新宿の目

先日、所用で新宿に出かけた。思えば新宿で仕事したこともないし、なんとなくではあるが飲みにいっても落ち着かない。それはなぜだろうと思っていたが、西口をウロウロしているとき、「新宿の目」を見たときハッと気がついた。

　小生にとって新宿とは、「新宿の目」を原点とした場所であって、その頃からのあこがれだったからだと。
　初めて「新宿の目」を意識したのは小学４年生の頃だった。朝のN○Kの番組で、レポート７２０(たしか、こんな名前だったはず)というのがあり、そこで紹介されていたのだ。

　「へえー、さすが東京。モダンなものがあるんだなあ・・・」と今は亡き祖父、同じく亡き父と一緒に見ていた記憶がある。
　高校を出て東京に一人暮らしを始めた頃、友達と新宿で待ち合わせするときは、ほぼ間違いなく「新宿の目」と指定した。何しろわかりやすい(汗)

　しかし、考えてみると当時は高層ビル群もなく、この目も目立っていたが、小生が大学に行く頃となると、だんだん知名度も落ちてきていた。
　そして、今でも「新宿の目」はしっかり西口ロータリーの一角にあるが、今や知名度も地に落ち、ましてや待ち合わせ場所としてはまったく機能していない感じだ。

　思えば３０年以上経つわけで、そりゃあ無理もないが、逆にいうとよく生き残っているという気もする。これからもそのままロータリーを見つめていてほしいものだ。
　うーん、なんだかノスタルジーにふけってしまった・・・よーし、次のエルメスとの待ち合わせは、「新宿の目」前にしようかな。

　えっ、エルメスがわからないかも知れないって・・・？うーん、確かに(苦笑)