いつも仲良くしてくださる着物と人生の大先輩から
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お父様のことで、そんな気にはなれないかとも思いますが
気晴らしに「行ってみようかな」と思ったらご参加くださいませんか?
私も、あなたに会いたくて
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……と、新春浅草歌舞伎のお誘いLINEをいただきました。
優しさが、じんと身に沁みます。
年上の方からこんな風に言われて、断ろうはずがありません。
年が明けて、当日
染色家 佐藤節子先生主催の新年会を兼ねているので
本当は先生の着物を着たかったのだけど
生憎の荒れ模様だったので
英さんの洗える着物に、城間栄順さんの紅型帯を
合わせました。
個性的な茶色の八掛。前にも書きましたがこの着物は
たまたま英さんのお店で一緒になった故 木村孝先生が
八掛とともに選んでくださった思い出深い一枚。
この日は土曜日で、雨混じりとはいえ大入り。
とても混んでいて、ロビーの展示などをゆっくり観ることも
できませんでした。
年始のご挨拶は坂東新悟さん。
この後すぐ出番なので、短い挨拶がさらに短く…と笑わせてくれました。
「本朝廿四孝」は私、文楽での吉田蓑助さんの八重垣姫が
強烈に印象に残っていて、
なので歌舞伎でのこの演目は、ずいぶん文楽とは違うものだなあと
別の演目を観ているかのような気分に。
文楽はやっぱり筋を聞かせ、歌舞伎は型で魅せるものだと
改めて思いました。
それぞれに、魅力があるとは思います。
米吉さんの八重垣姫はちょっと幼さを感じさせるキャラで、
私はお気に入り。
特に顔をふせたときの、口がやや「ツン」と出た表情が
かわいいなあ、なんて。
所作はいっぱいいっぱいで、せわしない感じもしなくはなかったですが
でも数年前に比べたら貫禄出てきたなあ、大人になったなあ、と
感心しました。
「源氏店」はなぜだろう私、尾上松也さんの安五郎のセリフが
うまく聞き取れなくて……
隼人さんの与三郎は黙って立っているだけでも絵になるイケメンですが
今ひとつ、腹で思っていることとうわべが違う複雑さが
伝わりきれてない気がしました。
多左衛門役の歌六さんは私などが言うまでもありませんが
どんと落ち着いていて、間のとりかた一つにしても自然で
さすがです。
「どんつく」は巳之助さんの踊りやしぐさのしなやかさとキレを
存分に堪能……ますます、お父様が重なってきます。
歌昇さんの神楽は何度か失敗しちゃいましたが、それもご愛敬で
客席は盛り上がりました。
浅草歌舞伎を初めてみたのはいつだったか。。。
まだみっくんが出たてで、(そのときは世話物、というのかな
上州を舞台にした男二人の旅物語でした)でもすでに
個性が光っていましたが、
さらに芸を磨き、本当に立派になったなあと。
ほかの若手の方も成長して、感慨深いものがありました。
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