味噌煮込みに見る名古屋の文化

今日は仕事で名古屋に行ってまいりました。実は、小生若い頃名古屋にいたことがあったんで、少々懐かしさもありますが、そうはいっても今どきのこと、日帰りで余禄を楽しむことなどありえず、トンボ帰りでした。
　それでも、せめて昼食くらいは楽しみたいということで、一緒に行った役付を連れて名物の「味噌煮込みうどん」を食べました。名古屋の駅の新幹線側地下街にも、何店か出ていますので、まだ食べたことのない方は一度ぜひ体験してみてください。

　ご存知ない方のためにお知らせしますと、ドロドロの八丁味噌のスープの中に、生煮えじゃないかと疑うような超シコシコ麺が入って、鍋焼きよろしく出てくるんです。かなり、塩気が濃い味なんで、鍋焼きのふたに少しずつ麺を取り、フーフー言いながら「ご飯のおかず」として食べるのが通なんです。そうです、うどんをご飯のおかずとして食べるところが味噌(笑)なんです。
　役付君は味噌煮込み初体験ということで、感想を聞いてみましたが「事前に聞いていたこともあり予想はしていたが、東京にはない味、しかしうまい、はまるかも」ということでした(笑)

　タモリが名古屋をバカにして長いですが、名古屋は東京とも大阪とも違う独特の文化があります。まずTVCMですが、キー局でもなく、ローカルでもないって感じの微妙なCMが多く出てきます。
　小生が名古屋で感激したのが、「おかずになります味噌にゅう麺」というフレーズでした。にゅう麺とは、そうめんをゆでたものと考えてください。これをインスタントで売っているわけですが、その売り文句が「おかずになる」ですから(笑)

　最初は、名古屋の人の食生活っていったい・・・とか思いましたが、人間の慣れというのは恐ろしいもので、だんだんそれが当たり前になっていきます。まあ、学生の頃お世話になった「ラーメンライス」や「半チャンラーメン」なんかも考えようによっては、大差ないわけで、炭水化物のおかずで炭水化物を食べるというのは、日本人の本能に合うのかも知れません。
　ほかにも、中日の選手がやたらCMに出てきたり、お仏壇のCMが多かったり、いろいろ書きたいことがありますが、今日はこの辺で。