神奈川絵美の「えみごのみ」

その重さ、心理的? 物理的?

この日は新しい案件の初顔合わせ。
医師はもちろん、編集者の男性とも面識がない。

こうなると“アウェー感”が強くて
根拠もなく、不安に駆られることがある。
厳しい先生だったらどうしよう、
編集さんと気が合わなかったらどうしよう。

気が重くて、着物に手がのびにくいときもあるけれど。


着てしまうと、ちょっと活力が出てきたり
前向きになったりすることが多い。


この日は、にわか雨が降りそうだったので
濡れても影響の少ない宮古上布に、博多の半幅。
半衿は鈴木紀絵さん、帯留めは千鳥。


いつもカルタ結びですみません…ラクなので。

行き先は

阿佐ヶ谷。
そう遠くもない街だけど、降りたのは初めてかな。

どきどきしながら医院へ向かったのだけど、
編集さんは愛想のいい方だったし、
医師も物腰柔らかく、ふわふわとお話される方で
何もこちらが取り越し苦労をすることはなかった。

とある分野の、歴史の話や偉人の話が興味深くて
いろいろ伺っているうちに、いつのまにかすーっと
気持ちが軽くなっていて。

と、そんなところに

「ぜひ、参考までに読んでいただきたくて…」

と、医師がくださったのは


重すぎる、本の山。
歴史とか。偉人とか。
4㎏は絶対あった。

-袋もあるから、大丈夫。- にこにこして
写真のような、某学会の(まさに)丈夫そうなカンファレンスバッグを
くださる。

乱暴な例えだが、遠心力を使って振り回せば凶器になるレベル。


かくして



帰り道は、もともと持っていた自分の荷物に加え
本の山もお持ち帰り。
(振り回したりはしませんよ)

重いし、着物には不釣り合いだけれど、
行きの気持ちの重さがなくなった今、
物理的な重さは何ともない。
駅へ続く商店街を、むしろ軽い足取りで急ぐ。

これが、行きにさして不安もなく
ニュートラル、またはうきうきした気分だったりしたら、
帰りはもしかしたら、げんなりしていたかも。
“しあわせは いつも 自分のこころが…”ではないけれど、
人間は、思っている以上に、自分本位だ。

コメント一覧

神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
そうなんです。まあ、電車に乗ったら
急にずっしりきて、床に置かざるを得ませんでしたが
>歴女なんで(笑)
おお、そうでしたね。ただし、歴史は歴史でも
医学関係の…なので
上の写真、バッグの中央にプリントされている
英字4文字をネット検索すると、
どんな分野かわかりますよ(笑)
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
まあ! 阿佐ヶ谷にお住まいだったのですね。
この商店街、夏は各お店の冷房の冷気が
通路にまで届いて、ひさしもあるしで、
歩きやすかったです
ここでジャズイベントもあるのでしょうか、
何だか楽しそうですね
香子
なんでしょう、やはり気分によって重さも変わりますよね。
実質は同じ重さなのに (^-^;;
本のタイトルが気になります〜、歴女なんで(笑)
セージグリーン
まぁ、阿佐ヶ谷パールセンターだわ!
暑い中、お疲れ様でした。
結婚後30年近く、近くに住んでいましたので、
勝手知ったる場所です。
K総合病院をはじめ、医療機関が沢山ありますよね。また、10月末には、阿佐ヶ谷ジャズストリートという街上げてのジャズ祭りがありますよ。
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