神奈川絵美の「えみごのみ」

廃校の住人 -朽ち行く校び舎を撮り続けて-

予定を大幅に変更して…

今日、急な用事で六本木方面へ出かけることになり
時間調整のために寄った東京ミッドタウン 1Fの
富士フィルムフォトサロンギャラリー。

ここ、いつも無料でなかなか面白い展示があるので
好きなのです。


美しい、四季の風景に魅せられ、中へ入ってみたら



!?

この展示、実は全国の廃校と周辺の風景を集めたもの。
フォトグラファーは三上健二郎さんという方。
ご本人がいらして、少しお話しを伺うことができました。


もともとは、撮る方ではなく見るのが好きで、
「何となく、忘れ去られた地方の遺物に興味があって…」
で、10年ほどかけて全国の廃校を巡り、
そのうち写真を撮るようになったそう。


「校舎は、実は自分はこうした、木造の建物で学んだことはないんです」
  「えっそうなんですか。私はぎりぎり、小1のとき木造平屋の校舎でした」
どこご出身ですか?と聞いたところ、大阪だそう。


(こういうタイヤの遊具、懐かしいなあ)

裏話として、校舎の中を撮るには例え廃校でも、自治体の教育委員会の
許可が要るそう。
安全性の問題からだそうで。
で、多くは「外側はまだ見られる状態だけど、中は床が抜けていたり
もうぼろぼろなんですよ」だそうですが、
先ほどの写真のように、人体模型とか本とか、実験道具などの
残置物がたまにあって、教室がかつて賑やかだった様子を想像させて
くれるそう。

だけど、

何だか切ないなあ。もう誰からも気に留めてもらえず、
ただただそこに在り続けるなんて。



三上さんは初めての個展だそうで、
今は会社員と二足の草鞋だけれど、数年後
定年退職したらもっと本格活動したいとおっしゃっていました。
とても温和な方で
「ていねいに観てくださって、感想もくださってありがとうございます」と
来場記念カレンダーまでいただいちゃいました。

入場無料、18日まで(18日は午後4時まで)。撮影OKです。
さっと見るだけなら10分、15分程度の小ぢんまりしたスペースですが
風景が美しく、もう何十年と忘れていたノスタルジックな気持ちを
思い出し、私は30分以上、見入ってしまいました。
公式の案内はコチラです。
良かったらギャラリーに足を運んでみてくださいね。

ちなみに、今日の私は…

祖母の形見のしじらに、澤田麻衣子さんのバラ帯でした。
お太鼓や帯周りは後日、改めて紹介しますね。

コメント一覧

kanagawa_emi
まるたけさん、こんにちは。
木造校舎、私もとても懐かしいです。この人体模型が
写っている写真のように、「図書室」とか「職員室」の
札が…そうそうこんな風に掲示されていて。
廊下を歩くときしきしいって…などと、いろんなことを
思い出しました。
まるたけ
絵美さん、このギャラリー私も時々行きます。
ふらっと気さくに寄れるので好きです。ところでこの写真展の
テーマいいですね!💛木造校舎、聞いただけで胸がキュンキュンしまくり~。小学校六年生の春まで通った木造校舎、大好きでした。特に保健室の横の小さな図書室が私の大好きな場所だったのです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「美術展・工芸展レポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事