The last call

三連休の中日。
もともと今回の更新では、音楽の話題を載せる予定でいたけれど、
まさか前回の松岡直也氏に続き、追悼の曲になるとは……。

フュージョン界の名作曲家であり
エポックメイキングなグループ「クルセイダーズ」の名キーボーディストである
ジョー・サンプルが亡くなりました。

享年75歳。
日本では、後期高齢者の仲間入りをする年齢。
私の父と一歳しか違わないことを考えると、今の時代
もう少し長生きして欲しかったなあ…と。
昨年から体調を崩し、来日公演も延期になっていました。

拙ブログでは
半年ちょっと前に、「雪解けの音楽　２」で、彼の曲を取り上げたばかり。
彼を生で最後に見たのは2010年夏の東京JAZZというイベントでした。
ご機嫌斜めな様子が気になっていましたが…。

今回、下に紹介する「last call」は、以前にも触れましたが、
私が中二のとき、FMで流れた公演をエアチェックしたものの、
曲名が10年以上もわからなかったもの。
おまけに、ジョー・サンプルをサックス奏者と勘違いして
「ジョーサンプルのサックスって、素敵！」とほれ込み、
吹奏楽部でテナー・サックスを志願したという、間抜けなエピソード付き。
（ちなみに“本当の”サックス奏者はウィルトン・フェルダー）

それでも、当時は衝撃的なほど新鮮味のある音楽で、
群馬の、まったく華やかとはいえない地方に育った、
垢抜けないぼーっとした私が
サウンドだけは当時から、都会的なものに惹かれていったのは、
13歳でこの曲と出合ったからだ、と思っています。

1980年。第一次ディスコブームの名残があるファンキー・ソウル。
今でも私を元気づけ、明るく、でも少し切ない気持ちにさせてくれます。


私の中で、一つの時代が終わったようです。