アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三遊亭王楽にぎわい座口演

2009-01-24 20:21:09 | 落語
さて、以前からちょいとお気に入りになっている三遊亭王楽の独演会が、横浜にぎわい座であった。実は、王楽は以前からここで勉強会をやっていたらしい。


 以前の恵比寿の会がよかったので、今回はセリーヌやCOACH、ユニクロをお誘いし、にぎやかに行った。会場は市馬の会と異なり、小ホールでこじんまりとしている。
 さて、開口一番。市馬の弟子の市丸が手紙無筆を演った。まあ、いかにもの前座で汗一杯にやるのは微笑ましい。

 ついで王楽の一席目は「鈴ヶ森」、定番の泥棒ネタだが、ドジ方の泥棒の台詞が安定していて自然なのは、相変わらず評価できる。いい滑り出しだ。
 次に二ツ目になったばかりの好の助が「御慶」を演った。先日、花録の御慶を聴いたばかりなのでつい比べてしまったが、やはり難しい噺だと感じた。季節感でいえば今しかないが、サゲなど当時の文化が背景にないと分かりにくくなっているし・・・

 そして王楽の二席目は「棒鱈」だった。酔っ払いの口調もよく、けっこう笑わせられた。テンポよくたたみかけるサゲの展開は、やはり小朝の若い頃に重なる感じがした。
 同行のCOACHたちも芸者さんがよかったと、すっかり満足の様子。うーん、さすがにイケメンは有利かも(汗)


 中入りをはさみ、最後の一席は「柳田格之進」、事前に演題が告知されていたが、落語としては大ネタだし、人情噺としてこれといって面白い噺ではないが、これを王楽がどう演ずるかが楽しみだったし、正直なところ不安でもあった
 黒の着物で登場すると、マクラも振らずにすっと噺に入る。力みがない感じで、いい滑り出しだ。この噺は、大店の番頭を何歳くらいに設定するかが微妙であるが、自身の年相応としているように感じた。この辺は聴き手によっては評価が分かれるかも知れないが、最後の展開を自然にするためには、この方がいいのかなと感じた

 この噺は故志ん朝の得意としていたネタで、小生も生で聴いたことがある。湯島のシーンの静かながらもピンとした空気の佇まいなど、今でもしっかり覚えている。
 通の間でも語り継がれる、かの名演と比べてはさすがにつらいが、聴いたあとの感想はかなりいい出来だったと感じた

 まあ、しいて言えば、サゲ直前の挿入部分は、ない方がスッキリしたかも・・・とは個人的には感じたが、これもまた重い噺だけに、口直しとしては悪くないかも。
 そういえば・・・前回のとき、襟を直す姿が目に付いたが、今回はそんなこともなく、すっきり聴けたし、やはり日々伸びていることを感じさせてくれた。ますますいいじゃないか王楽。

 帰りの出口で、COACHは王楽と握手してご満悦だったし、仕上げの飲み会では、セリーヌが湯島のシーンでは「雪景色が見えた」と言っていた。
 どうやら王楽の追っかけ組がまた増えたかも・・・
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