し、二日目はそうはイカのナントかだ。朝から点滴を注入されて、麻酔科の先生がやって来た。
「kameさん、禁煙してますよねぇ。明日全身麻酔だから眠っているのとは訳が違うんですよ。それよりも更に深いところへ行く訳ですから、自分で呼吸できないので人工呼吸器を口から入れて行います。その時喫煙者は痰が多く、自分で切れず、吸引機でとるんですよ・・・ で、上手くとれないとどうなるか解りますよねぇ。最大限の努力を我々は行いますが、そうならない為にいいですね、禁煙ですよ」
ゴクリ・・・
だ、大丈夫。夕べから一本も吸ってませんから・・・
「でわ、明日の11時半に迎えに来ますからね」とにっこり微笑んでその綺麗な先生はわたしのベッドを離れていったのである。

その夜、点滴を突っ込まれた私は、更に病院食を平らげたのである。
こうして周りのうめき声と、すざまじいいびきの中で眠りについたのであった・・・・