アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米團治独演会@銀座ブロッサム

2019-07-23 06:00:04 | 落語

小生お気に入りの噺家、桂米團治の独演会が恒例の銀座ブロッサムで開催されたので出かけてきた。

 

 ご存じ人間国宝の故桂米朝の長男にして芸歴40年という。お気に入りなのは、何しろ品があって声と形がいいこと、そして上方らしい明るさに加え、なんとも華があることだ。 

 ここ数年、年に二回銀座ブロッサムでの会があるが、ほぼ欠かさず出掛けている。ここの入れ物は落語会にはちょっと大きいが、いつも先行発売でソッコーでチケットを買っているせいか、前の方の席が取れている。

 

 いつものように会場につくと、こんな表示が・・・むむ、終演15:20ということは、2時間20分・・・ちょうどいい感じだ

 中には、ここぞとばかりに3時間超えのロングランをやってくれる噺家もいるが、体力の限界になるよって・・・さて、今回は米團治は三席ともネタ出ししている。

 

 ちなみに米朝から「独演会というからには三席はやらな失礼や」と言われていたらしく、よほどのことがない限り、三席を前提にしてくれているのもファンとしては嬉しいところ。 

 開口一番は團治郎、ここ数年彼が前を務めることが多い。今年で芸歴10年というから、二ツ目くらいの感じか

 

 始めたネタは・・・おっ、「看板の一」だ。上方版で聞くのは初めてかも・・・随所に上方らしさを感じさせてくれながら、しっかりとやってくれた。團治郎いいぞ。

 聞くと、7月28日には上野で一人会もやるとか・・・応援したいところだが、予定がなあ・・・

 

 さて、続いて米團治の一席目だ。ネタ出ししているのが「遊山船」という。上方ならではの舟遊びをしているお客とそれを川端で見ている輩とのやりとりが中心。なんでも上方では定番とか。小生は初めて聞く噺だ。

 展開は別として、どことなく故春団治が得意にしていた「野崎詣り」を思い出すような・・・やはりこういう噺は上方だよなあ・・・

 

 続いてゲストのさん吉の登場、若くして夭折した吉朝のお弟子さんという。独特のフラを感じるが・・・始めたのが「幽霊の辻」という。これまた初めて聞く噺だ。

 そして米團治の二席目はまたなんとも品を感じる高座着で・・・「千両みかん」を始めた。江戸版と同じストーリーだが、終盤のみかん問屋のやりとりが少し違う。聞いてみると、こちらの方がいいかも・・・って。

 

 大満足で中入りとなる。米團治びいきの小生、ここでうかつに売店にいくと何かしら買ってしまうので、ここはぐっとこらえて・・・(苦笑)

 そして最後の一席だが、還暦&芸歴40周年記念でこしらえたあでやかな羽織で登場(トップ写真)。この羽織、特注は当然としてもすべての工程を京都の職人さんの手によるものとか。下世話だが、いくらぐらいしたんだろって。

 

 さて、トリの一席はこれまた小生初めて聞く「本能寺」という噺。歌舞伎の「本能寺」を題材にした芝居噺というが、歌舞伎でもこの演目はあまりやられなくなっている由で、めっちゃレアなネタという。

 元々芝居がかった噺は十八番の米團治、振りもきれいだし、セリフ回しもさすが。思わず掛け声を掛けたくなるような・・・

 

 だが、米團治のせいではないが、この噺、サゲがどうもとってつけたような感じがする。そもそも、何でこの唐突な・・・って感じが個人的には残念だ。あくまで個人の感想だが・・・

 とはいえいつものように大満足で帰路についた。次回は・・・おっ、一月か・・・また行かなくっちゃ(笑)

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