台湾バナナ

小生がガキの頃、バナナといえば台湾バナナだった。逆にいうと、フィリピンとかのバナナって、イメージすらできなかった。

　だから、初めてフィリピンバナナを見たときには、なんか不味いんじゃないかって思ってしまったし、きっとクオリティでは台湾より下だろうって思い込んでいた。
　今の子供たちには、おそらく台湾バナナの方が、イメージがわかないだろう。先日スーパーで、このバナナを見てそう思った。

　オヤジ世代にとって、バナナというと風邪をひいて寝込んだときなどのプレミアムフルーツであった。
　普通におやつとかで食べるというより、熱出して寝てるときに食べた記憶の方が強い。もちろん、そこまでレアなものではなかったはずなんだが・・・

　今では、マラソンの時のエネルギー補給用フルーツとしては定番である。その点でいうと、熱出したときの食材としてはベストなのかも知れない。
　ときに、なんで台湾だったんだろう・・・今となっては謎かも知れない。

　今思い出したが、小生の田舎は漁師町なのだが、ある日大量に海に投棄されていたバナナを船が拾ってきて、町中バナナ大会になったことがある。
　どうやら、バナナの輸送船が台風か何かで座礁しかけて投棄したものだったようだが・・・青いバナナを見て、ビックリしたのも事実。

　そうか、当時の輸送技術では台湾より遠いと、運ぶのが大変だったのかも知れないなあ・・・いずれにしろ台湾バナナは、我々にとってノスタルジーである。