カンテレあんさんぶる

ピエリネン湖を一巡り(6/23)


私とハンヌはこの日、広大なピエリネン湖を一巡りした。最初に行ったところはコリ国立公園。ヨエンスー市内から車で約1時間ばかり。コリの森にある氷河時代の岩盤は、実に2億年の歳月を経て今日まで残されている。{地図は北カレリア地方-クリックすると拡大します}
(行程:㋐ヨエンス-、㋑コリ国立公園、㋒ヌルメスのボンバハウス、㋓リエクサから遊覧船に乗船、㋑コリ、㋐ヨエンス-に戻る)



   

標高347mという高さから見下ろすと、限りなく続く広大なピエリネン湖と小さく浮かぶ島々の大自然に思わずぼ-ぜんと見とれてしまった。
シベリウスを始め多くの芸術家達が、この地を訪れてインスピレーションを受けた作品を多く残している。シベリウスの代表作である「フィンランディア」のヒントを得たのも、ここ北カレリアの風景であるといわれている。この壮大で美しい大自然を見て納得!!!
   
(写真左はウッコ・コリの頂上でハンヌと一緒に。真ん中はヌルメスのボンバハウス。右はピエリネン湖船上で偶然出会った日本人の方々)

 世の中にはこんなにも偶然が重なるということがあるのだろうか?
私とハンヌはリエクサから遊覧船に乗った。この船の中で沢山の日本人と出会った。東京のS教会の方々でメンバ-の二人の結婚式の為にツア-を作って来たのだという。結婚式はEva Ryynamenという有名な女性建築家が建てたPaateri教会で挙げたのだと言う。こんなに北のおよそ日本人がそんなに訪れることのないここで偶然にもこの船に乗り合わせた。私も彼等もこの奇遇をお互いに驚いた。
 
 S教会でもOさんがカンテレを教えているので、カンテレのことについては皆さんよく知っていた。
 
 また、このツア-のガイド役はPaivi.Fさん。彼女は日本に18年間住んでいたということで、日本語も非常に流暢だった。彼女はテキスタイルデザイナ-で日本でも展覧会などよく開催しているということである。現在はヨエンス-に住んでいる。

 ハンヌと一緒にピエリネン湖を一巡りをしたが、ハンヌはビジネスを兼ねてのことだった。ハンヌは各ショップで展示されているカンテレが狂っていないか、またCDはどの位売れているかチェックして歩いた。
 札幌に30年も住んでいるというフィンランド人のSさんは「私が子供の頃はカンテレを弾く人なんて余り見たこともなかったし聴いたこともなかったヨ」と言う。
 時代を経て今こうして日本でもカンテレが少しずつ知られるようになったのは、カンテレ制作者、作曲家、演奏家の弛まない努力が相乗効果となり、こんにちの普及・発展となっているのではないかと思う。   
    


(写真左、けん玉を持ってご機嫌のアントウ-ハンヌのお子さん-、真ん中は奥様と一緒に、右はハンヌの父親が作った美しいコンサ-トカンテレ)
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