神奈川絵美の「えみごのみ」

日・英 マリアージュな午後

先週のことですが
仕事で市川の方へ行く用事があり
ついでだから、とこちらへ立ち寄ることに。


大英国展。日本橋三越の催事です。

会場の半分は食品(ほとんどがお菓子と紅茶)、半分が食器やテーブルウエアで
スコーンやジンジャークッキーなどの焼き菓子がたくさん。
ダブルクリーム、クロテッドクリーム、直輸入ジャムなど
この後仕事がなければ買ってみたかったなあと思うものも…。

小市民的ですが、目に入ったのは

食器メーカーの無料のリーフレット。
眺めているだけでも、うっとりといい気分になれます。


思わず、何種類ももらってきてしまいました。

現実には、もう器は増やせないなあ。。。戸棚がいっぱいで。

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さて、同じフロアでふと、目をやると


こんな展示が!!  知りませんでした。


ここは、作家さんの意向により、作品ごとに撮影の可・不可が分かれています。
撮影可のものをざっとですが、紹介していきますね。


いかにも春らしい椿の乾漆器。
野口洋子さんという方の作品で、右上のように入れ子にすることで
「千重の椿」に。


「雪衾(ふすま)」というタイトルの組皿。
こちらも、飾り台にこのように並べると、とても芸術的で
春を感じます。
南絢子さんという方の作品。


手前は、一目でわかる土屋順紀さん。
向こう側はすみません、作者さんの記録をとっていませんでした。


土屋さんの着物のアップ。


こちらのコーナー、左側は森口邦彦さん。

作品名は「草原」。早春の、房総あたりの暖かい土地の風景が目に浮かびます。

このあたりは……

超絶技巧ですね。

こちらも、大作。
上は武関翠篁(ぶせきすいこう)さん、下は四代 田辺竹雲斎さん。
下の作品は高知県須崎にしか自生していない、虎竹と呼ばれる
独特の模様が入った竹で創られているそう。

そして、私がもっとも見入ってしまったのが

こちらです! 
陶器なのですが、練上といって、予め着色された土で
模様をつくり、焼いているとのこと…。
と、説明を読んでも
(どうしたらこんなに精緻な柄に!?)
作者は尾形香三夫さん。宇宙空間を進む舟をイメージした作品だそうです。

時間があったら、この練上という製法のことをもっとよく
調べてみたいです。

英国展だけのつもりが、思いがけず
日本の錚々たるアーティストさんたちの
逸品を鑑賞できて、充実の午後でした。

コメント一覧

kanagawa_emi
香子さん、わかる~^^
私も地下で満足しちゃいます。最近は新館の方の
富澤とかのぞいちゃったりして^^;
香子
ああ、久しく日本橋三越の上階に足を運んでませんわ。
(食料品売り場で満足しちゃっててw)
kanagawa_emi
れいこさん、コメントありがとうございます!
ざらざらで、うねうね・・・まさに、この日私が見た
この作品もそうでした(触れませんが)。
何年か前、銀座和光で観た人間国宝の壺も
こんなような、、、そうそう、金太郎あめのような、と
和光の方、おっしゃっていました。
染付とはまた違う重厚感(色味の)がありますよね・・・。
れいこ
練り上げの器、持っています。
名古屋に住んでいた時、友達が知り合いの作家さんに頼んだ小皿をプレゼントしてくれました。
ざらざらとした質感で、うねうねとした模様です😅
初めて見た模様に、「どうやって作るんだろう?」と思ったのを覚えています。
金太郎飴みたいなものなのだそうですよ。
kanagawa_emi
まるたけさん、こんにちは!
そうなんですよね、磁器には磁器の良さがあって
洗練されていていいですよね。
シュガーボウルなんて、うちではまず出番がなさそうですが
可愛らしくて見入ってしまいました。

仕事で外へ…という機会はめっきり減ってしまいましたが
今回はナイスタイミングでした^^
まるたけ
英国のテーブルウエア、気になります。器って民藝みたいな
土っぽいのにも憧れますが、英国とか他の国のテーブルウエアも
美しくて大好き。見ているだけで幸せになります。
絵美さんは仕事がてら、っていうのができるからいいなあ。
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