さて、先週末に訪れた展覧会@国立新美術館
日本国際美術家協会主催で、
フランスの歴史ある美術団体
サロン・ドトーヌが特別協賛しており、
国内外から作品が集まる公募展(会期は本日で終了)。
絵画だけでなく、書や手芸、工芸も。
次の予定があり、やや駆け足気味になってしまいましたが
こぎんさし。ここのところ毎年出品されています。
きものは今回、大島紬に秋らしいろうけつ染めでした。
絵画は…私はカンディンスキーが好きなので
こうした作風にはすすんで目が留まります。
書のコーナー。
右は有名な平兼盛の和歌(しのぶれど いろに…)。
お目当ては何といっても、画家の朋百香さんの作品。
入口に対して一番奥の区画にあると聞き、
早速向かったところ。
数名の、お姉さまがたの集団が鑑賞していたので
「私の友人の作品なんです」と、シャッターをお願いしました。
そしたら、
その中のお一方が着付けの先生とのことで
あちらも、こちらも、
電車にゆられ、ずれたりゆがんだりした私の着姿を
手際よく整えてくださり、感謝です。
もう一作品、
こちらは、朋百香さんが昨年、賞を獲ったことで
受賞作家として別の部屋に展示されていた墨象。
ここにも、ロマンスグレーの男女二人連れがいらして、
「墨はいいねえ」とにこにこ、話しかけてきてくださったので
「友人の作品なんです」と、シャッターをお願いしました。
この作品、『Activate』というのだそうですが、
私はこの言葉はよく、医学の、特に基礎研究分野の論文で目にします。
活性化とか賦活化という意味を持ちます。
眺めているほどに、墨象の要素がじわーんと広がったり移動したり
生命を持って動きそうな気がしてきます。
先の2枚の墨アートもそうですが、
私は朋百香さんの絵にいつも
静と動、外向と内省、開放と緊張、といった
バーサタイルチックな要素を感じます。
一足先に、フェイスブックにアップしたら
「絵の感じと、着物の感じが似ていますね」とコメントが。
た、確かに……
写真を観た人にそんな気づきがあったのなら、
それも一種の、Activate効果?なのでしょうか。
朋百香さんの作品の隣には
さて、これは何でしょう?
アップにしてみます。
縮緬を一枚一枚、羽根のように重ねたもの。
小さなビーズがあしらわれていて、気が遠くなるよう。
先のお姉さまがた
「この生地、可愛いわね。どのようにして手に入れるのかしらね」
アートの表現手段は、無限にありそうですね。
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