犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

こぎつね、不思議なめぐりあわせ。

2021年11月12日 | おせわがかり日誌
 


こぎつね。

こぎつねと一緒に神社にお参りに行った。

 



このおいなりさまの足元のこぎつねとはふしぎなめぐりあわせがある。

 



この神社はかれこれ、オレコがこどものころだから、10年前から散歩に来ているが、そのうちオレコが苦手になって来なくなり、7年前にこんちゃんを拾ってからは、毎日のように通ってきていた。

 



この写真はそのころの、2015年2月のもので、よく見ると、台座の部分や、こぎつねと蛇だろうか、そこここに彩色が施してある。こぎつねがここにある理由も由来も知らないし、そもそも誰が置いたのかもわからないが、なんとなく、お参りに来るたびについでに拝んでいた(写真を撮ってることだし)ようだから、当時は気にしていたのだろう。それがいつごろからか見なくなった。こどものいたずらかな?それとも神社の関係者が、神様とは関係ない飾りものだからと片づけてしまったか、と、少しばかり気になったが、そのうちやがて、気にもしなくなった。

数年後。




オレコでないことは確かだが、こんちゃんだったか、ころだったか、それがいつだったかも定かではない。台風あとだったような気がする。散歩にきて、あじさい畑(とうに花の季節は過ぎている)を歩いていたら、黒い土の中に、白く輝くものが見える。よく見ると、陶器のようなものだ。気になって掘り起こすと、泥だらけではあるが、いつからか見かけなくなった、あのこぎつね像ではないか。不在の期間はほんの数年のはずだが、それでも土中に埋まっていたからか、美しい彩色もすっかりはげ落ち、ずい分と様変わりしている。しかしやはりあの子に違いない。どうしようかすこし悩んだが、どういうわけか見つけてしまったからには、もとのところに戻すのが一番だろう。考えてみれば、こぎつねに呼ばれたのかもしれない。そこで、すっかり泥を落として、水で洗って、もとのところに納めておいた。



それがいつのことだったかまったく覚えていないのだが、2015年よりあとで、いまから最大3年くらい前のことである。

 

 



そのこぎつねがいまのところ、雨嵐だの台風だのにもめげず、真冬の北風にも負けずにここにいる。






それ以来、このお稲荷さんには、本来は農耕の神様のようなのだが、犬たちの困りごとや悩み事を頼んだり、よくなれば御礼をしたり、と、犬専門のお参り先にしている。




こんなことがほかの人にもよくあることなのかはわからないが、私としては、不思議なめぐりあわせであるので、なんとなくご縁を感じている。いつまでもここでみんなを見守っていてほしいものである。


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