看板犬ズの会社、年末年始やGW、夏のお休みは結構長い
おかげさまで仕事は忙しく、時間のやりくりはとても大変なのだけれど、お休みはかなり多くなった
とはいえそれもここ数年のことで、従前は暦通りか、他社よりむしろ短かったので、自慢などまだまだできない
働き方が「こうだといいな」という願いに近づいてきた
むろん看板犬たちの力も大きい
やるときはやるけれど、休むときは休もう、という形になってきた
そして我が家の場合、長い休みはもっぱら犬孝行につとめる
今回の年末年始のお休みは12/30-1/9までであった
でもやっぱりお父さんは大みそかまで仕事していて、紅白が始まってしばらくしてからやっと帰ってきた
ここ2年ばかり、クリスマス後から年末にかけて、年に一度の長旅をしてきたのだが、今回は暦の関係で、旅は明けて1月4日から9日まで
年末年始は家で過ごす予定だったので、お正月はもちろん寝正月、2日に姪っ子(秋に生まれた)のお祝いを持って行き、子どもたち(3人)にお年玉を渡したり、母(妹たちは帰省する予定)に届けてもらうサムシングを妹に託したりして、帰宅
万全の態勢で挑むつもりが、あろうことか、その夜から翌日にかけて、青魚アレルギーに倒れた
これほどの本格的なのはおそらく数十年ぶりだったが、翌日昼過ぎには持ち直す
午後から旅の準備、買い物、師走なんだから仕方ないと開き直り、ボウボウになっていた髪(寝癖は常にサリーちゃんのパパとかバビル2世のポセイドン風になる)を切ってもらったりした
ああ、スッキリ
4日夜遅くに出かけることになっていたので、昼間は荷造りの仕上げをしたり、車に荷物を積んだり、備えて寝たり
家族の雰囲気がそうなので、犬たちも『何かいつもと違うかも?』という興奮があるようで、オレコは常に鼻を膨らませていたし、こんちゃんなんかは用もないのに普段の5割増しでうろうろ
気を抜くと足に挟まっていたりするもんだから、もう邪魔で邪魔でしょうがない
その度に足に挟みながらゲージに連れて行き、『明日・・・たくさん・・・飛ばなきゃ・・・』のナウシカよろしく「ねんねしてなさい」っていって置いてくるんだけど、またすぐに追いかけてきちゃう
あっという間に夜が来て、お出かけの時間
オレコは鼻の穴がまんまるになっているし、こんちゃんなんかは『わしも!わしも!わしも!』と連呼するので「そうだよわしも一緒に行くんだよ」といいながら抱っこして車に乗せて、太郎ちゃんちを目指す
もともと元気いっぱいの太郎ちゃんが勢いよく乗り込んでくると、『あー、この子もかー』こんちゃん途端にfeel so blue(太郎ちゃんが大の苦手)
落ち込み始める老犬と、その老犬になぜかハートを飛ばしまくる小さなもじゃもじゃ犬を多少気にしつつ(オレコはみんな一緒で嬉しくて鼻血が出そうになっている)、西を目指した
ものすごい強風の中、高速道路を(お父さんが運転)走る
真夜中の富士山に「おー」と感嘆の声を上げたり、なんとも美しい海沿いの町の夜景にうっとりしながら、(お父さんが運転)ひた走る
こまめにSAに立ち寄り、犬も人も休憩をとりながら来たら、いつもは真夜中に駆け抜ける四日市のあたりでは、少しずつ空が白み始めていた
宿泊地は松阪、ひとまずの目的地は伊勢志摩なので、予定どおり
強烈な朝日に目をくらませながら、目的地にたどり着くと、日ごろ北風小僧の三太郎や関東空っ風に慣れている私たちでもちょっと面食らうほどのひどく厳しい強風
体重の少ない人が外に降りたらくるくる回って止まらなくなってしまいそうだし(幸いそんな人はいないけど)、こんちゃんも太郎ちゃんも飛んで行ってしまうかもしれない(もちろんおれこは大丈夫)
おなかも空いていたし寒いし、このへん牡蠣が名物らしいから、焼き牡蠣がおいしいお店なんかに行けるといいんだけどなー、といいつつ、あれも違う、これもちょっと違う、なんて選り好みしながらドライブ
景勝地であるからして、伊勢湾の島々を眺めることが出来たりする有料のなんとかロードを通るも、命の危険さえ感じる(こんちゃんと太郎ちゃんは間違いなく飛んでいく)強風のため、車の中から眺めるにとどめる
途中、鳥羽水族館(来館が数十年来の夢)が目の前に現れ、行きたくて鼻血が出そうになるも、膝の上の老犬(+ふとめと小さ目のもじゃもじゃ)が一緒では中に入れないことは明白なので、ぐっとこらえる
《伊勢平野》
南北に長く広い平野であることから地域差もありますが、年平均気温は全般に15℃前後、年平均降水量は1,800~2,000mmで一般に温和な気候です。
冬季は、鈴鹿山脈や山麓に降雪をもたらした北西の季節風が、乾燥した「空っ風」となって平野部を吹き渡り伊勢湾へと吹きぬけていく。この北西の季節風は「鈴鹿おろし」と呼ばれています。
・・・どーりでー
風光明媚な景勝地にも関わらず、外は年強風にあってテンションがダダ下がりの前期高齢者カップルを尻目に、(食いしん坊万歳の)夫がこれは!という店を見つけて、入ってみたらこれが大正解であった
二日前に青魚アレルギーでぶっ倒れた身としては、牡蠣だのなんだのの海産物はハイリスクハイリターンな気もするのだが、ここは果敢に挑み倒れよう、残りの旅路は病人状態でも構わない、とかなんとかいいながら食したのがこちらでございます