アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

誰が勝ったのか、民意はどこに

2019-07-23 19:32:31 | つれづれ

参院選が終わった。早速どこかの首相は勝利宣言をし、「憲法改正の議論をおこなうべきというのが国民の審判」だと力強くのたまった。こちらの記事をご覧いただこう

 

 ついでにいえば、野党に対し「民意を正面から受け止めていただきたい。今後は(衆参の)憲法審査会で与野党の枠を超えて真剣な議論が行われると確信している」と。

 ただでさえ、あのしゃべり方には嫌悪感を禁じ得ないが、この時の口調にはそれ以上のものを感じてしまった。

 

 この時に頭に浮かんだのは、そんなに完全勝利だったの? と。自公で改選議席の過半数を超えたというが、改選前の77議席から6議席落としている(しかも定数は増えている)。こちらの記事も参考に・・・

 さらに自民だけでいえば、10議席も減らしている。これで完全勝利なの? って。さらにいえば、公明が改憲そのものには慎重な姿勢なのは周知なわけで、公明が増え自民が減ったのに、改憲の民意を得たというのはそうなの? と。

 

 選挙前の世論調査で各局のどの調査でも、改憲に賛成が反対より多いという結果は少なくとも小生は見ていない

 にも拘わらず、選挙選を通じて世論は変わったという整理なのだろうか・・・毎回選挙後に議論になるのだが、今回も比例に投じられた得票でみれば、与党<野党であり、民意が改憲に前向きという評価は大げさだろう。

 

 過半数の議席を得たからというが、こと一人区でみれば、それなりに激戦になっているという評価もできようかと。

 いずれにしろ、自民が完勝という評価はどうだろうか・・・と。第一党だからというが、仮に野党と僅差になっても同じことを言いそうな。

 

 だが、例によってマスコミはそれを無批判に流すだけで、ゆるやかに与党支持になっている。

 そうそう、例の沖縄の県民投票のときに、政府は投票率を考慮すれば辺野古の反対票は民意とは言えないと言っていたが、今回その理屈でいえば、およそ改憲が民意とは言えないはずだ。

 

 そもそも改憲が必要だと言い出したのは与党だが、少なくとも国民から湧いたものではない。しかも与党は現行憲法はアメリカから押し付けられたもので恥ずかしいものだと。

 だとしたら、自衛隊を明記するなんてレベルではダメで、本格的に議論しないとダメだろうって・・・

 

 よって、改憲をまったく否定するのではないが、やるのなら根っこからすべてやり直すくらいのものにすべきかと。

 ときに、イラン情勢が緊迫してきているが、ちょっと前にイランに出掛けたどこかの首相は成果を挙げたのではなかったか。

 

 イラン情勢が緊迫したのは首相の成果を覆すようなものがあったからなんだろうか。私にはわからんが・・・

 こういう件についてはまったくスルーされるのも忖度なのだろうかしらん・・・

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