神奈川絵美の「えみごのみ」

われら KSN36

三連休は人出が増えるので、その直前


用事ついでに、東京ミッドタウンへ。
とっても久しぶり。


サントリー美術館で開催中「日本美術の裏の裏」展を観ました。

裏の裏……
(あんまりマニアックで、お勉強チックな展示だと疲れちゃうな)
少し迷ったのですが


実際に入ってみたら、いつもより少し詳しめで
くだけた表現の解説がついているかな、程度で
気楽に観られました。
撮影OKなのも◎。
こんな風に、展示室の仕切りが“ふすま”になっているなど
ちょっとした遊び心も。

今回、特に見入ったのは

やっぱり、ミニチュア。
おもに江戸後期以降流行った、超絶技巧。




黄瀬戸、赤絵、そして織部…
おうちに一式欲しい!なんて思ってしまった可愛いミニチュアたち。


こちらは野々村仁清の香合。

同じ鶴でも、角度によって
私には鶴の“意思”が違ってみえるような。
左はきりっと。右はどこか遠くに思いを馳せているよう。

こちらは伊賀焼だったかな

どちらを表にするかで雰囲気ががらっと変わります。

こちらの山水画は、

秘境のような場所で、一人お屋敷から遠くを眺めている姿が
眼に留まりました。



「アマゾン、早く来ないかな」



展示後半は、和歌の世界も。

奈良、平安、鎌倉と、和歌は教養の一つであり、
たやすく顔が見られない
男女間では貴重なコミュニケーションツールでもあり、
上手な歌が詠める=男女問わずアイドル的存在 だったそう。

で、そんな歌人を集めてグループ化されることもあったそうで
その代表格が平安時代の「三十六歌仙」。

  花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

で有名な、小野小町も入っています。

今回の展示は総花的であったのと、
元禄の大衆文化がもうちょっとあればとも思いましたが
(歌川広重はありましたが)
ああ、やっぱりネットなどではなく、
実物を観るっていいなあ。と、改めて実感したひとときでした。

コメント一覧

kanagawa_emi
風子さん、おっしゃる通りですね。
ネットを利用して楽しむというのも、楽しみ方としてはありだと
思うのですが、
本物を直接この目で見て、感じることは、また別の刺激になると
いうか…。
また安心して美術館に行けるようになったらと思います。
風子
本当ですね、本物を観る それに尽きます。
今年はほとんど 美術館にも 織物の展示にも 行けなかったので 飢えています。
美しいもの 生きていく上で 必要ですね。
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