先日、長嶋元監督の不思議な語録が回ってきた。曰く「夢のドリーム」とか「伝統という立派な伝統」、さらには「疲労の疲れ」など・・・
だが、長嶋氏ならいかにも・・・という気になってしまうのは小生だけだろうか。ガッツ石松氏の語録とはまた違う気もする。
というところで思い出したのが、小生の田舎の方言だ。ご案内のとおり、小生の田舎は伊豆なのだが、伊豆の方言は町によって異なる。
たとえば、下田市とお隣の河津町でも異なるので、地元の人が聞くとどちらかわかったりする。
さらに、たとえば同じ東伊豆町でも、稲取と熱川では違う・・・これは漁村と農村というその地区のメジャーななりわいの影響だろうかと・・・
そんな前振りはともかく、小生が学生時代から祖父などがしゃべっていて気持ち悪かったのが、「晴天晴れ」と「入梅」だ。
まずは「晴天晴れ(せいてんばれ)」からだが・・・その字の通り、ピーカン状態をさす。今日は「晴天晴れで気持ちがいいじゃよう」なんて使い方だ。
長嶋語録に加えたいくらいではないかって・・・ガキの頃からすごく違和感というかなんというか、気持ち悪かった。
そして「入梅」だが、「梅雨入りすること」ではなく、「梅雨そのもの」をさす。だから、そろそろ梅雨が明けるかなというときは、「入梅もそろそろ終わりだら」という。
雨が続くときにも「入梅だからしかたねえ」と。これまたなんとも気持ち悪かった。さすがに、これらは、近隣の町の人から聞いたことがないので、ごくローカルなもののようだ。
もちろん、伊豆半島共通と思われる方言もある。
徒競走を「とびっこ」と言ったり、舌を「舌べろ」と言ったりするところか・・・先日テレビで「舌べろ」は静岡共通の方言だと知った。
そういえば、何気なくなじんでいたが、「悪いじゃよう」というのもわかりにくい方言だと最近認識した。
たとえば、いいお土産をもらったときに「悪いじゃよう」といえば、「ありがとう」という意味になるし、買った商品が腐っていたなんてときに、クレームをつけようとすると「あの店に悪いじゃ」と言えば、あのお店が「気分を害するからやめておこう」となる。
「悪いじゃ(わりいじゃ)」はシチュエーションでいろんな意味を持つのだ。
なんてことをつらつら書いていることが、意味のないことだという指摘は「筆者に悪いじゃ」と止めておいてもらいたい(苦笑)
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