麺屋しぶ沫の炙りチャーシュー麺

以前のテレビで「行列のできない美味しいラーメン屋」というのをやっていた。いくつか紹介されたお店の中で、以前の記事で紹介した「らーめんいっとく」も、実際に出かけたそのひとつである。



　そして、以前から気になっているお店がもうひとつあり、実際に立ち寄る機会があったのが、今日紹介する「麺屋しぶ沫」(しぶき)である。
　場所は阿佐ヶ谷から荻窪に向かう青梅街道沿いにある。こじんまりしていて、知らないと通り過ごしてしまいそうな感じである。

　店内はカウンターのみ。メニューを見ると、数量限定の炙りチャーシュー麺が目に留まった。確か、テレビでもこのメニューを紹介していたはず。
　ということで、こちらをお願いした。ほどなくして出てきたのが、トップ写真のこれ。写真ではわかりにくいが、チャーシューが麺を覆っている。




　チャーシューを炙る手法は、最近ではよく見かけるが、こちらでも炙っていることで、チャーシューが香ばしく、かつ柔らかくなっている。
　これがなんともトロトロで、美味しい。うーん、これはかなりのレベルである。なぜ行列ができない?　そういえば、テレビではこのチャーシューの炙りの煙が店内に充満するのが、その理由のひとつといっていた。

　では、スープはどうだろう。スズッ・・・おお、こ・これは・・・魚介系だが、なんともいい出汁が出ている。これまでいただいた魚介系スープの中でも一番美味しいといえる。
　店主にお聞きしたところ、いりこ、うるめいわし、鯛、宗田鰹などをふんだんに使っていて、その品質にもこだわっているという。



　そのため、原価率がかなり悪いと苦笑されていたが、なるほど、むべなるかなと思わせてくれるし、無化調で毎日飲んでも・・・という印象だ。
　さらにスープをいただくと、隠し味に柚子が利いている。うーん、これは美味しい・・・これだけのスープを残すのは申し訳ないぞ・・・

　ということで、スープを完飲してしまった。ちなみに、麺の方は普通の太さだったが、個人的には、もうちょい麺を強くしても・・・って気もするが、逆にその場合、繊細なスープが後ろに引っ込むし、難しいバランスなのかも。
　とはいえ、個人的な評価で行くと、これまで食べたラーメンの中でも指折りの評価ができるかなと・・・ちょっと病みつきになるかも。