鉄線の浴衣とミンサーでお出かけした先は
〝織姫”吉田美保子さんのアトリエ。
私、ここ2~3年は
お友達がお誂えする際に、「都合が良ければ、一緒に!」と
お声掛けいただき、何度かお伺いしたのですが、
今回は久しぶりに、一人で。
魅力的な帯の数々に、思わず満面の笑み。
手にしているのはピンクパープル系が大人な
刷り込み絣の平織で、
ところどころ緯糸に銀糸が入っていてオシャレ。
左下の2本はいずれも綾織でツヤがあり、遠目には無地のように見えるけれど
寄るとたくさんの色が使われている力作です。
美保子さんといえば、私にとっては
大切な大切な
(昨秋、フォトグラファー武藤奈緒美さんに撮っていただいた写真)
フルオーダーのきもの「シスレーの居る風景」。
後期印象派を代表する一人カミーユ・ピサロに
「真の印象派」と称された
フランスの画家アルフレッド・シスレーが
川辺にたたずみ絵筆をとっているさまを俯瞰しているイメージで
創っていただきました。
2010年の作品です。
「あのとき、〝みな”40代だったんだよね」と美保子さん。
美保子さんも、八掛を染めてくださった仁平幸春さんも
お仕立てをお願いした山本秀司さんも、そして私も40代でした。
今はみな、50代に。
「年々、〝いい糸”が手に入りにくくなっているから……」
このときの糸、今見てもいいねぇ、と
私が持参した余り布をながめながら、ふうっとため息をつくように
つぶやいたその声を聞き、
-そうだ、あのときインスピレーションを呼び起こすような
絵や写真をいっぱい、壁に貼ったりしたよね。
-そうそう、ここに引っ越す前の、板橋のアトリエにも来てくださって
なんて、想い出がうわっと押し寄せてきて、感無量になりました。
思い出すたびに幸せな気持ちになれる思い出は
困難があっても穏やかさを取り戻せる
何よりのサプリメント。
美保子さん、ありがとうございました。
※吉田美保子さんのサイト「染織吉田」はコチラ
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