アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

家康、死す

2015-02-21 05:48:53 | つれづれ
歌舞伎の世界では、お客の入りが悪くなったときの定番として忠臣蔵があるそうだが、大河ドラマでも、三英傑と呼ばれる戦国時代ものが定番という感じのようだ。

 それほどに信長・秀吉・家康の三人についてはドラマになりやすく、また光の当て方でいかようにもアレンジできる。
 その中で家康については、三人の中では地味な存在であるが、小生的には歴史のネジを後ろに巻き戻したというところで、評価が微妙である。

 実は家康については古くから替え玉説がある。比較的メジャーなのは、家康が大阪夏の陣で死亡し、その後別人が成り変わったというもの。
 また、いろいろな研究で家康は双子だったという話もある。この辺は歴史のロマンで、我々が想像をめぐらしていいジャンルではある。

 というところで、先日本屋で見つけてあっという間に読み終えた小説の紹介だ。題して「家康、死す」という。
 その表題のとおり家康が死亡して、その後別人が成り変わったというストーリーなのだが、いつ成り変わるのか・・・そして、その結末は・・・

 というところで、歴史小説作家の宮本昌孝氏の筆が冴えわたる。これ以上の内容にふれるのはご法度だろうからやめておくが、なかなか面白かった。
 この小説は家康に光を当てているから、秀吉や信長のことはあまり出てこないし、本能寺の変なども大して出てこない。

 家康とその周辺の家臣団の心理描写に視点が集中していて、ユニークでもある。実写化は難しいかも知れないが、ちょっと映画化してもおもしろいかも。
 なんて思ったりした。それにしても、家康という人物もなかなか深いかも・・・

 ご興味を持たれた方は、こちらでも購入できるのでいかが・・・って、Amazonの回し者かよって(苦笑)




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