今年も、この時期にライブ、そしてこの時期だからこその
クリスマスコーデ。
今回は、
ここ数年、暖冬傾向でなかなか出番を作れなかった、
「シスレーの居る風景」を選んでみました。
“織姫”吉田美保子さんに、糸選びから染め、織りまですべて
一からお願いした着物。
帯は“今締めないでいつ締める?”の、
岩井香楠子さんのポインセチア。
雪は前帯にしか出ませんでした…。
帯締めは、松山好成さんが「あなたの雰囲気で」と選んでくださった
パステル調の一本。
帯締めの色がソフトな分、少し視線を上に、と思い、
帯揚げは割とヴィヴィッドな紫。青山八木さんで染めていただいたもの。
昨年と比べてみました。
昨年の着物は、赤や緑がクリスマスチックな漆糸の小紋。
黒い帯揚げはトリエさんの、コチラもクリスマスのモチーフ柄。
こうして見ると、柔らか物の方がスマートな感じはしますね。
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さてこの日は……
こーんな、マンハッタン!?を思わせるような
ロケーションのレストランで、
いつものように、ライブ友Bさんと一緒。
花織が入ったオレンジ系の紅花紬に、
型染めの赤が若々しく。
見難いですが、半衿が白いファーでふわふわ、ゴージャス
店内も、英語が飛び交い気分はニューヨーカー(?)
美味しいグリルランチをいただきました。
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そして外苑前まで、タクシーで。
ライブの感想は、記事の最後に回しますが、
この日は私が経験した中ではもっとも観客が多く、
立ち見でも「足の踏み場がない」と言っていいほど。
開演前に少しの時間、客席中央に立ちドラム&パーカッションセットなどを
眺めさせていただきましたが、
(そこは立ち入り禁止とのことで退き)ずっとステージ脇のバーカウンターに
寄り掛るようにして観ていました。
ギターやベースのプレイはちらりとしか観られず、残念でしたが
盛況なのは嬉しいこと。
ステージは勿論、熱気に包まれましたが、
Bさんと私にとってのハイライトは、ステージ後にありました。
年末だし、クリスマスだし、ということで
ちょっとした贈り物を持って、何十人もの出待ちの輪の中へ。
2年前は、筋肉の話をしてムードを壊し
約1年前は、達彦さんと同い年の羽織をお見せしウケを狙った。
今年は、プレゼントの受け渡し時のやりとりは、記事が長くなるので割愛しますが、
「どうぞ、良いお年を」と握手して、隣のBさんの前へ移動するとき
ふわーっと、キャンドルの火を吹き消さないよう気遣っているかのような
ソフトな声で
「お着物で、すてき……」
と囁いていかれた。
……。
その一言で、
もう、Bさん、大感激。
考えてもみてください。国内において、
洋服の場合は、かなりの社交の場で、かなり社交慣れしているか、
ファッションの専門性が高い関係者の集まりでない限り、
そしてある程度、男女間で親しみの感情がない限り、
男性が女性の装いを褒める、という場面は滅多にないわけです。
それが、着物ならばこんなにさりげなく、褒められてしまうのです。
私たち、出待ちは年に一度程度しかしないのに。
このときは屋外だったので、道中着を着ていましたが
それでも、すてきと言ってもらえるのです。
ただ、つくづく、このシスレーを…吉田美保子さんの染織をもっと
見ていただきたかったと、それは残念に思いましたが……。
もうすぐ着物3年生になるBさん。
がんばって、着物着ようと思います!と、何よりの励みに。
この日、120人超はいた観客の中で、
着物は(おそらく)3人。
……せっかく日本にいるのだから、
みなさんも、お着物をお召しになれば、いいのにね。
※吉田美保子さんのHP「someori yoshida」はコチラ。
最近では、フリーアナウンサー草野満代さんも、
こちらで帯をお誂えし、番組内で締めていましたね。
※「シスレーの居る風景」お誂えの記録、記事一覧はコチラ。
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(ここからはライブレポなので、ご興味のある方だけどうぞ)
今回のライブは、すでにセットリストが出ている通り、
3分の2くらいは1990年代中盤以降のナンバーで
クライマックスでは80年代のお馴染みナンバーの構成でした。
演奏面で印象に残っているのは、「Rose Bud」の間奏での
8小節のドラムソロと、後に続くギター&エレベのグリッサンド。
ドラムはたぶん、ブラシ使いで、手拍子にかき消され気味でしたが
バリエーションがあってとても格好よく耳に残りました。
文字通りシャッフルリズムの「Shuffle」も、
ドラムが旧き良き時代を思わせる手数王的なプレイで、
とても華やかでした。
選曲で印象的だったのは、「愛しい人」。
ブログに書くのはやや気恥ずかしいですが、
以前、友達内で「自分のためだけに唄ってもらえるとしたら、何がいい?」という
話題になったとき、
私が迷いなく挙げた一曲でした。
ライブでは滅多に聴けず、2回目だったような。嬉しかったです。
この日は他に、「街角」、「Mrs.Snow」のミディアムスローアレンジ、
そしてオーラスの「冬へ急ぐ街角」といった、スローナンバーが、
声の甘さが際立ち好印象だったような…。
※まったくの余談ですが、「Mrs.Snow」を初めて聴いたのが15歳になったばかりの
ころで、この、道ならぬ悲恋の歌の意味とか魅力はまーったく理解できず、
とんだ見当違いな感想を持ったことが… そんなことを思い出しました。
(同じ編成だった)6月と比べると、
Vocalとバックが十分には添っていないような感じはありました。
三連系の歌で、拍がずれたように聴こえひやっとしたり。
また、演奏側のことではありませんが、
お馴染み「MON AMOUR」で、手拍子がオモテの4つになり
(宴会みたいー)と思ってしまいましたが、
これは客席が盛り上がっているからこその、ご愛嬌ですね。
MCはもうあまり覚えていないのですが、
「イタリアンバジルを(種から)育ててみたけれど、成功率は2~30%」とのことで、
大昔から花を育てるのが好きとおっしゃっていた方でも、
バジルを失敗するんだーと思ったのと、
(すみません、私にバジルの知識はまったくありません)
レコーディングだったか、ライブだったかは忘れましたが
「昔は、ちょっとでも満足できない音があると、全部ダメと思ってしまう傾向があったけれど、
今は、至らない部分はそれとして、その中でより良い音楽をつくろうと思うようになってきた」
という話を聞き、
私も、今はさほどではないけれど、小学生の時点で通信簿に
「完璧主義」と書かれるような性分で、
例えば、テストで95点とっても、95点のプラスより5点のマイナスを
気にしてしまうところが、かつてはあり、
その葛藤とか、緊張感とか、ある種苦悩みたいなものは、
そうでない人には決してわかってはもらえまい、と、ぼんやり思いました。
次回のライブは2月で、4月にはホールコンサートが予定されているそうです。
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