アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

日本って・・・市川市の保育園問題から

2016-04-13 16:39:07 | つれづれ
例の「保育園落ちた日本死ね」がキッカケとなって、各地の保育園問題が話題になっている。直近も市川市の保育園建設が住民の反対で中止となったニュースが話題になった。

住民が反対、保育園の開園断念 千葉・市川


 テレビのワイドショーでもこの話題を取り上げていて、保育園建設予定地の近くの人のインタビューが出ていた。
 曰く「自分は、ここが静かなので家を何千万も出して買った。」とのことで、静かでなくなるから反対だという。

 確かに、子供の声は大きいし、耳に障ることは否定できない。だが、それにしても・・・ということで、このニュースに全国からの抗議も殺到した様子。
 テレビでは、これまであった保育園のクレーム事例を紹介していた。写真のように、送り迎えのママさんの声がうるさいというのはわかるんだが・・・

 紹介されていた事例のひとつは、ドッジボールのボールが飛んでくると危ないので、なんとかしてくれというもの。
 現実には柵を作っていて、飛び越えるようなことはまずなかった由だが、対応策として柵をさらに高くした由。


 もうひとつは、縄跳びをすることへのクレーム。砂ぼこりが出るのでやめろというもの・・・どのくらい出るか疑問だが・・・
 対策として、グラウンドを舗装した由。いずれも・・・そこまで言うかと・・・ただ、こうした話は全国で起きているのは間違いない。

 今の日本を象徴するような話である。たまたま小生の周辺でもこんな話があった。「近くに老人ホームを作る計画がある。反対の署名をお願いしたい」と。
 理由を尋ねると、「そういう施設ができると土地のブランドが下がる」との回答。「老人ホームは必要な施設ではありませんか」と聞くと、「それはわかる、だがここである必要はない」との回答だった。小生は署名を拒否した。

 保育園も迷惑施設ということになっているようだ。
 が、これってデジャブ・・・だ。東日本大震災のときのがれき処理の話。「どこかで処理しなくてはいけないことはわかる、だがここである必要はない」と、全国各地が騒いだ。結局どこもこの論理で猛反対・・・

 保育園も老人ホームも、さらには葬儀場もいずれはお世話になるところ、がれきも一番困っているのは現地なのに・・・
 日本という国の今はこんな国になったというべきか・・・

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