会期が短いのでつい忘れてしまいがち。
今年は数か月前から日程をチェックしており
必ず行こうと予定していました。
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ラッキーなことに、一日だけ無料の日があり
その日に行くことができました。
ほかに予定もあったので、今回は工芸の部だけ。
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開場一番乗り。
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国画会の雰囲気、私は好きですが
以前よりも若々しいというのか、
特に染の方は明るい&コントラストのはっきりした
色使いが目立ったような。
逆に織の方はおとなしめかな…
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一つひとつ紹介できませんが、
例えば以前は輝くばかりの白が象徴的だった
北畠雪子さんが、今回は渋めの茶紫を帯びていたり
笠原博司さんも、臙脂がかった薄い茶を基調にしていたり
公募展なので見当違いかもですが
消費者のニーズに寄せてきたような印象も。
そんな中で
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ああ、美しいなあと見とれたのが
和宇慶むつみさんという方の花織。
「花桃」というタイトルがつけられていました。
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染で印象的だったのは
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共通の知人がいて、
以前、呉服屋さんでじかに作品を観たこともある
山本由季さん。今年から参加のようで
彼女にしては柄付けが小さく色もおとなしめですが
かわいい兎さんがいたり、イチゴミルクのようなピンクが
使われていたりと、山本ワールドは健在。
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こちらは岡本紘子さん(左)。
帯合わせは難しいかもですが、昭和の世界を
令和にあらわすとこうなるかな。オレンジがあか抜けていますよね。
今回、私が一番素敵だなあと思ったのは
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やっぱり、古澤万千子さん。
私、いつも古澤さんの作品は楽しみにしていますし
必ず足が止まるのです。
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リアルクローズではないけれど
リアルクローズのような、
個性的だけど、私にも着られるかも、なんてつい
思ってしまうその微妙なバランスが、心を浮き立たせるのです。
異論はあると思いますが、勝手な想像として
私がもしこの着物を着るとしたら、80代くらいになってからで、
ほっこりと、縁側に座っていたいな、なんて思います。