古い帯芯の束が出てきた。
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呉服店等で一度は仕立ててもらったものの、
硬すぎたり柔らかすぎたりしたため、
着物好きには有名な「カクマ」さんに、入れ替えしてもらったのだ。
例えばこの栗山紅型の帯。
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リボン結びができそうなほど柔らかく、
お太鼓の形が決まらなかったので、カクマさんに相談したところ、
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少し厚め、かつ
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上の写真のものに入れ替えをお願いした。
片面が起毛しているのが、わかるでしょうか。
それまでの芯(上)と、入れ替えてもらった芯を並べてみると
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やはりずいぶん違う。
下の写真は、別の紬地の帯芯で、
(やはり柔らかすぎて困っていた)
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上がそれまで入っていたもの、下が入れ替えたもの。
下の方が厚くて硬め。ちょっと折っただけでもしっかり折り目がつく。
着物は中綿でも入れない限り、
外からチェックできるけれど、
帯は縫い方こそわかっても、中の芯までは良しあしが判断できない。
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これ、両方とも私の手持ちの帯に入っていたもの。
自分サイズに仕立ててもらったものだから、長さはそんなに差がないはず。
なのに、これだけ芯の厚みに違いがある。
使われる芯によって、重さも、締め心地も変わってくるのは明らかだ。
仕立てからお願いするなら、
帯芯にもっと、注文をつけてもいいんじゃないかな、と思う。
具体的な種類はわからなくても、
(カクマさんのように)気に入っている帯を持参して、
同じ様な硬さ、しなやかさにしてください、とか。
長く愛用したいものだから
見えない部分こそ、何をどう使うのか、きちんとわかっておきたいな。
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(おまけ)
実はチビワン、6月中旬に、腹部にできた腫瘍の摘出手術を受けました。
(幸い、良性でした←お会いした際お話していたみなさん、
ご報告が遅くなりスミマセン
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「ええい、邪魔でいっ。早く外しやがれ」と
見得を切っているチビワンです
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