ブロックチェーンのビジネス応用が語られることが多くなってきた。これを何とか教育の分野でも応用できないか、少し考えてみた。
ブロックチェーンの考え方は、中央集権型ではなく、ネットワーク型分散システム。ということは、教育に限らず、とかく偏りがちな人的評価において「中央」が下すのではなく、「集合体」が評価でき、より“常識”に近い評価ができる。
ただし、評価する目的、対象、数量など内容によっては、そういった“平凡な”評価では有効性が低いことも考えられる。より個性的な視点に基づいた評価が要求されるシーンも大いにあり得るだろう。
何れにしても、教育現場ではあらゆる場面で評価なくしては成り立たない。教育内容の変化に伴って当然ながらそれに相応しい評価がなくては、教育的効果は計測できず、よって教育は恣意的なものとなり、有害ですらある。
ブロックチェーンの考え方により、現在主流の「教育を受けるものと与えるものの相互評価」に、「被教育者同士の評価」が加えられ、三次元的な教育評価システムが成立することとなる。
すると、評価能力に劣る者の評価は信頼に足るか、という課題が生じてくるが、まさしくこれこそがネットワーク型の「強み」であり、多数派の多数であることの存在性の重みに繋がるものだろう。逆に、個性の再発見と希少性の重みの再評価へとも発展し、教育効果の質的発展が期待される。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます