何年もお付き合いのある、顔なじみの医師なので
くだけた感じにしてみた。
一年のうちでもっとも寒いであろう、今の時期に着たくなる
優しい草木染の紬に、帯も素朴な紬地。栗山紅型の椿柄だ。
帯揚げを、すこーしツヤのある薄ピンクにすることで、
沈みがちなブラウントーンに明るさを持たせてみた。
足元は……
こちらも今の時期ならではの、雪柳。
-------------
取材先は
一目で六本木とわかる、ベタな写真が撮れました（笑）。
でもその前に、銀座で用事を済ませ、
ついでに
松屋や三越のチョコレート売り場をのぞいてみた。
何しろ今は、バレンタインフェアの真っ最中。
普段、デパートでもお目にかかれない、世界の名だたるショコラティエが
出店しているらしい。
でも……。
催事場に着くなり飛びこんでくる店名は、
どれもやたら長いカタカナとか、
舌かみそうな読み方とか、
読めても、すぐ忘れるとか
。だってこんな感じ。
80年代の
とりあえずゴディバとモロゾフとメリーを知っていれば良かった時代が懐かしい……。
いつごろだろうか、それに
ダロワイヨだの、トロワグロだの、レオニダスだのが加わって、
今はブランド名だけでなく、
「当店のチョコレートはフランスとスペインの国境にある片田舎でだけつくられている特別な…」とか
「当店のカカオはグアテマラ産70％、コロンビア産20％、ガーナ産10％の配合で…」とか涙ぐましい差別化、個別化トークのオンパレード。
決してグルメではないワタシは、
甘すぎないか、とかアルコールは入っていないか、くらいしか
選別基準はないのに
うろうろした末、結局、
耳馴染みのあるドイツブランドのチョコを求めたけれども、
たかがチョコレートを買うだけで、こんなに頭を使うとは。
ある意味、日本って平和だなあ……と、つくづく思う。
みなさんは、もうバレンタイン・ギフト、用意しましたか？
、
