アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

恒例市馬落語集

2013-07-31 06:00:03 | 落語
市馬落語集という落語会がある。小生のひいきにして、今もっとも旬な噺家の一人であるが、その師匠の勉強会という位置付けだという。


 そのせいか、独演会仕立てで二席やってチケットが2000円というコスパに優れている会だったが、さすがに諸般の事情で2500円に値上がりした。
 とはいえ、それでもお安いことに変わりはなく、今回もわくわくしながら出かけてきた。会場はいつものように人形町の日本橋教育会館である。

 開口一番は、市丸という・・・はて、市馬の弟子だろうが知らないぞ・・・と思ったら、なんと初高座という。小さん門下定番の「道灌」だった
 まだ評価するには早いが、頑張ってほしいものだ。そして、さっそく登場の市馬である。夏の季節ということで、船徳かなとも思ったが、二万六千日も過ぎたしなあ・・・と。


 なんてことで、何をやるのか楽しみだったが、始めたのは「鰻の幇間」だった。この噺は、幇間という商売の、ある種悲哀を感じさせる噺であるが、市馬の場合、基本が明るいからそんな空気はあまり感じさせない
 それも市馬ならではかな・・・と。結果、なんとなく嫌味な空気が流れないのは嬉しい。

 それにしても毎回思うのは、この舞台となる鰻屋、よくつぶれないものだって(汗)まあ、その辺が落語のウソってやつかもしれない。
 そして中入り後は、入場のときにパンフに書いてあったネタ出しの三十石だ。このネタを生で聞くのは、三十年以上ぶりだ

 そう故圓生が昭和54年に亡くなる前の年だったか、TBS落語研究会でやったのを聞いたきりであった。厳密には上方版で雀三郎のを聞いたことがあるが・・・
 関西弁もたくさん入り、登場人物も複雑なこの大ネタをどうこなすか見ものだったが、さすが市馬である。聞かせどころの三十石の舟歌を朗々たる声で歌い上げ、圓生とはまた一味違う三十石を仕上げていた

 関西弁のこなれ具合だけは、圓生との差は大きかったが、それもまた市馬流か。
 正直このネタは、東京ではもうやる人いないかも・・・なんて思っていたが、よくぞ・・・という感じ。本人はネタおろしだったようだが、十八番になりそうな予感。

 もちろん、サゲまでやったわけではないが、それでも十分な・・・そうそうまさに圓生が落語研究会でやったところまでだった。
 かくして大満足の帰路となった。やっぱり落語はいいなあ・・・
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