JPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼに係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての意見・情報の募集について|e-Govパブリック・コメント
「JPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼ」について、食品健康影響評価を実施した。
本添加物は、Aspergillus oryzae IFO4177 株を宿主として、Thermothelomyces thermophilus CBS 117.65 株に由来するポリフェノールオキシダーゼ遺伝子を導入して作製した JPAo010 株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼ(ラッカーゼ)である。
ポリフェノールオキシダーゼのうちラッカーゼは、酸素を水に還元し、フェノール類をキノン体へ酸化する反応を触媒する酵素である。キノン体が硫黄化合物等を含む臭気成分と反応することで消臭効果を発揮することから、本添加物は、口内の消臭効果を付与する目的でガム等の菓子類に添加される。
「遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物に関する食品健康影響評価指針」(平成16年3月25日食品安全委員会決定)に基づき食品健康影響評価を実施した。
具体的には、導入遺伝子の供与体、導入される塩基配列が明らかであること等の導入遺伝子の安全性、導入遺伝子から産生されるタンパク質の毒性、アレルギー誘発性等について確認した。
その結果、従来の添加物と比較して新たに安全性を損なうおそれのある要因は認められなかった。
以上のことから、「JPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼ」については、人の健康を損なうおそれはないと判断した。
審議結果(案)
JPAo010株を利用して生産されたポリフェノールオキシダーゼに係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についての意見・情報の募集について|e-Govパブリック・コメント