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神奈川絵美の「えみごのみ」

山里の、蔵出し

(前回の続き)



壮大な景色に圧倒された高津戸峡。





……からほど近い、町のはずれに



こーんな看板を見つけました。



何やら和の風情……くぐってみると



白壁の蔵が並ぶ、まるで別世界!



愛らしい陶器たちがお出迎え。

この古そうな蔵には、カフェと陶器のお店が入っていて



お若い女性スタッフの話では
この蔵の持ち主は明治時代から続く商家で
全国から器を買い集めていたそう。
しかし戦後、取り扱いをやめてしまい
売れ残った器はずーっと蔵の中に。
それを近年になって文字通り「蔵出し」し、
修復が必要なものは手を加えながら
販売するようになったのだとか。

300円~1000円の価格帯がほとんどで、中には備前や志野など
見る人が見ればわかるブランド品や
戦後すぐ政府が製造を制限し、シリアルナンバーを
強制した器など、マニアにとってはレアなお宝もあるそうです。



大量生産されていない、手作りの「用の美」を
感じさせる器が多く、
民藝運動時代が好きな私は、店内を見るなり
引き込まれてしまいました。


そしてついつい、衝動買い。



実は少し前、中尾万作さんの湯呑に
ひびが入ってしまい、
こういうかきかたは失礼かもしれませんが
合わせ調味料をつくったり、イーストの予備発酵にも
湯呑の形やサイズは重宝していたので、
代わりになるものを探していたところだったのです。

刻印などもないし、ごくオーソドックスな色柄ですが
飽きがこないたたずまい。
お値段、たったの400円。

ちょっとした宝探し気分で、楽しいひとときでした。
公式ホームページはコチラです。なかなか見ごたえありますので
良かったらのぞいてみてくださいね。

コメント一覧

kanagawa_emi
まるたけさん、こんにちは!
雰囲気の良い一角でした。山里だからこその
広々した敷地に、真っ白な壁が非日常的でもあり。
器好きの心をくすぐるショップでした。
まるたけ
門の奥のカフェ、それだけでワクワクするじゃありませんか。いいなあ、この雰囲気
。器、見ているだけで楽しそう!
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