かめはうすぶろぐ

なんだかねぇ~

程無く看護師さんが

2009-11-25 23:00:35 | 独り言
「kameさ~ん、前で待っててくださ~ぃ」とギプス室のドアを開けてくれた。
え、このまま廊下で待つのか?指にワイシャツのボタンみたいなの付けたまま?

「kameさん、外はやめましょう、そのまま先生のところへ行ってくださ~ぃ」
そう言って私をまた中に呼び戻し、裏口から診察室に通してくれた。
こんちま~、おねがいしま~っす・・・
そう言って椅子に座り、名前と生年月日を伝えた。

「kameさん、ちょっとベッドに寝て手を出して。そうそうそんな感じで」
「消毒!」と言って看護師さんからコットンを受け取った先生はいきなり私の右手をまるでデッキブラシでプールの底を洗うようにゴシゴシっと何回も三回も・・・

出た!
私の悲鳴が!
驚きと、激痛が!!
汗がどっと噴出し、左手で右手の肘辺りを掴んでいても両足が壁に当たるほど痛い。言葉にならない。
でも先生はへっちゃらぴ~だ。更にぐりぐり。「あれ、痛かった?ゴメンネ~」と言ってるだけだ。
そして更に「抜糸!」と言っていきなりはじめた。
せ、せんせい、一体何針縫って頂いたんですか?
何か喋らないと悲鳴しか出てこなかったので聴いてみた。
「ん?100針位だけど。でもいいだろ、2回やらなきゃいけない手術を1回で終わらせたんだから。良かったと思わなきゃ」
そういいつつもバシバシと鋏とピンセットで切って行く。
もう限界、そうだ先生、それ以上に外が痛ければいいんですよね
「そうそう、そうだよ。いいところに気がつくねぇ」
冗談で言ったのに・・・
でも先生、左手も使ってるんで、ほかをつねることが出来ないんです
「ぢゃぁ無理に作らなくてもいいよ」
先生、このワイシャツのボタンみたいなボタンっていったい何ですか?ピアスにしては大きいし、場所が変なんですけど・・・
「あぁ、そのボタンね。取っちゃダメだよ。繋いだ腱がちぎれないように骨に留めてあるんだから」
絶対触らないから、大丈夫です
その間にも私の悲鳴はそこらじゅうに響き渡ったのであった。

あまちまり か あまちしげる

2009-11-25 16:38:39 | 独り言
甘かった・・・
やっと右手が解放されるぞ、と喜び勇んでイザ保健衛生大へ。
自動再来機に診察券を通して予約受付票を取り、整形外科の外来受付に診察券と一緒に出す。
受付のおねいさんが「kameさん、今日はギプスカットだから、一番のギプス室へ入ってくださ~い」
コンコンとドアをノックし中に。
術後すぐにカットしてあったので、パカッと卵を割るように外してもらった。
次に看護師さんが綿を剥ぎ取り包帯を外すと、か~っ、最高、開放感!!

も、束の間であった。
おぇっ、結構血が出てたんだ、ガーゼが恐ろしい色になってるし・・・
「ぢゃぁ、手をここに入れてやってくださ~ぃ」
え、初めてなんで・・・入れて何するんですか?
「あ、初めて?」
「薬の中に入れて、指の間とか縫った周りを良くこすってくださいね」
そう言って、ガーゼを渡してくれた。
右手を薬液の中に入れて、自分の右手を見てみた・・・

うわっ!!!
絶句
恐ろしくてもう自分で見ることが出来ない・・・
自分で洗えって!?
これを???
無理、絶対無理
すみません、ちょっと自分で出来ないし・・・
オネガイ・・・

頼み込んでコチョコチョと薬液の中を見ないように洗ってもらった。
結構痛い。
「はい、ぢゃぁこのガーゼで押さえて手を上に上げて待ってて下さいね~」
上に上げた手は自分の丁度目の高さに。
そこには久しぶりに見る自分の中指が。

絶句
何と、中指の爪の付け根からちょっと行ったところに、銀色に輝いたボタンが付いているではないか。
それも糸で縫い付けて・・・
ぼ、ボタンだ    ゴクリ・・・・

ここで2度目の絶句を迎えてしまったわたしは、『ボタンが付いてる・・・』と言ったまま暫らく座った椅子から立つことが出来なかった・・・

(ちょっと中座させて頂きます)