神奈川絵美の「えみごのみ」

芸術の秋、着物の秋


このブーケの説明は、後ほど…


袷にはまだ少し暑い秋晴れの日、
着物友達のTKさんと、美術館デートした。

さっそく、「シスレーの居る風景」と「月影のコンサート」を合わせてみる。
(両手がグーになっているのはスミマセン、大目に見てください


帯周りは…
ゑり萬さんで冬にいただいた、薄い青地に赤の飛び絞りの帯揚げと、
山本きもの工房さんで見立ててもらった、コーラルピンクの細めの帯締め。
「仁平さんの帯には、細めの帯締めが似合うように思うのです」 確かに…。



いつも素晴らしい一そろいで楽しませてくださるTKさんは、
生紬で知られるしょうざんの訪問着(裾や袖にぼかし染め+全体に可愛らしい花の染め)に
山岸幸一さんの紅花染めの八寸。
帯締めとともに、色の組み合わせ方がさすが


「絵美さん、これね」と、冒頭のブーケ。
ピンクのイメージ、こんな感じかなあって…とTKさん。
ここへ来る前に、花屋さんに寄ってつくってくださったそう。
ありがとう、本当にありがとうございます。


一緒に行ったのは、国立近代美術館の上村松園展。
1900年代前半に多くの美人画を世に送り出した日本画家だ。
12歳で画学校に入学、15歳で描いた絵(四季美人図)が英国の公爵に買われたというから
たいへんな才能の持ち主だったのだろう。
着物の柔らかな布の質感や、肌の透明感など、
匂い立つようでありながらも
俗にまみれていない清廉な女性の姿は、観ていて気持ちが良い。
艶やかな大柄の着物に、粋な市松や格子の帯という組み合わせが
目立って多かった。
着物友達と一緒に、描かれている着物の色や帯合わせ、襦袢や半衿について
あれこれ感想をいいながら観ていくのは、とても、とても楽しいもの。

ただ…平日だったのにたいへんな人出で、入場まで20分待ち。
入ってからも人の頭越しに…で、(お互いさまだけど)それは残念だったな。



「あら…音符があって、楽しい帯ね」
「(TKさんの着物を見て)お襦袢の色がきれいね…着物は染めなの?裾のぼかしも?」
実は入場までの列の中、
後ろに並んでいたご婦人方が、私たちの着物をいろいろと褒めてくださったのも
嬉しいエピソード。



風で自然に翻るのを待ち、
八掛の記念写真。
裾の「小さな生命体」たちも、秋風に気持ち良さそうに舞っていた。


※連休中にいただいたコメントは、掲載とお返事が少し遅くなりますがお許しください。

コメント一覧

神奈川絵美
このみさんへ☆
大丈夫よ~。意味、ちゃんとわかっていました。一瞬、私なにか「おのろけ話」でも書いちゃったかなと思いましたが
このみ
意味不明タイトルでした
すみません!
さっきのコメントのタイトル・・・。

素敵なお召し物を見ておなかがいっぱいになった気分でしたので、ごちそうさまでした、と申し上げました。

ちょっと意味不明だったかと思い、追記いたしました。
神奈川絵美
このみさんへ★
こんにちは 何もないところからの誂えだったので、思い入れも、思い出もたくさんでした。
今度お会いするときにでも…
このみ
ごちそうさまでした
わぁ!
上村松園もきっと喜んでいたと思います☆
絵美さんの笑顔でどれほど素敵なお召しものなのかというの、想像容易です。

うっとり。
思い入れあるお着物、絵美さんのお手元にやってくるまでドキュメンタリーの様で楽しかったです。

いつか実際に拝見できますように!
楽しみにしています。
神奈川絵美
はつきさんへ♪
こんにちは そうですよね、着物や帯は纏ってこそ生命が宿る、というか、メッセージを発するような気がします。
洋服と比べて布の分量が多いので、形はみな同じでも、主張の強さが違うのかも知れないですね。
はつき
躍動感
http://blog.goo.ne.jp/asochan0930
ブログを拝見するだけで、どう思ったことを表現したらよいのか迷い、コメントが遅くなってしまいました。
「不思議な躍動感」
そんな言葉が思い浮かびます。

吊るされていたときにはスクエアな印象の柄が、お召しになった時は体の線に沿って立体的になり、リズムというか躍動感のようなものを感じます。
こうした印象の差が平面な着物の不思議な魅力なのかもしれないですね。
神奈川絵美
衣舞の袖さま☆
こんにちは 理想のお着物、理想のコーデになり大満足です。これから着こなして、もっとなじむといいなあ…
衣舞の袖
新境地!?
絵美 さま

たくさんの創り手さんの思いを一身に纏って…最高のコーディネートになりましたネ。
何より、絵美さまの笑顔に一番お似合いです。
神奈川絵美
Tomokoさんへ☆
こんにちは 個展お疲れ様でした お会いできて嬉しかったです。
私、会社員時代は黒のスーツにフューシャピンクのような強い色のインナーが多く、今思うと「強い」印象でした。
着物で薄めで明るい色を着るようになって、少しはのんびり、大らかになったかなあ…
Tomoko
華があります
こんばんわ。
個展にいらしてくださったときのお着物の桜色が本当によくお似合いでしたから、吉田さんの紅の色などもよくお似合いでとても素敵ですね~!!自分に似合う色を身につけるのって大切なことだな~って思います。
絵美さんの華のある着姿は、見る人もほわ~んとなってとってもいいデスね~。
神奈川絵美
むだかびさんへ☆
こんにちは そうなんです、見ているだけでふわっといい気分になるので、「一家に一枚、吉田きもの」いかがでしょう
出来栄えもそうですが、月日をかけて「育てた」感がありますので…やはり他の着物とは違いますね…。
神奈川絵美
おさよさんへ♪
こんにちは 何と言うか、「大人可愛い」着物と帯でしょうか。これから10年後、20年後、なお可愛いと言われるよう着こなしたいなあと思います
むだかび
至福の時!
 こんばんは!とっても素敵です。見ているだけでもこんな気持ちになるのですから、まとった感動は、さぞ素晴らしいものだったでしょうね。
おさよ
ホントに
http://plaza.rakuten.co.jp/kimonobinbou/
皆さまのコメントで、感想は出尽くしているので、私が言えるのは「可愛い」の一言です!

神奈川絵美
ちぃさんへ♪
こんにちは やっぱり優しい気持ちになれるような気がします~纏う人も、見る人も、ハッピーな気分になれるといいなあ…
八掛も、わざわざ人に見せたくなりますよね。仁平さんに感謝です。
神奈川絵美
marchaさんへ☆
こんにちは わーコメント嬉しいです いやもう、ペコちゃん顔全開でスミマセン ぜひぜひ、お会いしましょう~
神奈川絵美
yukikoさんへ☆
こんにちは わぁそうだったのですか。夕方が狙い目だったのですね…。
吉田さんのお着物、余り布がかなり出たので、おいおい鼻緒をつくってもらって草履も着物とおそろいにしたいなと思っています
神奈川絵美
やっぴーさんへ♪
こんにちは おお、やはり同じ日…! 私たちはお昼前に行きました。レストランも20人待ち状態で入れず…
「花がたみ」って、あの歩き方というかポーズというか、にあまり重力を感じませんよねー。あの「ふわふわさ加減」が他の絵とは一線を画していたような。
神奈川絵美
amethystさんへ★
こんにちは コメントありがとうございます
そうですね、絵画的でありながら、着物も非常に音楽的な感じもしますよね。
当初は、現代音楽にパウル・クレーあたりのもう少し前衛的なイメージで制作…と思っていたのですが、2年くらいの間に少し心持ちが変わりまして、穏やかな印象に仕上がりました。
神奈川絵美
菊子さんへ♪
こんにちは 列に並びながら、TKさんと着物etc話で盛り上がり、さらに後ろの方とも話が合って…と、確かに苦ではありませんでした
いやーここ2、3年、美術館はどこも、平日昼間でも混んでいますー。超高齢化社会ですー。
ちぃ
うわ~なんといえばよいのやら。
見ているだけでも、優しい気持ちにさせてくれる着物の色合いに弾むような帯。♪
八掛けがこれまた素適。
これをお召しになってる絵美さんの気持ちはどんなんでしょう?
聞くだけ野暮ですか?笑
marcha
おめでとうございます♪
とうとう、お手元に届いたのですね。
straycatさんのおっしゃるように、私も、絵美さんのお顔、喜びで昂揚しているように見えるな~♪本当に素敵です。絵美さんカラーですね。《Ms.シスレー》におめもじかないたいです~!!
yukiko
松園展
私も木曜日の4時前に行ったのですが、待たずに入れました。中もそれほど混んでいなかったので、タイミングなんですねー。
今日もテレビ東京で松園の番組やってましたね。

八掛とお草履の鼻緒の色がマッチして、丹精込めたお品に絵美さんのコーデで、究極のおしゃれ!
実際に拝見するのが待ち遠しいです♪




やっぴー
うわっ!
同じ日だったのですね~!
ワタシはいつも遅いランチなので3時過ぎに行きましたが、
絵美さんは正午前後でしたでしょうか?
それにしても混み混みでしたねえ。
あぁ、ナマで拝見したかったっっっ

「花がたみ」お好きな方がいらして嬉しい
amethyst
着てこそまた素敵に
山本工房さんから受け取ったときの記事と
こちらを着ておでかけになった記念の記事を
読ませていただきました。
淡いピンクと水色のぼかしに
様々な色がリズミカルに入っている
奏でられた音楽のような素敵なお着物ですね。
あわせた八掛け、帯もまたちょうどよく
着物を引き立たせていて
絵美さんの笑顔もまた輝いていますね。
お友達の凝った着姿と一緒に
上村松園さんの絵画展でさぞ映えたことでしょうね。
沢山の方の思いが込められた着物が
これから何度でも絵美さんを喜ばしてくれるでしょうね。
私も見ていてとても嬉しくなりました。
菊子
こんなイメージの人
http://blogs.yahoo.co.jp/kimonodekabuki
冒頭の花束を見て
やっぱり絵美さんの雰囲気あるな
と思いました。
自慢の着物を褒めてもらえるなら
長い行列も苦じゃないですよね^^
平日でも混んでいるんですか
人気の展覧会なんですね。
神奈川絵美
Miwakoさんへ♪
こんにちは おお、着物が初々しいと着る人にまでシナジー効果?なんでしょうか。ありがたいことです。
裄はこれでも、ほかの着物より短めなんです~1尺7寸だったかな(いつもは+8分)。
Miwako
素敵~
絵美さん、初々しい娘さんのようです。 写真で見ても、よほど顔映りのいいお色なんでしょうね。この日たまたま絵美さんと居合わせた方はラッキーでした。

裄は長めにみえるのですが、それが絵美さんサイズなんでしょうか? まっすぐに腕を下ろすとちょうど良くなる?
神奈川絵美
かんなママさんへ☆
こんにちは そのようにおっしゃっていただけて、とても光栄です。
薄グリーンはかなり色がとんでしまいましたよね…全体的に衣桁にかけたときよりも後ろ気味でしょうか。写真向かって右の衿部分は、顔のすぐ下まできていますね。
私に似合う色を吟味、厳選してくださった吉田さんに感謝です。

神奈川絵美
運動会の足袋さんへ★
こんにちは うわーO橋巨泉登場ですね 「どこにもない感」はお誂えならでは、特に今回は互いによく知っている作家さん同士で、それぞれの世界観がわかっているゆえ、というのもあるかもですね

>隠れ着物ファン
そうなんですよ 持っているけど着ない(ご理由はさまざまですが)という方が、嬉しそうに声をかけてこられると、こちらも嬉しくなります。
かんなママ
ああ、溜息
絵美さんこんにちは!
見ていて溜息がでます。なにもコメントできないくらい素敵です。お色が絵美さんにピッタリなんですね。前回あまりコメントが多いので失礼させて頂きましたが、今、両方合わせたのを拝見し、ある種の感動を覚えます。
どんなに思い入れ深かったかを、ブログで拝見しておりましたので、PCの画面を少し倒して、薄グリーンがわかるようにして、じっくりと拝見させていただきました。
よくお似合いです。素晴らしい!
神奈川絵美
straycatさんへ★
こんにちは いやーこれは高揚しているのではなく、実は私「カメラ見知り」するんですよね…
こうして見るとこの着物、改めて色の美しさと、とはいえそんなに浮くわけではなくなじんでいるなあ、ということに感心します。
TKさんはもうホントに、お手本ですから~


神奈川絵美
セージグリーンさんへ♪
こんにちは その通りでございまーす、一番のりありがとうございます。

木曜日…同じ日でしたよ! とても混んでいましたよね。袷では少し暑い日でしたが、着物姿の方は他にもちらほらいらっしゃいました。
「花がたみ」…私はデッサンの方でさらに、美しい狂気を感じました。
運動会の足袋
やはり身に纏うと・・・♪
http://blogs.yahoo.co.jp/tanbishugi
「ステキ度」倍率アップ★ドンッ!★

個々に拝見した時も
見惚れていましたが、
実際にトータルでお召しになったのを
拝見すると、さらにイイですねぇ~♪

“他のどこにも無い”カンジが
しますもの!!


そうそうっ、キモノを着ていると
「隠れ着物ファン」の方々から
声をかけていただけるのが
嬉しいですよねぇ~♪
straycat
わぁ やっとお披露目ですね。

連休はお出かけと聞いていましたが、絵美さんの少し照れたような、昂揚したようなお顔があまりに初々しくて、思わずコメントしてしまいました。喜びの気持ちが素直に伝わってきます。八掛もさすがお誂えならでは、色合いと柄がなんとも云えません。
TKさんのお着物もこっくりした色合いが秋を感じさせて素敵ですね
セージグリーン
一番乗り?
フルオーダーのひと揃い、しかと拝見しました。
周りが秋色に染まっているところに、優しげなお色身が映えますね。見も知らない方が褒めてくださるのも、嬉しいことでしたね、、、。
松園展は、木曜日に観て参りました。
嫋やかな美人画も勿論素晴らしいのですが、「花がたみ」が圧巻でした。
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